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異世界じぃじクエスト  作者: ☆さくら
_第一章_
1/36

01. 転生じぃじ

 ページを開いてくれてありがとうございます!

最後まで見てくれるととっても嬉しいです。

 儂の名は章造。

はじめに生まれた時は独りっ子だった。

優しい両親に育てられ、普通の会社に就職。

顔も悪くないと思うし、そこそこお金も貯まっていた。


なのに、未だに未経験・・・。


何がって?


そうだよ!童貞だよ!


もう84だよ!嫁もいね~よ!


棺桶に片足突っ込んでるよ!


ちくしょー、こんな事なら意地張らず風俗行っとくんだった。


 現世には後悔しかない。仕事仕事で私生活は荒れ、定年前に事故で足を悪くしそのまま養老介護。

 唯一の救いは、60の時に異世界もののアニメに感銘を受けた事くらいかな。

 あれからマンガや小説買い漁ったっけ

もちろん死んだらチートで転生希望。

魔王?スライム?やっぱり勇者でハーレムっしょ!!


「こ、これは~走馬灯かのぅ~」


 老人ホームの散歩中、信号待ちをしていると、あろうことか異世界行きのトラックが・・・

あぁ、ホームのマドンナ喜代恵さんも倒れとる・・・

助かってくれてるといいんだが


 深く暗い海に沈む感覚。不思議と痛みも無くなってきた。

これが―――死か。

 


「未練があるのね」


「もう、一度、やり直せたら・・・おなごを・・・」


 遠くに若い女性の綺麗な声が聞こえた。

応え終わる前に、意識が遠退いた。




◼️□◼️□◼️


「リスタ!やったぞ!成功だ!」


「あなた、やったわね!」


 ここは森の中、小さな湖の真ん中にある島の上。

暗闇の中、ひときわ大きな桜の木がスポットライトを浴びている。

爽やかな風が桜の花びらを散らし、辺り一面ピンクの絨毯を敷いているような光景が広がる。


「ん???」


 事故にあって。それから~?

はて?ここはどこだろか?

天国?それともアニメでよくある異世界?

(はや)る気持ちを抑えつつ、まずは辺りを見回す。

身体が重い。思うように歩き難い。

水辺に映る姿を見て愕然とする。


「はぅは!?」


 わしゃ爺さんのまんまじゃぁァァァーー!!

皺枯(しわが)れた両手に溢れでた涙がこぼれ落ちる。


 転生と言ったら赤子からスタートがセオリー。そうでなくても物心つく子供やチート的な才能を持って生まれてくる感じじゃん?

いやいやいや、転生したてで儂、もう寿命尽きそう。。。

そして、なぜ裸体(はだか)!?

命の次に大切な入れ歯も無くなっとるし。


感傷に浸っていると見知らぬ男女が近付いてきた。


「産まれて来てくれてありがとう!私のおじぃちゃん」


「はじめてでちゅね~パパでちゅよ~」


 見た目30後半?40代?くらいの二人。

 執拗にバグをしてきた。


「あぅあ?」


 んんん?おかしいぞ?というか、この二人もなぜ裸?

ちっ!女の人は謎の光で肝心な所が隠れとるし。

裸の爺さんに裸のオッサンが抱き付いている異様な光景。

夢なら早く覚めて欲しい。


「初めての子を授かり感謝致します。女神様!」


 両膝をつき桜の木に祈る女性。

状況が呑み込めないまま、裸の男女に連れられて舟に乗り、この場を後にした。



―――――


 大きな屋敷に連れてこられた。

あれから馬車に乗り、二人の使用人に服を着せられ、道中ずっとハグされていた。


 裸だった二人はどうやら儂の両親になるらしい。

 父の名はムリエ。母の名はリスタ。使用人が付いてるのは多分金持ちなのだろう。

理解しがたいが、生まれ変わって今ここにいるというのは事実。残念ながら爺さんの姿で。

 話している内容が解るのは二人が日本語を話しているから。の割りに、こっちが話しているのはわかってくれない。入れ歯がないから喋りづらいのもあるけど。

 異世界じゃないのかな?とにかく疑問だらけだ。


「今日からこの屋敷が私達家族が住む家だ」


 夜中にも関わらず、使用人が多数出迎えていた。

人前では赤ちゃん言葉は使わないんだな。

色々考えていたら眠くなってしまった。


「あらあら、この子ったら。おやすみなさい」


 あぁ~、じぃじ幸せ~。

リスタに抱きしめられながら、今夜は眠りについた。

 読んで頂きありがとうございます! 

はじめて投稿するので不安はありますが、よろしければ応援お願いいたします☆

「続きが読みたい」と思っていただければ画面下部から評価をしていただけるととっても嬉しいです!

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