『赤いカプセル:夏美編』
〜“爆裂ADHD体験”、動画編集者、覚醒す〜
Scene 1:夏美、赤いカプセルをノリで服用
夏美(ケラケラ笑いながら)
「へへ〜い、赤いカプセルってなんかカッコよくない?ってことで〜、いっちゃいま〜す!」
圭介(目元を押さえる)
「お前…説明書読んだ?」
夏美
「“ADHD体験、1日限定”って書いてあった〜!うちのクリエイティブ魂に火がつくっしょ!」
レナ
「…嫌な予感がします」
Scene 2:3分後、世界は爆速
夏美(超高速マシンガントーク)
「てかさ、さっきの編集データ、やっぱAロールとBロール逆にした方がバズるよね!?ていうかこのサークルのロゴ、なんでまだグリッチエフェクトかかってないの!?あとチサトちゃん髪切った!?マジかわっ!ていうかみんなの今日のコーデ、TikTok向き!ちょっと今から15秒撮るね!?え、誰も止めないの!?よし!開始ッ!」
チサト(目がぐるぐる)
「……すごい。あたしでも追いつけない速度って、あるんだ……」
ひとり(机の下に隠れながら)
「カ、カメラが…カメラがこっちを睨んでる……」
リョウ(ポテチ食べながら)
「エネルギーって、分散されすぎると宇宙の熱的死と似てるよね」
Scene 3:部室カオス化
夏美(急に立ち上がり)
「わたし今ね!8個くらいの企画を同時に考えてるから!ぜ〜んぶ今から音声メモに落として!そのあとロゴ案3つ描いて!ギター弾いて!同時にバーチャル背景のモデリングして!……あれ?えっと、今何してたっけ!?」
レナ(完全にスイッチオフ気味)
「“爆裂多動モード”ですね。カフェイン量も調べておきます」
チサト(笑いながら)
「夏美ちゃん、その背景の動画、完全に逆再生になってるよ〜」
夏美(顔を輝かせる)
「やった!天才的!逆再生の意味を持たない動画ほど深いものってないもんね!」
圭介(コーヒーを片手に呟く)
「……これは、創造力の暴走だな。編集者時代に何人か見たことある。“脳が五次元にぶっ飛んでる”系のクリエイターだ」
Scene 4:夕暮れ、崩壊と放心
夏美(机に突っ伏して)
「はああぁ……なんかね、やることいっぱい思いついたのに……どれも終わってない気がする……いや、でもたぶん、やった……うん、え、やってない?わかんない……うわー」
ひとり
「なんだろう、すっごい…わかる気がする……」
チサト
「ねぇレナ、赤いカプセルって“才能”なの?それとも“呪い”なのかな」
レナ
「どちらでもなく、“脳のモード切替スイッチ”でしょう」
リョウ(静かにギターを鳴らしながら)
「夏美さん、今日のあなたの脳内はフリージャズだったよ。完全にリズム無視で、でも…自由だった」
夏美(目を閉じて)
「……宇宙って、いつもこんなに散らかってるのかな」
エピローグ:翌朝の圭介のメモより
“夏美、赤いカプセルにより、一時的な全能感と多動性を獲得。
しかし、タスクはすべて未完了。アイディアは爆発。結果はカオス。
だが、誰よりも『今』を生きていた。
これはきっと、『創造性の光と影』の一端だ。”