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4人はハリスの部屋の前に立った、カーズがドアをノックする。
「ハリス様、アルムのカーズでございます。また商売をさせていただこうと思いダルガム様にご挨拶させていただこうと思って来たのですが、いらっしゃらないようなのでお声をかけさせていただきました。入らせていただいてよろしいでしょうか?」
「そうか、ちょっと待ってくれ」
部屋の中から、いかにも鈍そうなおっとりとした声が聞こえ、ゆっくりと扉に近づいてくる気配がする。
ラミルはカーズをどけて扉の前に立った。
内側に扉がゆっくりと開くと、ラミルは素早く部屋の中に体を滑り込ませ、素早く左手でハリスの口を押さえながら右拳をハリスの腹に叩き込んだ、ハリスは白目をむいて気を失う。
他の3人も素早くハリスの部屋に入ると、ハリスの両手両足を縛って猿轡を噛ませた。
ラミルは、マントの隙間からセラム鉱石で出来た剣を抜いてハリスの首元に突きつけると、シールがハリスの顔を平手打ちして目を覚まさせる。
「うううう、うううう」
必死に助けを呼ぼうともがいている。
「俺の顔は覚えているな?お前もジゼルの末裔なら、この剣が何で出来ているかわかるだろ?」
ラミルの顔と、首筋に突きつけられた剣を見て再び気を失い、ハリスのズボンの前が黒くなって部屋に異臭が漂う。
「なんだ、こいつ、汚い野郎だな、漏らしやがったぞ、これでも戦闘士かよ」
再びシールが平手打ちして起こすと、薄っすらと目を開けてラミルたちを見た。
「何度気を失っても叩き起こすぞ、お前には聞きたいことがある。素直に話せば命は助けてやるが、もちろん大声を出して騒いでも、この場で首と胴体が離れるから覚悟しておけよ」
ハリスは顔中から脂汗を噴出しながら必死の形相で首を縦に振っている。
「よし、お前たちが王女様と呼んでいるレイラはどこにいる?知っているな」
一瞬躊躇したが、首を横に振った。
(ラミル、こいつ絶対に知っているぞ、というか戦闘士が知らないわけがない)
「そうか、レイラの居場所を知らないのなら、もうお前に用はないな」
ラミルは冷たく言って剣を首に押し付ける。
「うううう、うううう」
「知っているよな?」
今度は必死になって首を縦に振っている。
「なぁ、あまり焦らすなよ、俺はかなり気が短いんだ、最初から正直に話せば怖い思いをしなくて済むが、誤魔化そうとするなら楽には死なさねえぞ。さぁ、どこにいるか話してもらおうか」
今度は健人が凄みをきかせるように言って、シールが猿轡をわずかに緩めた。
「頼む、何でも話す、命だけは助けてくれ」
「嘘を言わなければな」
さらに必死の形相で首を縦に振っている、ラミルたちがよほど怖いらしい。




