09. 死とその狭間
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最後まで見てくれるととっても嬉しいです。
※ストーリーを進めたいので、情景描写など最低限にしております。時間に余裕がある時に追加を考えていますのでご了承ください。
「う"ぉわーーッッ!?」
少女はジジの胸ぐらを掴むと夜空に向かっておもいっきり投げ飛ばす。
街がぐんぐん小さくなっていく。
放物線を描き、約10キロ。
着地地点は山奥か!?
この速度で落ちたら、まぁ間違いなく即死だろう。
場所変える前に死ぬじゃん!
…思っていると、いつの間にか気を失っていた。
―――――
「あーぁ、ちゃんと受け身とらないから~」
気づけば全身に激痛が。
血の海の中、骨が砕け横顔が半分地面にめり込んでいた。
何故だか意識がある。
痛い、痛い、地獄だ、早く終わりにしてくれ…。
「この程度でヤられるなんて、今回の勇者もハズレね。」
「この鎌はね、全ての可能性を終わらせられるよう事象の平面を切る事が出来るの。例え勇者でも。今、楽にしてあげるね」
大鎌を振り上げたその瞬間!
『アリス、戻っておいで』
冷徹な女の人の声が聞こえた。
少女は何か悟ったのか、構えた手を下ろした。
「…かしこまりました。すぐ参ります!」
「勇者さま、次会う時は少しは強くなってて下さいね。それでは、ごきげんよう」
少女はきびすを返し、闇夜に消えて行った。
・・・っ、
・・・ッ、
・・・痛ッ、お願いだ、止めを刺してくれ!
苦痛にまみれ、死よりも辛い時間が流れた――。
―――――
どれ程時間がたったのだろう?
辺りは明るくなり、血まみれの身体に木漏れ日が降り注ぐ。
死ぬ事も許されす、激痛に耐えながらの放置プレイ。
前世ではトラックに跳ねられてあっさりだったのに、この世界では身体が潰されても生きている。
このまま朽ちる?
他の生き物のエサになるのか・・・?
イヤだ!まだ死ねない!
儂には死ぬに死ねない理由がある!
それは天命より重い!
死ねない!
童貞を卒業するまでは!!
読んで頂きありがとうございます!
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