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クラスメイトなメイド  作者: 神無桂花
愛おしいメイドに。
168/186

陽菜√第五話  メイドと選択。

これを含めてここからの三話分はセットで見てください。

 優しい色の明かりに照らされた部屋。三人で並んで、メイド長と向き合う形で、机を挟んで座る。

「さて、話というのは、そろそろ陽菜の進路を考えなければならないことだ。お前、今のところは契約を更新するという事で良いのだな?」

「はい」

「ふむ。それで、その先は?」

「えっ?」

「その先はどうするんだ? 少年は少年でなくなり、就職する。恐らく家を出ることになるだろう。その先、お前は恭一に仕えるのか? 少年がすぐにお前を雇えるくらいに稼げると思っているのか?」

 それは、僕が悩んでいた事、先送りしようとしていた問題だった。陽菜も、何も答えられずに固まる。

「お前にだからこそ一つの選択肢として、私の所に帰ってくる、という物を提案したい。いや、去年の今日、同じ提案をしたな。改めてお前の前にこの選択肢を提示しよう。高校卒業してからすぐでも良い。大学卒業してからでも良い。だが、もし受け入れるのなら、今すぐ手を貸して欲しい事がある。その内容は前から電話では話しているな」

 そこまで言い切って、メイド長は答えを待つように黙った。

 陽菜は静かに、僕の方に顔を向けた。

 僕は、僕は……。

「相馬君。相馬君は、どうして欲しいですか」 

 容赦の無い陽菜の言葉。

 僕は陽菜に……。


 



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