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「レイラはどこにいる?」
「この部屋を出て左に行くと左側に階段がある、登った所に部屋がある、そこだ」
「ほう、ずいぶん素直だな、ところで部屋はいくつある?」
「全部で4つだ、一番奥の部屋にいる」
(信用するな、まだ嘘をついているかもしれない)
(そうかな?死ぬかもしれないんだぞ)
(ここで解放してもらえると思えば嘘を言って兵士たちが待つ場所へ行かせるだろう、こいつが助かる道はそれしか無いからな)
(なるほど、わかった)
「よし、わかった、それなら一緒に来てもらおうか」
ハリスの顔色が変わったのをラミルは見逃さなかった、ハリスに再び猿轡をきつく締めて声を出せなくする。
「言われたとおりなら助けてやるが、もし嘘ならわかっているよな?」
ハリスは再び恐怖で失神した。
「こいつの言っていることはたぶん嘘だろう、部屋はあったとしても兵士たちの部屋か、他の戦闘士たちの部屋だろう」
「どうする?さっき言っていた左側の部屋は嘘だろうから、右側の階段を行ってみるか」
「でも、大勢の兵士がいたら、救出どころではないぞ」
「だけど、ダルガムたちがいつ戻ってくるかわからない、できるだけ早くしないと」
(ラミル、まずは僕たちだけで行こう、数人の見張りの兵士だけなら大騒ぎされる前に倒せる)
(でも、もしもこいつの言うことが嘘だったら・・・)
(もう少し脅してみるか?もうちょっといたぶれば本当のことを話すかもしれない)
今度は健人がハリスの顔を数発殴って目を覚まさせると、首筋に剣を突き立ててさらに凄んだ。
「おい、さっき俺は気が短いって言っておいたよな。今すぐ死ぬのと俺たちに本当のことを話すのとどっちが怖いんだ。左の階段だって言ったよな、さぁ一緒に来てもらおうか」
ラミルはハリスの後ろ襟を掴んで、無理やり扉に向かって引きずっていくと、必死に呻き声をあげ、手足をバタつかせて拒んでいる。
「なんだ、さっき言ったことはやっぱり嘘か、本当に痛い思いをしないとわからないらしいな」
ラミルはハリスの頬を平手で数発叩いて意識をはっきりさせておいてから、剣先をその頬に突きつけてゆっくり力を入れていく、頬からわずかに血が滲んでくると、ほんのかすかな痛みだろうが今にも発狂しそうな目をして大声を上げるが、猿轡によって呻き声にしかならない。
「なんだ、この程度が痛いのか?この程度の傷ならすぐに治るぞ、顔に傷なんて見た目は強そうに見えて格好良いぞ」
健人が笑いながらさらにハリスを脅しにかかる。
「俺はこれでもまだかなり我慢しているんだけどな、お前がこのまま嘘を繰り返すとそろそろ我慢の限界なんだがどうだ?レイラがいるのは違う部屋だよな?さっきは嘘を言ったんだろ」
ハリスは首を大きく縦に振り嘘だと認めた。
「本当は右側の階段だな?」
首を縦に振っている。
「階段を上がったところには、何人の見張りがいる?4人か?それともそれ以上か?」
猿轡をしているため言葉にならないが、どうやら2人と言っているようだ。
「2人か?間違いないな?」
ハリスは首を大きく縦に振っている。
「よし、わかった・・・みんなはここで待っていてくれ、僕が行ってくる」
「大丈夫か?」
「4人で行けば目立つだろ、1人なら隠れる場所があるかもしれないからな」
カーズは扉を開け、廊下に誰もいないことを確認するとラミルに合図した。




