予想結果と実際の結果
ある程度多党化するかと思ったが、実際には自民党一強という実態が浮き彫りになった選挙結果だった。
中道維新国民民主は大体予想通りだったが、参政党が思った程伸びなかったのは意外だ。
チームみらいが伸びてるが、この党自体は高齢者の医療負担三割や皇室問題は自民党右派寄りのためさほど自民党の右派と大差無い。
左派というよりリベラル系の事実上全滅と言ってよく、参議院を過半数取れてないと言ってもほぼ自民党と類似の右派政党が過半数占めているため2026年中に憲法改正をする事も可能と思われる。
これまでは自民党の一党優位政党状態→2024年から去年参議院選挙での多党化といった流れだったが、衆議院300席越えによって実質ヘゲモニー政党体制に近い状況が衆議院に限っては成立したに等しい。
【中道連合の敗因】
今回ダメージが一番大きいのは一気に100議席超失った立憲民主党だろう。野田の民主党クラッシャーが綺麗に炸裂している(しかも本人は当選している)
リベラル系は軒並み全滅だが、笠氏重徳氏などの割かし右派(あんまり自民党と変わらない)まで落選してるため凄まじく中道の受けが悪かったと言える(両氏共に比例で復活当選してるが)
公明党だけが比例で全勝しているため事実上公明党だけの勝利という有り様だ。
中道の敗因を考えると枚挙が無いが、一番は政策転換でブレブレになった事が支持者離れを引き起こしたと思われる。
元々旧立憲民主党は緊縮財政寄り(野田が増税派と言われたように)で財政規律を重んじていたのだが、今回は経済政策では政府ファンドを軸にした食料品減税などの割と明後日レベルの内容を前面に押し出してしまったため立憲元来の支持基盤をかなり喪失したのが大きい。
更に長年自公連立を組み、立憲自体の施策に対峙し続けた公明党や支持母体の創価学会に対するアレルギーが強い層がかなり離れた。
これは割と最初から予想できたため個人的な議席予測に考慮していた。
名称が混乱した事も支持基盤に高齢者が多い立憲民主には致命的で、更に短期間での名称変更は若年層受けが悪いこの政党には逆風にしかなってない。
大半の議員が中道政策のタトゥーをつけた形なので、今後の政治活動や生命も半ば絶たれたとも思われがちだが、リベラル系は元から好感度が悪く右派系は議員になるための資金がそもそも一般人には厳しいため自民党などが場合によって拾う形で動くだろう。
一番悲惨なのは参議院や地方議会の立憲や系列の議員だと思われる。
【国民民主党が伸びなかった理由】
単純に選挙期間が短かった事が大きいが、今回の自民党躍進は自民党が無党派を大量に取り込んだというより既存政党の崩壊とその離反票が自民党躍進に助太刀した形だと思われる。
国民民主党や参政党の票自体は去年の参議院選挙からさほど変わっておらず、つまりこの二党は取り込んだ支持層はあまり離れていない。
参政党に関しては議席を二桁に伸ばしてるため一応勝ったが、国民民主党に関しては大量に中道自民の間に案山子立てしてるものの得票率が芳しくない。
おそらく有権者の投票先が立憲民主→国民民主という風にはならず、その検討票が自民党に流れたからこうなったと考えられる。
議会制民主主義国家とはいうが、日本というのは有権者の投票先がほぼ固定化されている。
立憲民主国民民主維新に投票する有権者の大元は自民党にも投票する有権者である。
官僚など公務員、自民党に献金する経団連大企業とその労働者のように、要は母体は同じ場所にあってそれらが選挙の度に票回遊してるだけなのである。
国民民主は中道を忌避する有権者の票が自分達に流れる事を期待したと思うが、実際にはそうした中道忌避の立憲民主支持層は自民党にダイレクトに流れたというのが妥当だろう。
これ自体は去年の参議院選挙でも出ていて、例えば国民民主が出てない自民VS立憲民主の選挙区では国民民主の支持層は参政党や自民党に流れ(茨城)、自民VS国民民主の選挙区では立憲民主の支持層は自民党に票を流している(石川)
言ってしまえば、少数与党状態でも有権者の投票ルーチンは自民党>他のためこうした動きを二党とも見誤ったと思われる。
当然ながら学会票はほぼ小選挙区自民党に入って中道(立憲民主)には比例しか入れてないだろう。
ただ学会票は母体票が機能して上澄みされるため、立憲民主は完全に母体票に逃げられたからこうなったと言わざる得ない。




