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異世界じぃじクエスト  作者: ☆さくら
_第一章_
19/36

19. 白猫を探して

あれ?戦闘シーンが全然ないのね~

と、今さら気付きました。

次回頑張って書きます!


ページを開いてくれてありがとうございます!

最後まで見てくれるととっても嬉しいです。


ブックマークや応援してくださると、もっともっと嬉しいです☆

 今日は朝から冒険者ギルドに来ている。

 冒険者として、ギルドに来ている依頼を達成してみよう!

 と、いう事になったのだ。

 剣や魔法の特訓も出来て、お金も入る。

 冒険者としてのランクも上がる一石三鳥だ。


「どれがいいっスかね~?」

「そういえば、パーティーだからFランクの一つ上を受けれるって言ってましたね。」

「ランクって言ってもあの試験官、人を見掛けだけで判断してオイラ達の実力、見てもいないっスよ!リリーをAランク程度にしてるし!」

「リリーさん色んな魔法使えますもんね。」

「これがいい。」


 二人の話しを横目に、リリーは掲示板の端にあった依頼書を見ていた。


 "迷い猫の捜索依頼" ランクE

 特徴 白い猫で顔のヒゲ辺りが黒色

    しっぽの付け根が黒い

    赤い首輪に小さな鈴


 依頼人 イリーナ  報酬 銀貨2枚


「迷い猫っスか?ちょっと面倒そうっスね。」

「でも実入りはいい。」

「大切な家族かもしれない。困ってるみたいですし、やってみましょう!」

「ジジ君がそういうなら、やってみようっス。」


 受付に依頼書(リクエストフォーム)を持って行き、受理してもらってはじめて依頼、クエストを受けられる仕組みのようだ。

 この手の依頼は解決したパーティーが報酬を総取り出来る。

 討伐とは違い複数のパーティーが同じ依頼を受けるのだ。

 討伐の場合は、"共闘"という事で報酬は配分されるので、基本1案件に1パーティーになっている。


 ジジはランク証明(プレート)を提示した。

 受付のお姉さんが依頼を確認し受理する。


「はじめてのクエストですね!頑張って下さい!」

「ありがとうございます!」

「パーティーメンバー全員がランクB以上になれば、パーティー(めい)を創る事が出来ますので、先ずはランクBを目指して下さい!」

「初めからは創れないんですね?」

「そうですね。ある程度の実績と実力、両方が揃ってないと創設は出来ないようになっています。冒険者のパーティーは入れ替わりが激しいので、基準を設けて登録したメンバーのみをパーティーとして認めております。」

「冒険者は死亡率か高いっスから、パーティー銘が乱立しても困るっスからね。」

「また、10名以上の在籍になるとパーティーを分割し複数パーティーをまとめるギルドの創設が可能となります。」

「会社みたいなもんかな?」

「分かりかねますが、ギルドの創設をご希望の場合は、国への申請手続きなどがありますので、その時はまたお声掛け下さいませ。」

「わかりました、ありがとうございます。」


 いつか創れるといいな。

 女の子ばかりのハーレムギルド!


「夢、膨らみますね~!」

「じゃあ、探しに行くっスよ~!」

「「おー!!」」


―――――


 受付のお姉さんに依頼主イリーナさんの自宅を聞き、詳しい話を伺う事にした。

 報酬からして貴族様かなとは思っていたがビンゴ。

 屋敷に到着した三人は依頼主の女性イリーナに会う事に成功した。

 猫の名前はミミ、メスの猫。

 話しを聞いたが依頼書以上の情報は無いようだ。


「一週間も戻ってないんスね?」

「そうなんです。いつもなら敷地を出る事もないし、姿が見えなくても夕方には帰って来てたのに。。。事故にでもあってないか心配で心配で!」

「僕達も全力で探してみます!」

「ミミちゃんをお願いします!」

「こちらもイリーナさんにお願いが…。」


 ジジはイリーナに耳打ちをした。

 依頼主に挨拶した後、屋敷内を少し回って会う人全員に話しを聞いて門を出た。


 さて、まずはどこから探そうか。


「ジジ君、どうするの?」

「怪しい匂いしかしないっス。」

「確かに、只の猫探しの依頼にしては高額な報酬はあり得ないですよね。」

「やっぱり裏がありそうっスよね~?」

「だから、他の冒険者は手をつけなかったの?」

「リリーは気付いて無かったっスか?」


 そう、只の猫探しに銀貨2枚。

 前世の価格なら20万くらいらしい。

 ちなみに、晶石5円、大昌石100円、小銅貨500円、銅貨1千円、小銀貨1万円、銀貨10万円、金貨100万円、程の価値になるって母親のリスタに教えてもらった。

 それ以上もあるが、一般的には使わないらしい。

 昌石は水晶のかけらで、鉱山や一部の魔物などから採れる。

 子供が小遣い稼ぎに川で拾える程広く分布していて、希少な石程度の代物だそうだ。

 色付きはまた別らしいが・・・。


「んー。可能性は三つかな?一つ目、屋敷の外に出て誰かに飼われている、等。二つ目、屋敷の誰かが何らかの目的でさらった。三つ目、依頼主が犯人。」

「等って~、死んでる事もあるっスからね~。」

「オブラートに包んで言ったのに~。」

「オブラートって何っスか?」

「…んまぁ、それはともかく、屋敷の外での目撃があるか聞いて回りましょう!」

「「おー!!」」


 ジジ達は屋敷周辺への聞き込みを開始。

 獣人の件や、ジジの若さで話が進まないのを懸念して、カピが声かけを担当する。


「見たことないね~。」

「エサはやるが見かけねぇな~。」

「茶色い毛の猫ならよく見るけど。」


 通りすがりの人、露天の店主、ご近所さんまで。

 なかなか有力な情報は得られないまま、時間だけが過ぎてゆく。


 猫を探していて街を観察してみると度々見かける光景があった。

 それは、荷物を運んでいる獣人だ。

 フードを被って耳が見えないようにしていたが、明らかに獣人だった。

 獣人は人間より力強く、獣としての能力も持っている。

 以前リリー達に聞いたが、獣人は奴隷としての扱いを受けているそうだが、これがそうなのだろう。

 

 獣人は見かけるが、猫一匹も見当たらない。

 どこか集まってる場所でもあるのだろうか?


「野良猫みたいな情報はいっぱいあるっスけど、白猫ちゃんは無いっスね~。」

「やっぱり屋敷の中?かな?」

「メス猫の行動範囲は、寝床から半径100mくらい。屋敷をメインに行動してたんなら遠くても50mくらいだと思うんだけど。」

「ジジ君詳しいっスね!」

「昔テレビでやってて…」

「てれび?」

「え~と、世界中の情報や色んな教養を動く絵で教えてくれる機械です。明日の天気とかも分かるんですよ。」

「また前世情報っスか?凄い所から来たんスね!」

「前は無駄な知識だってバカにされてたんですけど~。この世界で役に立てられるのならいいのですが…。」

「ジジ君の知識は貴重。沢山教えて欲しい。」

「役に立たないものばかりですよ~。それはそうと、話しを聞いてて気になる事が…。」


 そう、屋敷の中の人や街の人達に話しを聞いて違和感を感じた事があったのだ。

 もしこの考えが当たっているのなら、見つけるのは困難。


「もう一度イリーナさんに会いに行きましょう!」

「気になる事って何っスか?何か耳打ちしてた事に関係あるっスか?」

「知りたい。」

「あれは、身代金での誘拐の場合すぐに連絡くれるようお願いしただけですよ。身内に犯人がいるかもしれないので。」


 一週間も経つし、身代金の線は薄いがクエストの報酬目当ての可能性もあったので布石をしたのだ。

 同じクエストを別のパーティーも受けているようだし。


「まずは確認です!」


 ジジ達は屋敷に向かって歩き出した。

読んで頂きありがとうございます! 


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