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「ラミル、新たな敵に囲まれた、なんとかしてくれ!」
ロザイルたちの左手にデルダから来たと思われる新たな軍勢が現れた、本隊よりも数は多くないが応援が到着したことで神の戦士たちの兵士たちの士気が上がる。
ラミルは周りの兵士をなぎ倒すようにしながら押し進み、ロザイルたちの側に駆け寄った。
「ロザイル、カーズ、奴らには中途半端な攻撃じゃだめだ、治癒呪文で多少の傷ぐらいは癒されてしまう、まずは僕が呪文を使う奴を片付ける」
「わかった、呪文で復活できない程度までやるしかないんだな」
「そうだ、中途半端な傷では復活しちまうからな、とことんやってくれ!」
2人は頷くと、ロザイルはフィスドを放って凍らせ、粉々になるまで叩き壊す作戦に出た。
カーズも炎の呪文を使わず、ロザイルが凍らせた兵士たちを鞭で叩き壊していく。
(あれなら兵士は蘇生できないな、ラミル、僕らは魔法師と魔導師を倒すぞ)
ラミルは魔導師や魔法師に接近しようとしたが、その行く手に戦闘士が立ちはだかる。
「今度は我々ガシドとナジムが相手だ、ヘルやサムと同じだと思うなよ」
「名前なんてどうでもいいからかかってこい!」
2人とも剣を構えたまま動かないが、ガシドは何やら口をわずかに動かしている。
(健人、気をつけろ!もしかすると呪文を使うかもしれないぞ)
突然ガシドが剣を振りおろし、大声で呪文を叫んだ。
「フィア!」
ガシドの剣先から炎が飛び出してラミルに襲いかかる。
ラミルは大きく左に移動して炎をよけると、続けざまにナジムが呪文を唱える。
「ブラズ!」
今度はブリザードがラミルに襲いかかる、ラミルは右へ大きく移動して呪文をかわすと、ブリザードは背後からラミルに襲いかかろうとしていた兵士たちを凍らせる。
ラミルは左手に王の剣を持ち替えて太陽の剣を抜くと、雷の石に気持ちを集中した。
太陽の剣が黄色に輝いて上空が雷雲に覆われていく。
「おい、おまえらに本物の攻撃呪文ってやつを教えてやる、これでもくらえ、シルダート!」
轟音とともに雷がガシドを直撃しガシドは悲鳴をあげる間もなく一瞬で消滅すると、その落雷の衝撃で近くにいたナジムはその場に尻もちをつく。
「く、くそっ!雷の攻撃呪文とは・・・」
ナジムは立ち上がったが、シルダートのあまりの破壊力に恐れをなして下がっていく。
「怖いならさっさと逃げろよ、お前の仲間は笑っても、俺は笑わないぜ」
「逃げるだと?私はそんな卑怯者ではない、1対1の勝負だ!」
どれほど強がってみても、速さでも呪文でも勝てない相手を前にして足が震えている。
「なんだ、足が震えているじゃねえか、それじゃあまとも動けねえぞ、相手にならんな」
健人がわざと馬鹿にしたように言い放つ。
挑発されたナジムが怒りにまかせて剣を振り回してかかってきても、そんな単調な攻撃がラミルの体にかするはずはなく、ラミルは数回剣先で弄ぶようにして跳ね返し、最後にナジムの剣を2本の剣で大きく弾き飛ばした。
ナジムはその瞬間に死を覚悟したのか呆然とラミルを見つめた・・・ラミルは跳ね上げた2本の剣を交差するように振りおろしてナジムの両方の肩口に叩き込んだ、血飛沫を上げたナジムが奇声をあげる間もなくラミルは腕を交差して剣を構えると、今度は2本の光が真横に走り、その体を横に引き裂いた・・・もはやケールで癒すことなどできない。




