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詩・歌詞

十八歳――――エイティーン【春の詩企画】

作者: 村上ガラ

18歳は成人、選挙権あり、ということになりましたが、基本まだ高校生なので、『大人で子供』のようなものではないかな、と。そういう感じが出せていればよいのですが。


J-Popかラップの歌詞と思っていただけるとよいかと思います。


お時間いただけましたらお目通しお願いいたします。

選挙カーが下手な芝居をうちながら通り過ぎていく

未来を担う若者がお勉強の真っ最中の校舎の窓の下

関心や同情を引くためだけに 空っぽの言葉ならべて

用が済んだら はい サヨナラ そんなこと もう誰もが知ってるよ 



おい聞けよ若者 よお 俺に入れてくれよ な(←翻訳)



黒板には波打つ数式 泳げない僕らは溺れている

教師は仮面の下から懇願 とりあえず覚えて ててて

ひけらかしのマイケル・サンデル 分かりやすいアマルティア

プランク定数 カテナリー 革命後に風呂で死んだの誰だっけ



この世界が変わるのはもうそんなことじゃなくて

この世界のシステムはもうバグられて固まっている


ほころびを見つけ指で広げ そこから抜け出そう

過呼吸のリズム 貼りついた良い子の仮面の下




すべて捨て去るほど 無防備ではいられない

向う見ずに走り出すほど 無計画でもいられない

おしえてよ 僕らはどこへ行けばいいのか

今いる場所さえどこか わからないでいるから




けれど

毎秒ごとに変わる運命 楽しむことができる勝者に成れたらいいね

登りつめて 落ちていくことも 楽しみたいね

下を見ても 上を見ても 笑っていられたらいいね

自分の事だけでも わかるようになれたらいいね





君と僕がいれば世界で最強

君がいてくれるならこの世はパラダイス

未来も明日も昨日も今日も夢見つづけのこの思い

他はすべてモブ 君以外は背景 いいい




次にいい人が見つかるまでは この人でいいや(←君の心の翻訳)




この世界は全然僕らの望み通りじゃなくて

この世界は僕らの妄想や幻滅で満ち満ち溢れ

ほころびを見つけたがため 悔しさで息もつけずに

憤りをおさえられずに 息巻いて知る自分の立ち位置




おあずけくらったまま ゲームオーバー迎え

空しさで蹴った空き缶 ホールインワンの快感

飢えたハイエナの群れに 投げ込む君のプロフィール

ヤギと羊の見分けもつかず さらす間抜け面





上っ面の 信頼 確認 愛情 こけおどしの涙

誰も見てない猿芝居 千秋楽はいつだ

うちの子はそんな子じゃないって

何千年も同じ言葉吐き続け けけけ




捨てるべきものが見えたなら手をのばして放り上げろ

ほら 指の間に春風が通り抜けるよ

何かが彼方へと去っていくよ 桜の花びら引き連れて

いつかの未来予想図 僕らの夢想空間 んんん




そして て て て




いつか

毎秒ごとに変わる運命 楽しむことができる勝者に成れたらいいね

登りつめて 落ちていくことも 楽しみたいね

上を見ても 下を見ても 笑っていられたらいいね

自分の事だけでも わかるようになれたらいいね





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お読みいただきありがとうございました。_(_^_)_

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― 新着の感想 ―
[良い点] この詩はとても眩しかったです! 私はもう、こういう気持ちにはなれない。 ああ、若さが羨ましい!
2019/04/24 19:32 退会済み
管理
[一言] 独特のテンポがとても心地良かったです。 そんな軽いノリなのに、書かれている内容は思春期特有の社会に対する反発。 でも、リズムのお陰か、暗さが全くないっていう。 >空しさで蹴った空き缶 ホー…
[良い点] 妄言と本気が織り交ざった感じがいいですね。 テンポよくポップに歌っているのに、中身は思春期特有の世を拗ねているような不平不満だったりして。 でも、そんなものよりも本当は君に舞い上がっている…
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