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月の滴  作者: あれっきーの
炭鉱奴隷への転落
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022 借金返済

 昨今の体力不足に伴う寝坊を解消すべく、昨夜は9時には布団の中で熟睡してました。

 お蔭で、今朝は気持ちよく執筆できました♪体調不良を心配してメッセージいただいた方々。更新が遅れていつもの時間に読めなかった皆さま。

 大変ご迷惑をかけましたが、生きて続きが書けましたので、ご賞味ください。




 寝起きで働いていないのか、それとも元髭もじゃ(ユーリー)一流の冗談なのかの区別ができない。


医師先生(ヴラーチ)、すいません。元髭もじゃ(ユーリー)が言ってる事が理解できません。きっと落盤に巻き込まれて頭部損傷してる可能性があるともいます。元髭もじゃ(ユーリー)の精密検査をしてあげてください。」


 元髭もじゃ(ユーリー)一流の冗談と判断した俺は、瞬断を挟まず医師先生(ヴラーチ)元髭もじゃ(ユーリー)の治療を申し入れた。


「おい、こら、坊主!! 冗談じゃないんだぞ。」


 いやまて、そんな簡単にあの借金(金貨30枚)が消えるわけがない。


「いや、元髭もじゃ(ユーリー)、冗談じゃないのは分かる。ここまで強情だと嫌みのレベルだ。」


 炭鉱で落盤に巻き込まれて借金(金貨30枚)が消えるのなら、誰だって巻き込まれるだろう。


「だから、違うんだっていってんだろう!。お前は掘りあてたんだよ。あの、くそったれな、『月の滴』を!!」


 『月の滴』の名がでて、俺の頭は一瞬白くなった。それこそ、俺が炭鉱奴隷になると決めた目的であり、借金を帳消しする可能性を秘めた宝石の一つだった。


「ほ・・・本当なのか?」


 目的達成の嬉しさと、疑いの半々で最終確認をとる。


「あぁ、今はバディが見張ってくれてるよ。」


医師先生(ヴラーチ)。本当ですか。」


 念の為、更に確認を挟む。


「えぇ。貴方が見つかってから、その話題でもちきりですよ。」


 自由の身になった喜びが、体中に歓喜の感情を爆発させた。


元髭もじゃ(ユーリー)。どうやら本当みたいだ。やったよ。俺、やったんだよ!」


 元髭もじゃ(ユーリー)に抱きつき、俺は大声で叫んだ。


「これで、あの、くそったれな魔法具を強化できるぞ!!」


「いや、普通は奴隷解放を喜ぶところだろ。」


 呆れ顔の元髭もじゃ(ユーリー)だが、俺が此処を借金返済の場に選んだ理由を知っているので、ニタニタした目でこっちを見ている。いや、やっぱり山賊顔だよな。


「さっそく見てくるよ。」


 ベットから飛びあがろうとした俺の前身に激痛が走る。


「ほら、まだ無理ですよ。」


 医師先生(ヴラーチ)の支えで、ベットに横たえられた。


「あぁ、畜生! せっかく自由になれたのに、しばらくは療養暮らしか。」


「無理はしないでください。貴方は『月の滴』の魔素をまともに浴び、適合してしまったのです。通常の適合者(ザラジェーニエ)は、動けるようになるのに1週間はかかると聞いています。」


 焦る俺を見透かすように、医師先生(ヴラーチ)は俺をたしなめた。


「そうだぞ。発見だけじゃなく、適合者(ザラジェーニエ)になったんだから、焦ることはないだろう。」


 確かにそれは仕方がない。しかし、採掘した『月の滴』はともかく相棒(バディ)の様子も気になる。


「動けないのは理解したよ。でも、バディが気になるんだ。こっちに連れてきてもらってもいいか?」


 俺の懇願に元髭もじゃ(ユーリー)は「任せろ。」と言い残すと、医務室を後にした。


 俺は目を瞑り、これからの行動計画を頭の中で修正しながら眠りについてしまった。


 バディが出てこないと、作者のもふもふ分が足りない・・・・。

 ユーリーの髭も何でそってしまったのかと後悔してます。

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