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異世界じぃじクエスト  作者: ☆さくら
_第一章_
13/36

13. パーティーはディナーのあとで

ページを開いてくれてありがとうございます!

最後まで見てくれるととっても嬉しいです。


ブックマークや応援してくださると、もっともっと嬉しいです☆


※ストーリーを進めたいので、情景描写など最低限にしております。時間に余裕がある時に追加を考えていますのでご了承ください。

 一度死んで前世の記憶がある事。

 女神からの天命や手違いから勇者になった事。

 生まれて程なく襲撃にあってこの地にいる事。

 かいつまんだ話しだったが二人は黙って聞いてくれた。


「やっぱり転生はあるの…かな?」

「じゃあジジ君はこの世界に来て三週間くらいだけど、前の世界ではどれくらい生きてたんスか?」

「84年です。」

「ちょうどいいっスね!リリーはこう見えて、はちじゅうごォッ!」


 すかさずカピの頭にリリーのチョップが炸裂する。


「失礼ね!!」

「はははぁ、仲いいんですね。」

「んーもう!」

「イテテ、ごめんごめんっス。」

「ちゃんと聞いてあげて!」

「冗談はここまでにするっスよ。」


 そう言うとカピの目付きが変わった。


「女神の真偽はどうあれ、ジジ君は勇者の資格があり、この世界の魔王を倒すのが目標にしてるってところでいいっスか?」


 ジジは軽く頷いた。


「じゃあジジ君のやるべき事は二つ『強くなる事』と『襲撃を回避しつつ魔王を探しだす事』が最低限必要っスね。」

「魔王はどこにいるかわからないんですか?」

「それが、わかんないんスよ。」


 普通魔王なんてどっかの城にいるものじゃないのかな?

 はたまた天空のお城やドラコンに乗って、魔界を目指すとか?


「魔王と人族が直接戦った歴史はないの。」

「そもそも魔王がいるかどうかも怪しいんス。魔王の配下と名乗るモノが各地に現れては悪さをしたから、あ~いるのかな~?ぐらいの感覚っス。その配下がまためちゃくちゃ強くて、いろんな国に被害が出てるっスよ。」

「いるかもわからない敵が目標か。」


 カピがキュッキュッと笑いながら答えた。


「大丈夫だよジジ君!今、世界中が魔王を探してるっスから。」

「何をもって魔王とするか、手っ取り早く襲撃者を拘束、尋問ではなく拷問する。」


 さらっと怖い事言うリリーさん。


「その程度の力では()()()()の足下にも及ばぬぞ~とか言って口割る前に自決するっスからね。力には力で恐怖を植え付けないと☆」

「お二人とも怖いですよ~。」


 ジジは苦笑いをしながら鍋をつついた。


「まぁ、それだけ魔王って存在は見つけにくいって例えっスよ~。」

「配下と名乗るモノはいる。そこから辿って行けば必ず会える。・・・きっとあの人にも。」


 意味深だな~。

 聞くのも野暮ってもんかな~?。


「そうだ!気になってたんスけどね、ジジ君女神様と逢ったんだよね?名前覚えるっスか?」

「確か~、あい、あいす?」

「もしかして、命の女神アイリス様?」

「多分、そんな名前だったような。」


 夢で見た話し、正直詳しく覚えていないのである。

 ただ、他の誰でもなく自分がやらなければならないのだと、印象だけが強く残っていた。


「もしそれが本当で命の女神の加護があるならっスね~。」

「あの瀕死からの回復、納得できる。」

「そう、楽には死ねない感じっスね。」


 マジですか!?死なない身体?

 どうせなら、痛みも消して欲しかった。

 痛いのはもうイヤじゃ~!


「まさか、冗談ですよね?」

「ジジ君が前いた世界はどうか知らないけど、この世界の神は稀に加護を与える。ゆえに神と呼ばれ祀られる。」

「魔法、いわゆる精霊システムを創ったのも神様っスよ。」

「精霊システム?」

「世界の中心にでっかい塔があって、そこから湧き出るエネルギーが僅かな意思を持った精霊になり、その精霊の力を借りて色んな魔法が使えるようになるんっスよ。」

「それが精霊システム。」

「電力会社みたいな感じですかね?」

「ちょっと何言ってるか分かんないっスね。」


 サンドさんかよ!って突っ込み入れたい。


「魔法はある程度誰にでも使えるけれど、加護は産まれ持っての才能。()()()()って呼ばれてて、見つかれば国家戦力として扱われる。」

「加護の内容にもよるっスけどね。」

「だから、加護の事は他言しないで!」

「確かに、国家戦力の一部にされたら動けなくなりますからね。」

「そうじゃない。」

「ジジ君の加護だと、人体実験される可能性大っス!不老不死は人族の永遠のテーマっスからね。」


 マジかー。それは嫌だな~。

 敵に見つかれば殺されかけ、国に見つかれば人体実験。

 儂の甘酸っぱい異世界ライフはどこへ?


「大丈夫。ジジ君はお姉さんが守ってあげる。」

「やっぱりそのつもりだったんスね。ってお姉さんって~。」


 ツボに入ったのか二人は爆笑。

 なんだか固い話しになったが、重い空気にはならなくて良かった。

 それだけこの二人の実力には余裕があるのだろう。


「ジジ君、これからもよろしくね☆」

「よろしくっス!」

「ほんと良かとですか?危険ですよ?」


 そう、危険極まりない旅になる。

 巻き込みたくない気持ちもある。

 でも、何故だろう?

 一緒にいたいと思ってしまっていた。

 だから、断る言葉が出てこなかった。


「始めは街までって思ってたけど、ほっとけないよね。」

「人見知りのリリーがこう言ってるし、単語口調を治す良いきっかけっスよ。」

「お二人とも、…ありがとうございます!」


 ジジは深々と頭を下げた。


「それじゃあ、新たな出逢いに乾杯するっスよ!」


「「「カンパーイ!!」」」


―――――

("猫ミミリリー 心のナレーション")


 こうしてジジは、リリーとカピ、三人パーティーを組む事になりましたとさ。

 めでたし!めでたし!


 お話しはまだまだ続くよ~☆

読んで頂きありがとうございます! 


 はじめての作品なので不安はありますが、よろしければブックマーク、応援お願いいたします☆

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