大森林開発対蛮族前線基地の惨劇
ラゼン連合王国暦15年、大森林開発の為に造られた前線基地消滅に対しての証言書
唯一の生還者兵士アブドゥル以降Aの証言
・その日は何時もと変わらない晴天の日常だと思った。
・昼頃、部隊長達による対蛮族会議が在り連合王国の中心王国から使者が辺境王国である当王国に大森林開発中止の勧告が会ったそうだ。
・停戦条約を持ち掛けてはいるが使者は全て死亡、この前線基地が在る部分迄の開発で今回は見逃す旨を矢文で伝える事で合意
・合意後中心王国からの使者は王都に移動
・通常の弓矢では大森林側に届かないので(向こうからは何故か届く距離、蛮族は頭がおかしい)特製のバリスタで撃ち込む事が決定
・撃ち込んだ次の瞬間に言い様の無い危険を察知したために緊急回避、俺は回避出来たけど地面から飛び出し又地面に消え失せた巨斧によって同時に同僚9人が絶命。
・危険察知の赴くまま回避を繰り返し基地を飛び出したが雷轟と暴風によって吹き飛ばされて意識を失った
・意識が戻ったのは多分その日の夕方、前線基地は跡形も無く他の者も無く煤けた大地が在るだけだった
以上の証言に偽りは無く、原因は不明だが前線基地は跡形も無くなっており、脱走兵として監獄に入れて居たが捏造の証拠もないので対象の兵士Aは釈放、該当者は軍部への帰属を拒否し生まれの村へ農家になって過ごすとの事。
対象の所属していた王国はその後王城と軍部施設が謎の雷轟と共に原因不明の崩壊、此は『大森林の呪い』として歴史に刻まれる。
今回の事で大森林開発は禁忌指定として連合王国は扱う該当王国は連合より外され、『大森林の呪いを受けし王国』とされた為近隣諸国から侵略は無くなったが、国家としての大規模交易が無くなったので、細々と地産地消で過ごすであろう。
連合王国歴史編纂室 ダブラル・ノム