02. リサイクル
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私の名前はアイリス。
数多の星々の中で、地球という星の転生担当女神なの。
人はもちろん、動物や昆虫・植物に至るまで。
この宇宙には輪廻という概念があって、そのお仕事をしてるってわけ。
これまたこの仕事って大変なのよ。
休みは少ないし、お給料だって量の割りに少ないし。毎日同じ事の繰り返し。
女神って言っても、やってる事は事務仕事。
あ~ぁ、どっか旅行に行きたぁーい!
そういえば、そろそろ魔王討伐の勇者を下界に召喚する時期かな。
前回の勇者もこないだあっさりヤられちゃったし。
次は失敗出来ないな~
あ、魔王っていうのはこの星に蔓延った魔物の根元。
だからたまに勇者召喚をしているの。
今回の魔王はほんとしつこい。
なかなか落ちないのよね~。
「ふぁ~、やりますか~」
大きな机に山積みの書類。重要案件以外は書類にサインし、使徒に転生召喚を任せている。
綺麗な桜色の長い髪。淡い蒼色の瞳。豊満とまではいかないにしても、形の良い胸。
女神の中でも上位クラスの美しさである。
頭を掻きながらあくびをし、重い腰をあげて杖を持った。
「ちょっと下界に降りてくるね。サインした書類よろしく!あ~、あと女神会議あるから、日程確認してホテルの予約お願い」
「かしこまりました。お気をつけて」
使徒達に一時の仕事を託して女神は下界に降りたった。
――――
眼下には大きな森。その中に桜の木が1本だけ湖の真ん中に立っている。
これは伝説の桜の木。
王族貴族が子福子宝を願い儀式を行う神聖な場所である。
アイリスは空に浮きながらゆっくり桜の木に近づいた。
「お~!やってるやってるぅ~」
儀式とは、この伝説の桜の下で男女が交わり合う事。
まぁ~いわゆるあれよ。
この世界では人は特別な存在。故に子を持つ時は儀式を行い女神に祈る。
女神はそれに応え、別の可能性の地球から絶命した生命を転生している。
そして、今回は特別。
勇者として召喚しまーす!
女神の加護がある分、成長すれば強い!
「前回の反省をふまえて、ちゃんと経験があるモノを勇者に選ばないとね~」
目の前に優秀死者リストが現れた。
前世で善き行いや偉業を成したモノだけが、このリストに載ってくる。
「お!?変わったのいるじゃん!大賢者!!」
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