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試練の間に残されたレイラは不思議そうにレミルの幻を見ていた。
「レミル様、本当に貴方は、あの伝説のレミル様なのですか?」
伝説・・・そうか、伝説になってしまっているのか。
「なぜ、はるか昔に亡くなった貴方がここにいるのでしょうか?さっぱりわかりません」
レイラよ、ジゼルについて、そなたは知らないことばかりのようだな。
「はい、あのダルガムとか言う奴に少しだけ聞いたのですが、よくわかりません」
レミルはジゼルのことや呪術のことを詳しく、そして丁寧に説明した。
「ジゼルのことは少しだけわかりましたが、私と兄は本当にレミル様の子孫なのですか?」
そうだ、その証拠にここに入ることができるであろう。
「でも、さっきのシールという子も・・・」
彼は魔闘士と言って、本来ならば入ることは許されていないが、今は特別に私が許した。
この戦いが終われば、また入ることはできなくなる。
「なぜダルガムはジゼルの王の力を手に入れようとしたのでしょう?」
さきほども話したが、ジゼルの王が持つ呪術の力は世界を破滅させることもできる。
誤った考えを持つ者が持てば、それはとても危険なことだ。
「もしもお兄ちゃんの考えが間違った方向に進んでしまったら?」
その時は健人にラミルを滅ぼさせる、歴代の王の名においてな。
「ケント?誰ですか?」
健人は、千数百年後のそなたの子孫だ、ジゼル王家の血を引く最後の男子。
そして、その健人は今もラミルの中で共に戦っている、8年前と同じようにな。
「ケント・・・私の子孫が兄の中で・・・」
だが、ラミルがそのように悪の心を持つようなことにはならない。
ラミルの優しい気持ちは、8年前も今も変わっていないことは私たちにはわかる。
レイラよ、今はゆっくり休みなさい、必ずラミルは奴らを倒してここへ戻ってくる。
「はい、わかりました、私、兄を信じます・・・」




