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4、皆の家

学校帰りの家での風景 短めです。

 003


 僕の家はこれと言った特徴の無い何処かにあると感じられるような一軒家だ。

 一階には生活臭のあまり無いリビング、同じ型の白い食器と

 二階には僕の部屋がある、僕の部屋には何もない。何も無いというのは学業に必要の無い物は無いと言う事だ。机と椅子、本棚にクローゼットそしてベッド。しかし、普通の家には無いとても奇抜なものが置いてある。

 部屋の隅、窓の傍、いつも同じ場所に黙って立っている。緑色の瞳に黒い横線の眼を持ち、同じく緑色の肩までかかる髪の女。多分僕にしか、もう見えてはいないだろう。

 羽を持った緑色の人型。

 弱い兵士、堕ちた天使。

「ただいま。今、帰ったよ」

自分の部屋の扉を開けると最初に彼女を見てから僕は言う。

「……」

天使は何も言わない。

「今日は変な女性を見たんだ、品が良いのは一目でわかったんだけれども。なんていうのかな……歪んで見えるんだ。何だろう、不思議な感じだったんだけれど……」

 天使は動かない。

 そっと彼女の頭に手を置いて、自分の手を動かしてみる。

 頭を撫でているのだ。

 嫌がるそぶりも、喜ぶ様子も無い、何の反応も無い。彼女は少し温かい。

「元気かい?」

 最後にいつもと同じ言葉をかける。

 彼女は瞬きをした。

 言葉は無い。

 今日も天使は何も言わない。


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