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月の滴  作者: あれっきーの
袖の触れあいは一期一会
41/136

041 胡桃の枝の使い方

執筆速度が1時間で1300文字位(キリッ

朝は締め切りがあるので起きれるようになりました。







 毛皮の処理が終わり、今夜の野営候補地に向かい歩を進めた。昨夜と同じように薪を拾い集めた。「胡桃(アリェーフ)の枝も集めて」と言われ別枠で大量に拾い集めた。


 野営地に着くと、ターフを張りかまどを作った。近くに川があるようだったら、今日も風呂を作ろうと決めている。


 サヤーニャは「ちょっと探し物」と言って、林の中をうろついては1m位の枝を集めている。胡桃(アリェーフ)の枝の枝と何か関係があるのだろうか。

 この辺りに自生している樹は胡桃(アリェーフ)が多く、サヤーニャは満足した顔で枝を集め終わったみたいだ。すると今度は、樹を円柱状に組んで上にフタをし、樹皮で周りを覆い隠した。


「バディ君。手が空いてたらちょっと手伝って。」


 そう言うと、来る途中に集めた胡桃(アリェーフ)の枝をナイフで削り始めた。


「何をするんだ?」


 昼間の狩りでサヤーニャの行動は危険な事も含まれると学習したので、先に身の安全を確認しておきたい。


「あー。危ない事はしないわよ。」


 それだけ言うと、早く削れとばかりにナイフと胡桃(アリェーフ)の枝を手渡した。


「今日はいっぱいお肉が狩れたでしょ。そうすると次の村まで腐るでしょ。だから、燻して燻製を作ろうと思ってるの。」


 サヤーニャが普段1人で旅をする時によくやるそうだ。獲物を狩り、燻して村や町に持ち込む。そうすることで村人の受けも良くなるし、いざ食べ物が無くなった時でも保存食として流用できる。


「干し肉にしても良いんだけど、残念ながらそこまで日中に時間が取れないのよね。」


 本来なら、肉を天日干しにしてカリカリになるまで日干しにした方が日持ちが良いらしい。しかし、野営中は太陽が沈んでいる。


 俺が胡桃(アリェーフ)の枝を削っていると、サヤーニャは岩塩を砕き始めた。通常の燻製は塩水(ソミュール液)香辛料入り塩水(ピックル液)に数日漬けこんで、味を調えるらしい。サヤーニャ特製レシピは、砕いた岩塩を肉にまんべんなく刷り込む。簡単に燻製が作れる代わりに長期保存はできないらしいが、それでも1カ月はもつらしい。

 先程作った胡桃(アリェーフ)の窯に、同じく胡桃(アリェーフ)の薪で火を起こし、火が安定したらチップを大量に投入した。火は鎮火し、チップが燻っている。生木も混ざっていたから良い感じに煙がでている。

 蓋を外して、紐に括った肉を村に着くまで毎晩吊るすらしい。


 燻しながら今後の予定を確認すると、もともと移動予定では、もう少し狩りをするはずだったらしい。しかし、予想以上に大量の獲物が確保できた為、持ち運びを考えると狩りはもう良いだろうと話になった。相棒(バディ)が引いてるソリにこれ以上載せれないのが最大の理由だ。


 その代わりに、今後は移動中に薬草と毒草の見分け方や、分布を教えてもらいながら村を目指す事になった。キノコとか好きだけど、食用と毒物は似てるのもあるから慣れない内は1人で採集しないようにと注意を受けた。


 今夜も人払いの刻印を掲げ、時々燻製のチップを追加しようねと話ながら床に就いた。色々あったが、今日も1日充実していた。明日もきっと知らない体験ができるんだろうと胸を弾ませ、相棒(バディ)の毛皮に埋もれながら夢の世界へと旅立ったのだ。






お蔭さまでPv7000 Uv2000を突破しました。

昨日は初の400超えと、小躍りして喜んでいます。

今後ともご愛読よろしくお願いします。


また、作品にご意見等ありましたらお気軽にお知らせください。

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