表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廃墟  作者: 尚文産商堂
7/9

第六のウワサ

再び地上へと戻り、今度は東エリアの正門そばへと向かう。

メリーゴーラウンドがあるところだ。

「噂では、誰もいないのにメリーゴーラウンドが回るとか」

「らしいです」

弁護士が案内しながらも話をする。

「これは見たことがないので、何とも言いませんが……」

その時、音楽が聞こえてきた。

「えっ」

思わず弁護士も、プロデューサーも声を上げる。

誰もいない園内で、誰もいないところで音楽が聞こえてきた。

とすれば、何かあるに違いない。

この発想に至るのに、時間はかからなかった。


駆けって行くと、そこは、寂し気に回っているメリーゴーラウンドがあった。

「美しいが、寂しいな」

プロデューサーが思わずこぼす。

誰も乗らないのに、昔を懐かしむかのように回り続けていた。

「停めます」

弁護士は操作盤を動かして、メリーゴーラウンドを停めた。

「カメラ、何か映ったか」

「いえ、こちらでは何もありませんでした」

映像では写っていないという。

ただ、まわし続けている必要があるから、試写の時に何か映っているかもしれない。

それを信じているようだとプロデューサーは見えた。


「さて、どうしましょうかね」

ただ、目の前で触っていないのにかかわらず動いたのは事実だ。

砂賀さんにも尋ねるが、お祓いをしておくということで話がまとまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ