表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/87

反ファーメル同盟結成

初めてブックマークが付きました。読んでくださってどうもありがとうございますm(_ _)m

<詐術の魔王視点>


 ファーメル教国と、コルベスト美上王国の国境付近。


 その日、その小屋には、8人の勇者が集まっていた。転生して授かったチートを、法で縛るファーメル教国に、勇者たちは、不満を持っていたのだ。


 今日、その不満が結実しようとしている。


 彼らには、『努力して魔王を倒す』なんて考えは、微塵もない。


 せっかく手に入れた二度目の人生。


 弱い敵、――現地人にとっては恐ろしい敵を狩って、現地人にチヤホヤされたいじゃないか。金持ちになり、もてたいじゃないか。


 人知れず、恐ろしい魔王と命がけで戦うよりも……。


 そこまでは、人の有り様としては、まだ自然だった。


 のみならず、旅に出ようともせず、不平不満をいって、力を授けてくれた、温厚なファーメリアのほうに噛み付こうとする。


 彼らは甘えているのだ。ファーメリアが手をくださないことをいいことに。


 彼らのこの考え方は、どうなのだろうね? いやいや、悪くない。


 いかにも人間臭くて、かわいいじゃないか。


 ガタッ。


 全員が席につく。


 皆一様に集まっている面子を見回す。


「早速質問だが、いま勇者は世界にどれぐらいいると思う?」


 光の勇者レイモンドが、尋ねてきた。


「私達は、神霊どもから見れば消耗品だからね。魔王の4倍は、いるんじゃない?」

「話に聞く勇者は、4人パーティーで、魔王と戦ったらしい。おれも4倍を支持する」


「銃の、炎の、あなた達は、まだそんなに勇者が健在だと思いますか? たしかに、かつては、勇者は魔王の4倍はいましたが、いまは3倍いればいいほうだと思いますけどねぇ」


「勇者の数が減っているというのか? おい知恵の、原因はなんだ」


「原因はいくつか考えられますねぇ。ひとつは、魔王連中がおとなしくしているから、勇者の絶対数が増やされていないということ。もうひとつは、積極的に勇者を狩る異端審問官の存在」


 数人が殺気立つのがわかった。ザワザワした空気が場を支配する。


 そう、今は魔王たちは動いていない。曲がりなりにも勇者の卵が『数多くいる』今は。魔王たちも馬鹿じゃない。勇者を刺激して、自分を倒せるまでに成長した『雷使いの真の勇者』が出現する可能性を増やすよりも、『勇者のいる新大陸とは関わらない』という選択をするのは、当然のことだ。ごく一部の傲慢な魔王を除いては……。


「なぜ、異端審問官が勇者を狙うんだ?」

「ほら、魔王が暴れていないから、我々勇者も暇じゃないですか。タダ飯食めしぐらいや、強力な力を持つ争いの種は減らしたほうがいい、と思うのは自然のことなのでは?」


「魔王の侵略が始まれば、平身低頭して、俺たちに命をかけてくれと願い出てくるくせに、平和の世になれば、無駄飯食らいと排除しようというのか!」

「ゆるせん! 平和ボケした愚民どもに目にものを見せてくれよう」


「待ってください、炎の。異端審問官に狙われた勇者達自身が、問題を起こしているというふうには、考えられませんか?」

「龍騎の勇者殿は、ひどく自虐的な考え方をされる。爬虫類と戯れていると、こうまで脳が湧くのか」

「炎の。私を侮辱する気ですか!」


 龍騎の勇者、彼女は計画の障害になる可能性がある、早々に始末するべきかもしれないな。


「まぁまぁ、炎の。まってください。現状では龍騎の、の言い分にも筋があると言わざるを得ませんねぇ」


「チッ!」


「そういえば、コルベストに現れた爆発の勇者が、異端審問官に捕まり殺されたらしい」


「暗殺の。それは本当か? コルベストは、死刑のない国のはず、であるならば、殺されたのは刑の執行ではないはずだ」


「私のところにも、その情報は届いてますねぇ」


「異端審問官が僕たちを捕まえて、あらぬ罪を着せて殺そうとしてるということか。おのれ、ファーメル教国。勇者を侮ったことを後悔させてやる」


「後悔させるのはいいが、どうする? いくら、現状最強のコマである龍神の大半を失っているといっても、女神ファーメリアのもつ戦力は強大だ」


「なぁに。別にファーメリアや龍神を相手にする必要はないさ。そいつらは政治にはかかわらない。異端審問官と教会騎士団を皆殺しにしちまえばいいんだ。そうすれば枢機卿も俺たちに従うさ」


「ちがいない。だが、教会騎士団はともかく、異端審問官は、侮れる相手ではないだろう?」


「奴らは強く、数の力もある。俺たちも、バラバラにではなく、まとまって対応するべきだ」


「反ファーメル同盟の結成か。どうだ? おまえたち。今日ここに集まる皆で同盟を組んでファーメル教国と対峙するというのは」


「異議なし!」


「ふむ、ここで酒坏をかわしましょうか。後手に回ると、次の会議のときには、人が減っているということも考えられる」


「だな。反ファーメル同盟に異議のないものは酒坏を掲げろ」


「おう!」



▲ ▽ ▲ ▽ ▲ ▽


 旧大陸。とある王城にて。


「首尾はどうだ?」


「上々かと。反ファーメル同盟の結成にこぎつけました」


「計画より速いな。さすがは詐術の魔王だ」


「身に余るお言葉でございます。事前に、護送中の爆発の勇者を殺していただいたおかげで、スムーズにことを運べました」


「なに。大した事ではないさ。お前のアイディアにのっただけのこと。これからもよろしく頼むぞ」


「魔王としては、力の満たない半端な私を見込んでいただき、魔王の一柱として推挙していただいたご恩、決して忘れません」


「うむ。勇者と異端審問官が共倒れし、計画がなった暁には、私はすべての魔王の頂点に立つものとなろう。その時、お前はわが右腕として、他の魔王を統べよ」


「御意」




詐術の魔王LV53


堕天使LV10

詐術LV10

四属性魔法LV10

時空魔法LV10

闇属性魔法LV10

諜報LV3


飛行、魔法ダメージ半減、物理ダメージ減少(堕天使)

魔力弾、ファイヤーボール、アースランス、アイスジャベリン、

ウインドブレード、ファイヤーウォール、アースガード、

アイスフィールド、ウインドストーム、ファイヤーブラスト、

アースクエイク、テンポラリーフォースブリザード、

マクロバースト(四属性魔法)

空間転移、時空魔法『停止』、無限格納(時空魔法)

シャドウ、ブラインドアイ、ステルスシェイド(闇魔法)

詐欺、催眠術、洗脳、フェイクデーター(詐術)

諜報(諜報)


支配領域2400RU

・用語解説

魔王――魔族たちの王。世界中に複数国があるように、魔王は

    数多くいる。主に、旧大陸にいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ