ことの始まり
VRシステムが開発されるほど、科学が発達した少し未来。
あるゲーム会社が世界初のVRMMOを開発した。
VRとMMOの両立の難しさゆえに開発が見送られていたそれは、
VRシステム開発以来「今か、今か」と待ち続けてきた
ゲーマー達を歓喜に沸かせ、あっというまに店には「売り切れ」の文字が並んだ。
この後に、大きな大事件が起こるとも知らずに………。
あるゲーム会社はこの売れ行きを見て、あることを思いついた………。
「一昔に流行った物語を再現してみたい」と。
彼らは、いや、彼らの中でもVRMMOを開発するほど熱意を持ったものたちは、
自分たちの破滅覚悟で見てみたいと思った。子供の頃、パソコン上で見た戦士たちの勇姿を………。
幸か不幸か、その『彼ら』の中に社長がいたその計画は、
堂々と上層部にて企画書が提出され、当たり前のように通ってしまった。
そこには、その企画に反対する|意気地なし(まともな人間)がいなかった………。
SeventhKingdoms,これがこのゲームの名前。
六体の王とそれらを統べる魔王を討つ物語、
勇者に与えられるは6つの技能とひとつの才能、
王に従うは叡智持つ6の領主。
魔王に立ち向かうものには褒美を、
魔王を討つものには追随を許さぬ宝を、
道半ばにして朽ちたものには罰を、
戦わぬどころか怠け続けたものには死を、
これはそういうゲーム。
あるゲーム会社で、男は、画面を確認して、マイクを取った。
『このゲームはデスゲームになるかもしれない』




