表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛しき妹を守れ(Dark 2)  作者: 赤岩実
アルム決戦
61/89

 その時、レイラは呆然と窓の外を見ていた。

「いつになったら助けに来てくれるのだろう・・・まさか助けに来ないなんてことは無いよね。最近のダルガムたちの慌てようは、きっと私を助けようとしてくれているからだよね」

 扉の鍵が解かれる音が響き、扉が開いてサイヤが入ってきた。

「レイラ様、ご機嫌はいかがですか?」

「あまり良くないわ、部屋に閉じ込められているだけで、外の空気を吸っていないもの」

「ダルガム様にお願いをしているのですが、それは聞き入れていただけないのです」

「サイヤさんに言っても無理でしょうね、あんな強引な男・・・」

「やはりレイラ様はダルガム様がお嫌いですか?」

「大嫌いよ、私を強引に連れ去ってきて、いくら綺麗な部屋だと言っても閉じ込められたまま、挙句の果てに結婚だなんて、そんなの無理に決まっているわ」

 レイラを説得するように言われているサイヤだったが、その言葉に返す言葉が無かった。

 無言のサイヤに背を向けて再び窓の外を見つめると4人の男たちが馬をひいて王宮に向かって来ているのが見えた、王宮の手前で兵士に止められている。

「また他の国から商人が来たみたいね・・・あの方角からするとアルムかしら、懐かしいな」

 1人の男が兵士と何やら言葉を交わすと、王宮へと入って来た。

 4人は王宮に潜入すると、ラミルはカーズに小声で話しかけた。

「カーズ、レイラがどこにいるかわかるか?」

「いや、俺も王の間にしか行ったことがないからな、でもここに居るのは間違いないと思う」

「そうか、でもあまりウロウロしていると怪しまれるし、なんとか探す手立ては無いかな」

 王の間へ向かう廊下を歩いていると、兵士に呼び止められた。

「おい、お前たちどこへ行く」

 カーズは頭の布をとって兵士に挨拶する。

「なんだ、お前か、王様は居ないぞ、商売のことで用があるならハリス様のところへ行け」

「そうですか、ところでハリス様はどちらに?」

「王の間の手前にある部屋だ、勝手に城の中を動き回るんじゃないぞ」

「はい、それはわかっております。では・・・」

 奥へ進もうとしたとき、再び兵士に呼び止められた。

「おい」

(しまった!ばれたか?)

「お前たち、ハリス様に会うときは頭の布を取れよ、失礼だからな」

「はい、それはわかっております、お前たちも良いな」

 3人は頷き、カーズは兵士に向かって深々と頭をさげて王の間の方へ歩き出した。

(おいラミル、ダルガムの奴すっかり王様気取りらしいぞ)

(そうだな、あの兵士も王様と呼んでいたな、とんでもない奴だ)

「カーズ、どうする?」

「俺に考えがあるんだ、ちょっと良いか?」

 兵士から見えないところで4人は顔を寄せて小声で話した。

「運が向いているぞ、ハリスって奴は一番弱くてほとんど剣を持ち歩かないんだ、だからハリスをちょっといたぶって、レイラの居場所を聞き出そう、奴ならすぐに白状するはずだ」

「わかった」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ