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月の滴  作者: あれっきーの
これからの事
108/136

108 間違った知識

昨夜は執筆中に睡魔に襲われて途中で断念しました。

投稿前にチェックすると誤字脱字、文章の言い回しがいつもに増して酷かったのです。

以上言い訳でした。




「おはよう。」


 相棒(バディ)に群がる女性2人にさわやかに朝の挨拶をした。


「おはようって、もうお昼過ぎてるのよ。」


 辛らつな回答が帰ってきた。陽の高さから考えてお昼前と思っていたんだけど、既に過ぎていたのか。執事(セイゲル)も教えてくれたらよかったのに・・・。しかし、窓からのアイ・コンタクト(目と目)で助けを求めている相棒(バディ)を何とか救出しなくてはいけない。よし、ティータイムということで話を進めて女性陣を相棒(バディ)から遠ざけよう。


「今、セイゲルに頼んで簡単な軽食とお茶を用意させてるんだ。一緒にどうかな?」


 昨夜はいろんな人に捕まったせいで、2人とはあまり話せていない。マーシャは気持ちよく。母上後ろ髪引かれた様子だったが俺の誘いに乗ってくれた。相棒(バディ)の目は「助かった」と言っていた。





 庭園で楽しむティータイムの用意として、屋外用テーブルに真っ白のクロスを敷き、それを囲むように椅子に座る。テーブルの上にある白磁器のティーポットにベルガモットの茶葉をいれ、執事(セイゲル)が高いところから湯を注ぎポットの中で茶葉を躍らせる。抽出されてる間にスコーンを始めとした軽食が各自の前に並べられる。丁度抽出された紅茶を白磁器のカップに注いで優雅なお茶を楽しむはずだった。しかし、目の前の執事(セイゲル)が用意した席は、俺の予想と方向性がずれていた。


 大人が5人位座れる大きさで、赤青白緑黄色のビニール繊維で編まれた敷物を芝生の上に広げていた。銀色の出納(魔法瓶)に入れられた|緑色の液体を砥草色の器にトプトプと注ぎ、スコーンの代わりに漆黒の練り菓子を出された。


「セイゲル。やっぱり失われた技術で作られた繊維は良いわね。」


「はい、奥様。もはや再び作り出すのにはかなりの年数が必要と思われます。そして、この度この敷物が国宝として認定されましたので、今日のこの日の為に使わせていただきました。」


「素敵よセイゲル。気が利くわね。ところで、このカップとお茶それに、しっとりとした中までこげているスコーンはなぁに?」


「はい、奥様。これは過去の遺物(卒業アルバム)に載っていた、原産国の日本(イポーニヤ)での敷物とセットの使い方です。私が確認した遺物によると、友人や恋人はもちろん家族や1人でも利用していた作法なのです。このカップはBizen(備前)と呼ばれる窯で焼かれた物です。その中には、日本(イポーニヤ)を制覇した皇帝が愛飲していたといわれるお抹茶を注いでいます。そしてこの黒いスコーンは、なんと焼き菓子ではなく生菓子です。名前をYo-kan(ヨウカン)と言い、なんと豆から作られた食べ物なのです。豆からこんなものが作れるとはさすが日本(イポーニヤ)です。」


「さすがは日本(イポーニヤ)。侘び寂びの国ね。」


 しみじみとカップに入った緑色の液体(お抹茶)を飲みながら、黒いスコーン(羊ヨウカン)を食べる母上。


「うん。これが詫び寂びの味ね。」


 よくわからない味の評価をしている。


 俺の記憶にある資料だと、日本(イポーニヤ)の侘び寂びは、竹林や枯山水と呼ばれる、石などにより山水の風景を表現する庭園様式の上に真っ赤な繊毛の絨毯を敷いて、その上でお茶を飲んで「結構なお手前で」という呪文を唱えた気がする。決してこんな薄っぺらなシートではなかった記憶がある。


「東洋の神秘ですね。」


 そんな俺の記憶は完全に置いてけぼりをくらい、残りの3人と1匹は緑色の液体(お抹茶)黒いスコーン(ヨウカン)を食べる。緑色の液体(お抹茶)はやたらと苦く、黒いスコーン(ヨウカン)は、ただただ甘かった。

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