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異世界じぃじクエスト  作者: ☆さくら
_第一章_
10/36

10. 猫ミミおばぁさんのとある一日

明けましておめでとうございます☆

今年もよろしくお願いいたします!


ページを開いてくれてありがとうございます!


最後まで見てくれるととっても嬉しいです。


※ストーリーを進めたいので、情景描写など最低限にしております。時間に余裕がある時に追加を考えていますのでご了承ください。

 ("猫ミミおばぁさん、心のナレーション")


 むか~し、むか~し、あるところに一匹の大ねずみと猫ミミ幼女(おばぁさん)が住んでいました。

 ある朝、いつもの様に森を散歩をしていると~


 一人の老人(ワカモノ)が土に埋まっているではありませんか。

 心優しい大ねずみと猫ミミおばぁさんは、掘りだしてあげる事にしました。


 良かった、まだ息はあるようです。

 大丈夫ですか?起きれますか?

 猫ミミおばぁさんは優しく声をかけました。

 しかし、反応がまったくありません。

 このままにしておくと魔物のエサになるかも知れない。

 そう思った大ねずみと猫ミミおばぁさんは、この老人(ワカモノ)を家に連れて帰る事にしました。



―――――

《猫ミミおばぁさん宅》


 森の中に丸太で出来た小さな一軒家。

 ジジはベッドに寝かされていた。


「すごくキズだらけ。」

「とりあえず、治癒魔法を!」


 大ねずみに急かされ、猫ミミおばぁさんは奥の部屋から取ってきた呪符を、ジジの額に張り両手をかざし呪文を唱え始める。

 呪符が燃え桃色の優しい光がジジを包む。

 みるみるキズがふさがっていく。


「これでよし、あとは本人しだい。」

「この人間、キズの治り早くないっスか!?」

「なんだか特別な子みたい。骨とかも折れてたようだけど、自分で治した感じがある。」

「こんな子供が魔法使えるっスか!?」

「うーん。魔法とは違う何か。」


 話しをしているとジジは目を覚ました。


「私はリリー、この子はカピ。言葉、わかる?」

「お前、森で倒れてたんだぞ!」


 生きているのか!?

 あれだけ瀕死だったのに?


「おーい?聞こえてるっスか~?」


 大ねずみのカピがベッドの上、ジジの腹の上にダイブする。


「助けてもらっといて~、礼の一つくらい言うっスよ~」

「あ、ありがとう。―――ここは?」

「ここはラインハルト領の東の森。」

「そしてオイラたちの家っス!」


 聞いといて何だけど、ぜんぜん知らない。

 まだこの世界に来て日が浅いのもあるが、リスタから聞いた気もしない。

 たぶん近くの小さな領地だろう。


 気づけばキズがすっかり癒えていた。

 目の前には大きなねずみが。

 どう見てもカピバラ?っでもしゃべってるし。

 横にいるのは5~6歳に見えるが幼女(おばぁさん)

 猫ミミだが、獣人?

 やっぱり異世界はこうでなくっちゃ!


「君が治してくれたと?」


 リリーは軽く頷くと続けて口を開く。


「私が治したのは表面のケガだけ。あなたはもっと酷い状態だったはず。魔法とは違う、自分で治した感じが残っている。あなたは何者?」

「そういえば、名乗っとらんかったたいね。儂はジジ。まだこの世界に来て20日くらいかな?何か良くわからんけど殺されかけて・・・、本当に助かったたい、ありがとう!」

「20日ぐらいって!?まだ生まれたばかりじゃないっスか!?」


 そういえば、この世界では生まれたばかりの赤子扱いだったの忘れてた。


「あ、えーと。」

「リリー。」

「リリーさん、本当に助けてくれてありがとうございました!ここにいたら貴女方にご迷惑になるかも知れないので―――」


 そう、また襲撃されるかもしれない。

 助けてもらった恩人を危険にさらす訳にはいかない。


 ねずみのカピを横に退かし、ジジはベッドから降りようとした。

 ふらつくジジをリリーが支え、またベッドへ押し戻される。


「まだ完全に治ったわけじゃない。」

「そうだぞ!ケガ人はケガ人らしく寝てるっスよ!」

「私は命を狙われています。ここにいるとリリーさん達まで危険に巻き込むかもしれない、だから―――」


 どこから取り出したのか、話の途中で口にパンを突っ込まれた。


「私達は大丈夫。それより、・・・丁寧な言葉遣いは止めて。さっきの話し方。好き、だから・・・」


 ちょっと!ドキッっとした。

 両親以外、好きとか言われ慣れてないし!

 見た目幼いが、意識してしまう!

 あ、言葉遣い、前世の方言の事か~。

 ちょっと残念。


「・・・とにかく、食べて寝てて。」

「寝てるっスよ!」


 言ってて恥ずかしくなったのか、頬を染めていたように見えた気がする。


 リリーはカピを抱き上げると、そそくさと部屋から出ていった。


「悪か人じゃなかったいな~。」


 前世はけっこう方言やら訛りやらあったから、今でも出てしまう。

 でも気に入ってくれるなら、リリーさんの前では使う事にしよう。

 

 それにしても、これからどうしよう。

 まずは家に帰ってから、・・・屋敷大丈夫かな~?

 心配してるだろうな~。


 窓の外を眺めつつ、パンをかじるジジだった。



―――――


「あの子。」

「あの人に似てるっスね!」


 リリーは頷きその場をあとにした。

 読んで頂きありがとうございます! 


 はじめての作品なので不安はありますが、よろしければブックマーク、応援お願いいたします☆

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