Bullied girl and bully 〜First sin
とある世界のとある学校。とある後日談の前日談。
正しく在った、少女達のものがたり。
今日はテスト返し最終日、放課後。
親友のあかねちゃんが、眺めてた素点通知を覗いてきた。
「あおい、またオール100?」
「僕、勉強ぐらいしかできないから……」
「そんなことないわよ。あおい、可愛いしいい子だし」
「やだなあ……あかねちゃんのほうが美人じゃん。ていうか、あかねちゃん、試験どうだったの?」
あかねちゃんはぴらっと、自分の素点通知を見せてくれた。
国語や理科系はほぼ100点。でも英語がぼろぼろ。いつものあかねちゃんだ。
「もうあおいをお嫁さんに貰いたいわ」
「何処の母親!?それに女の子同士……だよ?」
「わかってるわ。あたしも学校出たら即婿探しだろうし」
あかねちゃんはそこそこいいところの子。お嬢様って訳じゃないみたいだけど、僕みたいな貧乏で推薦と奨学金で高校通ってるようなのとは、大違いだ。
「あかねちゃん、大変だね……」
「そうでもないわ。今のご時世、そうでもしないと人口減少が止まらないもの」
「そうだね……」
あかねちゃんは、ちょっと用事があるからまた明日ね、と先に帰っていった。
靴を出そうとロッカーを開けると、ぱさっと白い封筒が落ちてきた。
宛名は僕。開けて、読んでみる。
「突然のお手紙、申し訳ありません。
僕は以前より、貴女をお慕いしていたもので……」
……これ、ラブレター!?何で僕!?他にも可愛い子いるじゃん!
その後の文章はちょっと甘ったる過ぎて読むに耐えなかった。
差出人を確認する。「更級海」……って、“学年の王子様”って呼ばれてる人じゃない!
もうわけがわからないよ……「返事は明日の放課後、生物実験室にて」って、場所も意味不明だし。
彼には申し訳ないけど、僕の答えは決まりきってる。いや、決められてる、かな?
次の日、朝のホームルーム前。僕はいつも通り、あかねちゃんと話していた。
「そうだ、あかねちゃん……こんなのが、僕に届いて……」
手紙を読むあかねちゃん。顔が凄いことになってる。
「なにこれ、タチ悪い悪戯じゃないの?あおい、こんなの行く必要ないわよ」
タチ悪い悪戯……確かにそうかもしれないけど……
「でも、きちんとしておかないと、後が怖そうだし……」
「そう……」
あかねちゃんは少し考えた後、言った。
「……わかったわ。あたしも一緒に行く」
「うん……ありがとう」
あかねちゃんがついてきてくれるなら、心強い……かな?
その日の放課後、僕があかねちゃんと生物実験室に行くと、そこには一人しかいなかった。
生物実験室は、普段“生物実験部”が部室として使っている。普段は部員がいつもいる。
僕にラブレターを送ってきた、更級さんだけがいた。
「ああ、楠木さん、来てくれたんですね。来てもらえなかったらどうしようかと……」
「あおい、大丈夫?」
あかねちゃんが心配してくれてる。しっかりしなきゃ。
「雪割さん、貴女は席を外して頂けませんか?」
「あおいが外してって言うなら、そうするけど?」
「……ここにいて」
あかねちゃんはそれに軽く頷いて、少し後ろに下がった。
「答えは出してくれましたか?」
そんなの最初から、選択肢はない。
「気持ちは嬉しいですが、お断りします」
これが、百点満点パーフェクトな答え。
「何故ですか!?僕に至らないところでも!?」
「あなたには僕より相応しい相手がいるはずですよ」
「まわりが何を言おうと僕は気にしません」
「それに僕は、異性との交際を両親に止められていて……」
「ならば僕が説得しましょう」
……ダメだ、話が通じない。
僕が困り果てていると、あかねちゃんが唐突に話し出した。
「……なんなの馬鹿なの?アンタ、高崎にもコクられてたじゃない。高崎じゃダメな理由は何?見た目いいし逆玉狙える相手をわざわざ振る理由は?聞くだけ聞くわ」
「雪割さんには関係のない話でしょう?」
「関係あるかないかはあたしが決めるわ」
「……彼女は気が強すぎて我が儘なのです。僕は楠木さんのように慎ましやかで聡明な女性が好みなので」
「……はあ。話にならないわ。あおい、帰りましょ。コイツ、あおいのことなんて考えてないわ」
高崎さんに告白されてるのは、僕も知ってた。だからこそ、迷惑でしかない。
「とにかく、お付き合いはできません。それじゃ」
僕もそう言って、生物実験室を出た。
あかねちゃんと一緒に帰ろうと、校門まで来た時だった。
「ちょっといい?楠木さん」
「なんですか……?」
高崎さんだ。いつも一緒のとりまき二人もいる。
「アナタ、更級くんに告白されたそうじゃない」
「断りましたけど……」そう言うか言えないかの間に、髪の毛を引っ張られ視界がめちゃめちゃになって、僕は地面に倒れていた。
「あおい!」
あかねちゃんの心配そうな声。
「アナタの弁解なんて聞く気は無いの。このメス犬が」
とりまきの一人に、お腹を蹴られる。一回だけじゃなく、何度も。
「止めなさい!あおいはちゃんと断ってたわ!」
あかねちゃんは三人を止めようとしてくれてる。
「まき、あっちを黙らせてくれる?」
「明子さま〜、了解です〜!ほら、訳わかんねーこと抜かしてんじゃねえよ!」
「ぎゃふ!ぐぇっ、げほっ……」
あかねちゃんの方を必死に見ると、とりまきに蹴られ馬乗りにされ首を締め付けられていた。
「アンタがいなければ!更級くんはアタシのものだったのに!邪魔して!この×××!貧乏女!×す!じっくりいたぶって×す!」
痛い。蹴られたお腹を守ろうと丸まれば、髪の毛を掴んで引っ張られる。
頭がぼんやりする。僕、どこで間違えたかな……
高崎さんのヒステリックな声と視界が暗くなって遠ざかっていった。
気がついたらあかねちゃんの家だった。
「起きたの、葵ちゃん」
「あかねのママさん……」
「赤音、急に車で迎えに来いって言い出して、行ったらぼろぼろの赤音と葵ちゃんがいてね、びっくりしたわよ」
あのあと、あかねちゃんが……
「あかねちゃんは?」
「疲れたみたいでね、まだ寝てるわ」
……あかねちゃんを、巻き添えにしちゃったんだ……
その事実が、重い。
「……僕、帰りますね。親が心配してると思うので……」
「そう……気をつけてね」
もう、あかねちゃんとは関わらないほうがお互いの為なんだ。
そう自分に言い聞かせて、僕は家に帰った。
次の日から、地獄は始まった。
囁かれる悪口。くすくす笑う声。
あかねちゃんは変わらず話しかけてくれるけど、僕は無視した。
昼休み、すれ違いざまに暴言を吐かれた。涙が出てくる。
使われてない教室に入り込んで、隅で泣いた。
「あかねちゃん……僕……どうしたら……よかったんだろ……」
いつも一緒にお昼ご飯食べるゆりも、今日は来ない。ゆりはすごく臆病だから多分僕とはもう仲良くしてくれないだろう。
先生に言っても、解決なんてしない。高崎さん達には、先生だって逆らえないんだもん。
これからこの地獄が、毎日続くんだ……せめて他人の前では、泣かない。
涙を拭いて、空き教室から出た。
数日が経つと、だんだん暴力から無視へと変わっていった。それはあかねちゃんに対しても同じみたいで、収まる気配は無かった。
放課後、帰ろうと教室を出た時だった。
「すみません、楠木葵さん、ですか?」
後ろから声をかけられた。振り向いたら、僕と同学年だろう女子がいた。
「はい……」
「怖がらなくても大丈夫ですよ。私は貴女に暴力振るう気なんてありませんから。私、貴女を心配するある子から、伝言を預かってきたんです。
こんな廊下で立ち話も何ですし、ちょっと場所変えましょうか」
「えっ……でも……」
「『一緒にいたら君までひどい目に遭わされる』……ですか?」
図星だ。彼女は続けた。
「お気になさらなくて大丈夫ですよ。私の話、聞いてくれますか?」
「……はい」
それを聞くと彼女は歩き出した。僕もそれについていく。
彼女についてきた先は、“特別教室”だった。
「どうぞ。入ってください」
言われて、そっと中に入る。中にはソファーとテーブルが置かれていて、教室とは思えない。隅にはカーテンのかかった場所があった。
「ここは普段、文芸部の部室ということになっています。さ、座ってください」
彼女に促されるままにソファーに座り、向かい合う。
「お茶も何も無くて申し訳ありません」
「いえ……ところで、あなたの名前は……」
「ああ、名乗り遅れました。私、舞原早苗といいます。三組クラス委員と文芸部の部長をやっています」
舞原さんはそう言うとぺこりとお辞儀した。
「あの……僕を心配してる人って……」
「雪割さんではありません。今日もここに来てるはずなのですが……」
あかねちゃん以外の人……?
「……今いない人の話をしても仕方ありません。本題に入らせて頂きますね」
そう言って、早苗さんは話し始めた。
「私、思ってるんです。こんな学校階級おかしいって。いえ、本当は皆さん思ってる事なんです」
その通りだ。
「なのに、どうして誰も立ち上がらないのでしょう? ならば、私がやるしかないのです。ここは表向き文芸部の部室ということになっていますが、実際は彼女の被害者を保護する場所なんです。
それである子が私に『逆らう勇気のない自分の代わりに葵さんを助けてほしい』と言ってきたんです」
「あの……その人って……」
「気になりますか?」
大体わかっているけど、やはり確認はしたい。僕は頷いた。
「桜坂さんです」
舞原さんがそう言った瞬間だった。
がらりと部屋の扉を開けて、ゆりが入ってきたのだ。僕は思わず立ち上がった。
「早苗さん……あ、葵ちゃん……その……」
「ゆり……僕は気にしてないから。ゆりの性格わかってるし」
俯いたゆりに、僕はそう言った。
「ゆりが本当に僕のこと見捨てたんだったら、舞原さんに相談したりしないだろうし」
「……っ、ごめん、ごめんね葵っ……! ゆりが、弱いから……」
「桜坂さん、あまり自分を責めてばかりだと楠木さんが心配しますよ?」
「大丈夫だよ、ゆり」
俯いて涙を流すゆりと励ます僕。なんか立場逆転してないかな……
「舞原さんから聞いたよ。僕のこと心配してたって」
「早苗さん……すみません……」
「いいんですよ。ほら、二人とも座って」
舞原さんに促され、僕とゆりはソファーに座った。
……あかねちゃん、どうしてるんだろ? 言っちゃ悪いけど、あかねちゃん、友達そんなにいなかったし……心配だ。
ゆりがやっと泣き止んだあと。教室の隅に掛けられていたカーテンが、しゃっと開いた。中から少女が顔を出した。
「早苗、手当て終わったよ」
「様子はどうですか?鮎美」
「はっきり言って、素人がどーのこーのするレベルじゃないよ」
「それだけ何かあったのでしょうね……考えられなくはないですが……」
彼女はこちらに気付いてぴょこっとお辞儀した。
「初めまして……かな?近藤鮎美です。前にひどい目に遭わされて早苗に助けてもらったんだ」
近藤鮎美。きっと僕の学年では知らない者はいない。彼女は以前、僕と同じ“いじめられっ子”だった。
最近はいじめの対象が僕になったから彼女への感心はなくなってきてるらしい。
「楠木さん……だっけ。災難だったよね、更級の馬鹿に目ーつけられてさ」
「……知ってるの?……当たり前かな……」
「高崎がふれまわってたし。更級ももう少し考えれば幸せになれたのに」
冗談のように言う近藤さんの顔はとても真面目だった。
「あいつ、女癖悪いからねー。ロックオンした女は落とすまでまとわりつくし、落ちた女にはすぐ飽きるしなーにが『自分に落とせない女はいない』よ、ばっかじゃない?」と笑顔で言う近藤さん。
あかねちゃんがブツキレたのも、それを知ってのことだったのかもしれない。
「あの……さっき、手当てがどうのって……」
それには舞原さんが答えた
「今日の昼休み、渡り廊下で気絶していた子がいたんです。彼女をここに運びこんで、さっきまで鮎美にみてもらってました」
「その子って……」
「……今は、見ないほうがいいでしょう。酷い状態ですから」
なんとなく、わかってしまった。そこまで酷い状態にされるような人物は、僕が知ってる中では一人しかいない。
「あかねちゃん……ですか?」
僕の発言を聞いて、舞原さんは少し躊躇いがちに、「……そうです」と肯定した。
「今は寝てるから、そっとしてあげて」
「はい……」
あかねちゃん、無視してたこと許してくれるかな……
「楠木さん、桜坂さん。お願いがあります」
「はい?」「何ですか?」
「この部屋の用途については、どうぞご内密に……それと、もしよろしければ、私の仲間になっていただけますか?」
ここを使ってることに関しては、僕もゆりも恩があるから言わないと思う。
でも、仲間になってほしいってどういうことだろう?
「高崎さんへの反抗者、その筆頭として。……無理なら無理で仕方ありませんが……」
「ゆりは舞原さんの仲間になるよ。葵ちゃん、どうする?」
「僕も、仲間になります……!」
それを聞くと舞原さんは微笑んで僕達に手を差し出した。
「よろしくお願いいたしますね、楠木さん、桜坂さん。私のことは早苗で構いませんよ」
「じゃあ、わたしのこと鮎美って呼んでね!」
「なら、ゆりのこともゆりでいいよ」
「これにて、同盟結成だね!」
「鮎美、まだそれ言ってたんですか」
「えー、いいじゃーん」
鮎美ちゃんのテンションにつられてみんな笑う。僕も久しぶりに笑った。
「“秘密の同盟”結成!やったよ!」
「何ですか?そのネーミングは」
「だって、高崎にバレたらヤバいじゃん?だから、秘密。なんかいい感じの名前だしっ!」
「あー、ちょっと静かにしてください……雪割さん起きちゃいます」
早苗さんが皆に注意する。その彼女だってテンション上がってるのが僕でもわかる。
みんなこの学校では独りに近かったけど、今は仲間がいる。それが嬉しいのはみんな一緒だったんだ。
次の日にはあかねちゃんも“秘密の同盟”に加わった。
それから夏休みまでの間、僕達は放課後に特別教室に来て過ごした。
みんながいるから、学校生活も辛くなかった。
夏休み明けに、あんなことになるまでは……幸せだったんだ。
夏休み明け、学校にあかねちゃんが来なかった。教室に来なかっただけなら良かったけど、特別教室にも来なかった。家にも行ったけど、前の日に出かけたまま帰ってきてなかった。
あかねちゃんは、一週間経っても二週間経っても帰って来なかった。
「これはまずいですよね……」
「ユーカイとか?じゃあ赤音ちゃん、もう殺されてるかも……」
「やめなよ!言霊って言うでしょ!ゆりはあかねが生きてるって信じてるもん!」
三人のやりとりを、僕はぼうっと聞いていた。
あかねちゃん、どこにいるの?僕、もう耐えられないよ……会いたいよ……
「私たちにはどうしようもないんですね……」
「はあ……ラジオ聞いて気分変えよっか」
ゆりがラジオをつける。たまたまニュース番組が流れていた。
『……で、白骨化した遺体が発見されました。衣服から白花咲高等学校の生徒と見られており、警察は身元の確認を……』
早苗さんがラジオのチャンネルを変えた。いきなりクラシック音楽が流れ出す。
「まさか……ね」
「きっと違うよ。そんなわけない」
あかねちゃんが死んでるわけなんてない……きっと何かの偶然。うちの学校の生徒ってだけ。
なのに、このモヤモヤはなんだろう。
「……僕、先に帰るね」
「あっ、気を付けてね……」
「じゃあ、また明日」
特別教室を出る。明日は理科の実験かあ……怖いなあ。
次の日。お昼時に裏庭に行こうとした時だった。
「ごきげんよう、楠木さん」
……!よりによってグラウンドの近くで高崎さんと出くわしちゃうなんて……!
「今日は殴りに来たんじゃないから。お友達がいなくなって、寂しいかしら?」
「……何が言いたいんですか」
彼女はニヤリと笑った。
「雪割さんのことは残念だったわね。もうアナタも限界かしら?」
答えない。泣かない。感情を出さない。少しでも感情を出したら、早苗さんたちのことを言ってしまうかもしれない。
「黙りこんじゃう?今日はいいこと教えてあげるわ」
「……何ですか」
彼女はややもったいつけてから言った。
「雪割さん、夏休みにアタシたちが殺したから。死体は山に捨てたわ。今頃白骨なんじゃない?」
急に、昨日“秘密の同盟”のみんなと聞いたラジオを思い出した。
ガランガラン!と何か金属が地面に叩きつけられる音がした。その瞬間、僕の中で何かが切れた。
「う、うわあああああああ!」
それからどうしたかは、僕は覚えていない。
気付いた時には、僕は廊下で、血まみれの金属バットを持っていた。制服も血だらけ。
あたりを見回すと、血が飛び散っていて、人が倒れていた。それも一人じゃない。
「こ……これ……僕が……?」
倒れてる中には頭を叩き割られてどう見ても死んでる人もいる。
「あ、ああ、あああああ……」
僕、人を殺しちゃったの……?
僕は確か、裏庭に行くために外にいたはず……ここは四階……そしてとても静か……
まさか、みんな僕が……
「いや、いやあああああああああああああああ!」
たまたま開いていた窓。そこから、僕は……
『今日午後1時頃、白花咲高等学校で女子生徒が金属製のバットを持って暴れ、生徒、教職員合わせて25人が重軽傷を負い、8人が死亡しました。加害者の少女は……』
ゆりは病室で一人、ラジオを聞いていた。
「葵ちゃん……ゆり、生き残っちゃったよ……」
どうして生き残ってしまったんだろう。鮎美ちゃんは死んでしまった。早苗さんもどうなるかわからない。赤音ちゃんは高崎さん達に殺されてた。葵ちゃんは飛んでしまった。無事に生き残ったのはゆりだけ。
高崎さん達も死んだ。でも、ゆりの友達も何人も死んだ。
「どうして……ゆりだけ……」
熱いものが頬をつたう。ぽたりと手に落ちた。
ゆりは打撲傷だけで、明日には家に帰れるそうだ。でも……帰りたくない。
葵ちゃん、どうしてゆりも一緒に殺してくれなかったの?
そう言っても、答えは帰ってこない。
これは、小さな罪から始まったものがたり。
小さな罪は、やがて大きくなって誰にも止められなくなっていった。
そして罪は連鎖して、破滅の歯車が廻りきっても止まることはなかった。
この物語は、罪の連鎖は終わらない。
お久しぶりです。雪野です。
今回は余裕を持って書きましたよ!
で、書き終わって……「……修羅場?」とか思ってたり。
この話、修羅場よりも発狂した葵ちゃんがメインみたいになってます。おいこら言い出しっぺ。
さて、今回の話は実は元ネタがあります。
「永い後日談のネクロニカ」というTRPGの自作シナリオをベースにリアル現代的な要素で前日談的なものを書いてみました。可能性の一つ、ということで。
……ってか、この「Bullied girl and bully」ってシナリオ自体いろいろ派生してるしなあ……「アルシャードセイヴァー」のシナリオとかこれで書いたし。
現在「アルシャードセイヴァー」のリプレイ執筆中です。部活で書くことになりました。テープ起こし大変。
最後に、相棒の文群さん、この話の元になったネクロニカの作者神谷様と本編シナリオにお付き合い頂いた方々、文化祭の時に出すかもしれないリプレイを書くために凄く強烈なプレイをしてくださった部活の方々、そしてこの話をここまで読んでくださった皆様に、感謝を。