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22

 試練の間の扉が開き、シールは再び部屋の中に入ってきてレミルの前に跪いた。


 シール、これがそなたのための剣、風の剣だ。


「風の剣・・・私は呪文を知りません、その剣を使うと呪文が使えるようになるのでしょうか?」


 心配しなくても良い、この剣を使えば自然と呪文が使えるようになる。


 シールは風の剣を見た、その美しさと軽さを実感してから鞘に収め、左腰に着けた。


 それからラミル、お前が着けている鎧はシールに与えよ、そなたには別の鎧を用意してある。


 ラミルは武具を全て脱いでシールに渡すと、すぐにその鎧をシールが身に着けていく、ラミルには少しきつくなっていた鎧だが、ラミルよりは細身のシールにはちょうど良かった。


 ラミル、右に置かれた箱を開けよ、そなたのための鎧が入っている。


 ラミルが箱を開けると、そこには真紅に輝く鎧が入っている。


 色は真紅だが、それもセラムで出来ている。

 ジゼル歴代の王だけが身に着けることを許された『王の鎧』だ。


「王の鎧・・・」

 ラミルは鎧、兜・・・と全てを身に着けた。

 大きさもちょうど良くなっていて、少しきつかった鎧に比べて動きやすく、兜の額の部分と鎧の胸にはジゼル王家の紋章が刻まれ、紋章のところは金色に輝いている。


 ラミル、今、奴らにこの建物の周りは取り囲まれている。

 シール、デルガを使ってジゼルの入口へ移動しろ、そこに仲間が待っている。


「呪文ですか?私が使えるのでしょうか?」


 先ほど兵士と闘っているときに、すでに術をお前の体に刻んでおいた。

 あとは気持ちを集中して唱えるだけだ、ラミル、シールよ、力を合わせて、ジゼルを汚す者を倒してくれ・・・


 レミルの姿が消えた。

(レミルの言った仲間って誰だ?)

(わからない、行けばわかるさ)

「シール、行くぞ!」

「ラミル様、よろしいですか」

 シールは集中した、頭に呪文が浮かんでくる。

 ラミルはシールの肩に手を置いて目を閉じた。

「デルガ」

 2人の姿は試練の間から消え、馬を繋ぎとめておいたジゼルの入口の門に移動した。

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