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89話 結果

投稿する日にち間違えてました……。すいません……。

(ナビー、温度はどれくらいまで上がった?)


 さくらを楽な格好に座らせ、汗を拭いてあげながらナビーに聞いてみた。僕の見立てで行くと、カイトが鍛冶をするときのいつもよりはいくらか高温に達していると思うが、魔鉱石を作るには温度がまだ足りないのが正直なところだ。


(その見立てで合っています。今のさくらさんですとこれ以上は魔力的にも、技術的にも無理だと思います)


 ナビーのその言い方は酷な物だが、身も蓋もないことを言えば僕も同じ事を思っている。

 さくらはスキル賢者のおかげでレベルアップによる魔法関係のステータスは上がりやすくなっているが、現時点では必要としているレベルにまで達していない。多分ウィルが目一杯の手助けをしていたとしても無理だっただろう。


 そして、それを埋めようと、ダンジョンでレベリングをしていたら多少なりとも時間が掛かってしまう。今は出来るだけ速やかに必要最低限の程度まで達したいため、レベリングよりかは修行に近い物をした方が良いのではないだろうか。


 それと魔力の足りなさに加え、さくらは魔力効率があまり良くない。器用で何でも出来てしまうさくらだが、魔力の扱い方はまだまだ未熟と言えよう。


(それに加えて炉から漏れ出ている光でカイトさんが耐えられないでしょう)


 さくらと僕は魔法を使うために炉から二、三歩ほど離れた位置にいた。それでこの暑さ、いや熱さの方が正しいだろう、カイトが作業をするとなったら当然もっと近寄らなければいけないし、それに伴って熱さは比例して上がるだろう。

 こうなったら真空ではない別の何かを考えなければいけない。


「とりあえず今日の所はこれぐらいにしよう」


 ウィルが珍しく空気を読み、一同にそう言った。

 最初から全てが上手くいくとは思っていなかったが、正直ここまで上手くいかないとも思っていなかった、と今現在の空気がそれを物語っている。その空気を引き摺りながらだと色々と危険なのでそれに従うことにし、僕とカイトは頷いた。


 今回臨んだ課題は、付与魔法による炉の強化とそれにさくらが熱を入れること。

 そして、それで今回出てきた課題は、炉の穴から出てくる光による熱対策とさくらの火力アップ。


 結果を見ると課題の個数上では何も進行がないように思えるが、次のステージの課題に昇華したと言えるだろう。あまり悲観的に考えていては進むものも進まなくなってしまうだろうし、そう考えることにした。


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