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5人がジゼルの入口に姿を現わした。
「すごいな、一瞬で移動しちゃったよ」
「この呪術を使って奴らは谷の検問を通らずにアルムに出入りしていたんだ」
「なるほど・・・」
(健人、ここからどうする?)
「ロザイル、カーズ、もし奴らがここに現われたら、しばらく2人で相手していてくれ、レイラを安全な場所へ連れていったら、すぐに戻ってくる」
「わかった、できるだけ早く頼むよ」
「シール、試練の間へ行くぞ、あいつらはあそこには入れない、儀式の間へ移動するぞ」
3人は再びデルガを使って儀式の間の前に移動すると、すぐに試練の間への扉の前に立つ。
「レミル様、レイラを試練の間で匿ってください、これから奴らと最後の戦いに挑みます」
扉が開き、ラミルはレイラの手を引いて試練の間へと入っていく。
「お兄ちゃん、なんで扉が開いたの?なんだか怖いよ」
「心配するな、ここには歴代の王様たち、そしてレミル様がいる。歴代の王様たちは王家の末裔であるお前を必ず守ってくれる」
レイラの手を引いて試練の間へ駆け込むと、そこにはレミルと歴代の王たちが並んでいる。
レイラよ、恐れることは何も無い、こちらへ来なさい。
我々はジゼルの歴代の王、そして私の名はレミル。
「お兄ちゃん、あの人、本当に伝説のレミル様なの?なんで生きているの?」
「生きているわけではないけど・・・とにかくダルガムたちと戦ってくる、奴らはここに入ることはできないから安心して待っていてくれ、必ず迎えに来る」
ラミル、レイラのことは心配するな、お前は奴らを倒せ。
「はい、お願いします」
「レイラ、レミル様からジゼルのことを聞くといい、お前もそろそろ知っておく必要がある」
「うん、わかった、必ずあいつらを倒して戻ってきてね」
ラミルは頷くと試練の間から出て、シールとともにデルガで消えた。
ラミルとシールが戻ると、ロザイルとカーズは呆然としていた。
「どうした?奴らは現われていないのか?」
「気配すら無い、もしかして諦めたのかも」
「そんなはずはない・・・」
(ラミル、あいつらもしかするとアルムへ行ったかもしれないぞ)
(えっ?まさか・・・)
(レイラが奪い返されたとなると、アルムを攻撃するかもしれない、アルムへ急いだ方が良いかもしれない・・・)
(わかった、すぐにアルムへ移動しよう)
「ロザイル、カーズ、もう一度シールに摑まって、アルムへ急ごう、もしかするとアルムに現われたのかもしれない、シール、デルガを使ってザハールへ急ぐんだ!」
「わかりました」
シールは、ザハールの王宮を目指して何度もデルガを唱えた。




