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月の滴  作者: あれっきーの
袖の触れあいは一期一会
51/136

051 初めての依頼 その1

予約投稿設定にまた(・・)失敗してしまい、

またしても昨日2話連続投稿をしてしまいました。

見逃してる方は確認お願いします。


連載50話という節目でおちゃめな事をしましたが見捨てないでね。

と言うわけで、本来50話で企画していたイベントを

あとがきでご案内しています。

今後とも末永くお付き合いお願いします。




「忘れ物は無い?」


 ベットの横や椅子の陰もきちんと指差し確認をして、忘れ物の確認をした。長い事鉱山で働いていたせいか、何かチェックするときは、その場所を指差し「よし」とチェックする癖が着いている。安全対策は指差呼称が大事と髭もじゃ(ユーリー)に口を酸っぱくして怒られたのはいい思い出だ。


「うん、大丈夫。」


 サヤーニャの使ったベットの下まで確認して、何一つ忘れ物が無い事を確認した。


「じゃぁ、初めての依頼を受けに行きましょうかね。」


 通常であれば、登録したての冒険者は護衛依頼を受けることはできないらしいが、保護者(サヤーニャ)が居るのでパーティー扱いで俺も受けれるらしい。と言っても見習い扱いなので報酬は俺の分が減らされるらしい。依頼料が安くなる上にSランク冒険者が護衛に着くと言う事で、依頼人は喜んで了承したらしい。


 宿から西門に向かう道は、ギルドを通過する道になる。適当な屋台で朝食を食べる予定で少し早めにでたが、まだ屋台は準備中でようやく七輪に火を起こした所が多かった。


「よかった。朝食に焼き鳥を食べれそうよ。」


 昨日食べた焼き鳥屋が既に開店していた。何本かは焼き始めているのだろう、鶏肉の焼ける香ばしい薫りが此処まで漂ってくる。現在時間は7時。全種類焼き上がるまで待っても指定された時間には十分間に合うだろう。


「おじちゃーん。今日出発するから、美味しいところ包んで。」


 呼ばれた声に振りかえり、相手がサヤーニャと気がつくと保温箱から3個包みを出してくれた。


「ほらよ。今日出発するって万屋(マガズィーン)に聞いたから作っといたよ。」


 依頼を受けることはギルドで話した他には誰にも言ってないのに、村全体に広がっていたらしい。それだけ、サヤーニャがこの村に残した功績は大きいのだろう。


「というわけで、これは俺達からの選別だ。代金は村の奴らから集めてるから安心して食ってくれよ。」


 少し寂しそうに。それ以上に嬉しそうにサヤーニャに包みを渡してきた。神妙な顔をして受け取るサヤーニャ。



「また気が向いたら来るから、その時はお出迎えでたくさん焼いてね。」


「任せろ。ただし、その時の代金は兄ちゃんもちだぞ。」


 俺に向かってウインクをした。


「1人できたら、いい酒場に連れてってくれよ。」


「あっはっは。そうか。お前さんが捨てられてる可能性も考えておかなきゃだな。そんときは、観光客用の色宿に連れてってやるよ。」


 その後もしばらく雑談し、気持ちよく焼き鳥屋を後にした。もらった包みを開けると、何とも言えない薫りが鼻をくすぐる。保存箱から出されてはいたが、なんと焼きたてだった。焼き上がってすぐ保存箱に入れ、俺達が声をかけたのは直後だったようで、最高の状態だった。相棒(バディ)も熱いのを我慢してほふほふ言いながら食べてる。勿論、くしから外してたべさせている。


 食べ終わると、丁度西門前に到着した。待ち合わせ時間より20分早く到着したせいか、護衛対象はまだ姿を見せていない。「これならもうちょっと焼き鳥もらってくるんだった」と今にも焼き鳥屋に戻りそうなサヤーニャを落ち着かせていると、ぱからんぱからんと小気味の良い音を立てて2頭立ての馬車が登場した。


 御者席から、温泉で出会った老夫婦が俺達を見つけて手を振るのだった。


< ご案内 >


昨日間違えて公開してしまった50話で企画していたイベントを

下記URLにてご案内しています。

お時間ある方はご協力お願いします。

http://ncode.syosetu.com/n6163cg/

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