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「王様、大変です、町の外に見たこともない軍勢が」
「何っ?軍勢だと」
それと同時にジラルが走り込んできた。
「奴らは神の戦士だと名乗っています」
「とうとう来たか、こんな時にラミルがいないとは・・・奴らは何と申しておる?」
「王家の全ての命を差し出せば民は殺さないと、従わなければ全て抹殺すると」
「抹殺だと!」
アルシードは頭を抱えた、そしてラミルが戻ってきてくれることを祈った。
その時、勇ましい声と共に扉が開いた。
「王様、あの人が戻って来るまでは、この私が時間を稼ぎます」
「ナナ・・・しかし、もしもそなたの身に何かあったら、わしはラミルに会わす顔が無くなる」
「私もかつては聖戦士として魔物たちと戦った仲間です、時間を稼ぐことくらいならできます」
ナナは右手に水の杖を持ち、すでに武具で身を固めている。
そのナナの姿を見て、側にいた戦士や衛兵も立ち上がった。
「我々戦士や衛兵もまいります、この城に残っている全勢力でこの国を守ります」
「そうか、頼むぞ」
ナナとジラルは他の戦士たちとともに王の間を出ると、ただちに戦士と全兵士を連れて神の戦士の待つ町の外へと向かった。




