表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/89

21

 良くぞ兵士たちを倒した。

 ラミルに鍛えられたようだな、お前はすでに魔闘士としての実力を持っているようだ。

 ラミル、持ってきた剣をここに出しなさい、仕上げをしよう。


 ラミルは布にくるんでおいた剣を出した。


 もう1本も出しなさい。


 村長に仕上げてもらった剣も一緒にレミルの前に置いた。


 シール、お前は扉の外に出なさい、ここからは王家の儀式だ、見ることは許されない。


「わかりました」

 シールが立ち上がると、試練の間の扉が開き、シールが出ていくと再び硬く閉ざされた。

 レミルは2本の剣の前に立つと、ワルムで作った剣を手にとった。


 初めて作ったにしては、良い形だな。

 シールはそなた程の力が無いから、この程度の重さが良いだろう。


「剣を仕上げる術は見てはいけないのでは?」


 これから使う呪文は王家の者だけが使える呪文だ、覚える必要は無いが良く見ておけ。


 レミルは右手に剣を持ち、左手を刃に添えると聞きなれない呪文を唱えはじめた、そしてそのままゆっくりと左手を剣先の方へ動かしていくと、剣が光に包まれていき、徐々に剣全体の青みが増していく。

 呪文を唱え終えてレミルの左がゆっくりと剣から離れて光が徐々におさまってくると、剣は今まで以上に青白く光り輝き、鉱石を打ち固めただけの剣が、美しく鋭い両刃の剣として研ぎあげられた。

「美しい剣ですね、それならシールでも速く振りぬけそうだ」


 この剣は、力の腕輪と風の石と同じ効果を与えた『風の剣』だ、シールの動きの速さも高めることができる。


「風の剣・・・」


 さあ、もう1本を仕上げよう。


「この剣もですか?」

 レミルは剣を手に取ると、同じように左手を剣に添えて、さっきと異なる呪文を唱えた。

 今度は剣全体が真っ赤に輝きはじめ、村長にやや太めに仕上げてもらった剣先が、削ぎ落とされていくように鋭くなり、剣に赤、緑、黄、青の4色の線が現われた。

「その剣は?」


 これは『王の剣』だ、お前たちがシールのために作った剣に使った石盤に書かれていたクイーク、メル、リバエスを使えるようにしておいた。


「その呪文のうち、メルとリバエスが良くわかりません、どのような呪文なのでしょう」


 メルは、風の剣でも使うことができる。

 敵の周囲の空気を消し去り、相手の呼吸を止めることができる呪文、ハリスシオンを進化させたものだと考えればよい。


(真空状態を作り出すっていうイメージかな?)

(真空状態?)

(なんて言ったら良いかな・・・ようは敵の周囲に竜巻のようなもので見えない壁のようなものができて、その壁の中が一瞬にして酸素が無くなる状態にしてしまうってことなんだろうな)


 健人、そなたが想像している通りだ。

 そしてリバエスは、人を生き返らせることができる。

 但し、肉体が原型をとどめていること、そして、同じ者に2度使うことはできない。

 もしも使ってしまった場合には、その者の肉体は、その瞬間に消滅する。


「そうですか、これで全ての疑問がとけました」


 さぁ、太陽の剣も持っていくが良い。


 ラミルは8年前に隠しておいた場所へ行き、大地の剣を手に取った。

 緑色に輝く剣先を確認して鞘に収めると、セラムで出来た箱に入れておいた3つの腕輪と石を組み合わせて右腕に着け、再びレミルの前に戻って王の剣も鞘に収めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ