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TRANS

お、と。

世の中には待っていて欲しいと願うのに、待っていてくれないものなんていうものも沢山あります。

特に今回はクロアさんが活躍してます。

主人公の立場ねえな、というか主人公は至ってサイドカーに乗っているだけですものねぇ(笑

「着弾、3秒後」

「っ!!」

端的な会話が途切れ、強化外骨格は装備していたショットガンの予備弾倉を装填することによってロックを解除して、予備弾倉から転じた弾薬が転送された銃身へと装弾。

そうして、始動するY2Kへ再度目標物に狙いを定めた。

一瞬の動きを止めた後にマルチバースを描くように反動から動きが更に鈍くなるが、鋼鉄を見に纏った戦術兵器が鈍く、鈍重に引っ掛かった金属の擦れる音が響く。

「直撃はさせない」

クロアさんが叫ぶ。

Y2Kは直ぐ様アクセルを全快にして、一撃の初弾だけでも交わそうとペダルを踏み込んだ。オレンジ色の火花を散らし、初速を無視した動きに体が突かれたような振動が襲ってくる。

クロアさんがY2Kは即座に方向変換しようと動き出そうとするがその初弾は予測を遥かに上回るように、弾丸を自身の演算処理に変換して車体からの散弾した弾を逸れた。

「クロアさんっ!!」

ヘルメットから表示した液晶バイザーによって表示していた画面はぶれて、叩きつけられながらもかろうじて致命傷はない。

瓦礫から呑まれたY2kが、刹那に車体ボディが傷付きながらも懸命に動き出し飛び出して大きく飛び上がる。

「っ!!!」

 浮かぶ感覚が支配して、それと同時にエラー音がまるで幾つも表示され額を抑えしかめるしかない。

Y2Kが危機を打破するには、崩れ落ちた主要道路を飛び越えなければならなかった。

車種にも、実際のバイクとは違い無理やりサイドカーを搭載しているため、強行を実行したクロアさんでさえ半ば自身のなさに声を上げていたのだ。

ハリウッドにでも高台からの大ジャンプをみせた矢先に、崩れ落ちた主要道路はまるで地響きでも起きたように形を残してはいなかった。

「………無事?」

車体ギリギリで、瓦礫とした主要道路の哀れな姿を目の当たりにして、ショットガンに直撃していたら一溜りもないのだろう。

苦肉の色を見せていたクロアさんの表情には、もはや余裕などなかった。

「はい、なんとか」

「そう」

 素っ気無い、いやそれ以上の言葉を喋れなかった。

呆然と、頭の中で呟いた声だけが闇雲に消えて、眼前とした現象が恐ろしい程冷たく感じてしまう。

脅威の塊、それゆえに周りの防衛手段を委ねて後方に下がらなければならない理由にもなるが、後ろに後退したくても既に崩れ落ちている。

 直接、相手にしても100パーセント勝てる相手ではない。

まして、ガトリング砲の脅威に晒されて欠損した道路状況から見て、Y2Kが追い抜くことのできる利点は掠め取るにしてもごく僅かな窮地を脱するに必要な方法を思いつこうとしていた。

「正面突破は、自滅を誘うなら後方に下がりたくても無理みたいですね」

「……」

 言葉はない。だが、うめくように呟いた声はまるで決着を望んでいるように低くなによりも背負い込んだように見据えている。

ハンドルを握り、その興奮とクロアさんの腕が震えていた。

やはり、怖いのだろう。どんな機械であろうとも、人間の心が無くともそう思える手段がある以上怖いと感じてしまうのだから。

 対峙するという時点で間違っているのだとしてもY2Kは自らの車輪で、強化外骨格へと迫る。

アクセルを踏み、勢いと全力をもって前に進むのだとガスタービンエンジンが唸りをあげ、ガスタービンの燃料が燃焼していた。

突き進んだスピードは直線的ならば200kmを有に超えている。

一か八か、負けることなど許されていないのだと、高速展開したY2Kが一斉に斉放されたガトリングを空に跳ね除け、距離を縮めて行く。

 擦り上げたアスパルトから、朦朧とした焔をあげ後ろを振り返る余力があるのならタイヤ痕と、それと同時における烈火が凄まじい移動能力。

「……一つ勝てる方法が思いつきましたよ。クロアさん」

 口を塞いででもしないと、喋るのに辛い状況ではあったが過激的な攻撃の前にそのスピードは抑えられてしまう。

肝心な実験中隊における最大の誤算といえば、自身の強大すぎる力の相違に未だに配線ケーブルによって強化外骨格をバックアップしなければならないという技術の限界だ。

距離は間近で突き飛ばすように、乱射されたガトリングの銃弾が的を絞らずに散乱した砲弾の雨に翻弄されるが、ハンドル操作で巧みに扱いつつ避け守衛する手段で近づくのだ。

「っ!!!」

 車体を傾けて、弾丸を逸らしオートコントロールでハンドルから離しバイク左側に設置してあった緊急用に設置したハンドガンを手にしていた。

「たとえ、無意味だとしても」

 何発も連射し、アームスーツを貫通さえもせず、擦過した装甲は簡単に拳銃の弾を弾いてしまう。

拳銃の威力などたかがしれているのも、当然のことだったが感のいいクロアさんは弾かれたポイントに同時掃射を行い、アームスーツへの少しでも接近されないようにとの威嚇を込めていた。

それでも、撃ち尽くした拳銃はスライドしたままに弾倉内の弾は既に空っぽとなり、トリガーを引くことがならない。

クロアさんはそのまま拳銃を破棄して、運転に集中することにした。

そのまま旋回する余裕もなく、一瞬の隙が瞬き一つできはしない。

相手は確実にこちらの戦力を削ぎ落としているのが目に見えているのだ、僅かな反撃をみて嘲笑していたのかもしれない。

「緊急時にはサイドカーを外します。それが最も被害の少なくなる」

 その瞬間、慢心していたのだろうとロケット弾が地面を掠め、道路をえぐり取る。

爆散したロケット弾に気を取られて、時間すら与えられないと俺は背中を仰け反してしまい、その一瞬が防ぐことさえも忘れてしまう。

巻き込まれるようにY2Kは吹き飛ばされた拍子に転覆し。オレンジ色の花火を散らしながら横倒しになりながら、被弾した姿にその衝撃波にただなにもできなかった。

「春陽さんっ」

 衝撃は凄まじかった。

目にした光景は目の前が横になり、ヘルメットに直撃したコンクリート片だけでも意識が飛んでしまいそうになってしまうほどだ。

 横転しながらも、その力を振り絞り懸命に手を伸ばすクロアさんの姿にそうして自らの手で、咄嗟にサイドカーのロックを外そうとする。

驚きの顔を隠せない俺に対して、酷くて諦観の意味を込めて気持ちを切り替えていた。

「春陽さんは私が守る。例えどんなことを引き換えにしても、クロウに命令された」

「駄目だ、クロアさん」

 止めないといけないのだと心中を抱いてしまうのは、アームスーツ相手に挑む事の無謀さを先程の威力を知り得てしまったからだろう。

 悪態をついた自分とは正反対に、生真面目そうな態度に彼女は当然なのだと、

「駄目だ。俺はそんなことされても許せるはずがない」

 声を迸り出し、俺はせがむように彼女の腕を掴もうとした。

待ってくれと、促したその意見を無視するような形で、サイドカーのロックを解除。

だけど、間違いなのだとクロアさんは優しく振り払われた。

短く声を上げて、確かにロックが外れたことにより宙を舞う。

それも何回転を繰り返し、Gを負荷が掛かる以上に弾き飛ばされたショックが体中に襲ってきている。

横薙ぎになるYSKロックが外れて、真横にアスパルトへとサイドカーに回避の挙動さえみせられないまま、瞬きの間に叩きつけられた。

後方にあった壁へと激突し、サイドカーから投げ出された俺は感受できない程に道路に転がる。

「痛っ!!!」

 だが、視界に収めようとしたときに、体中の痺れに震え即時にクロアさんを見ようとしたときに、噴煙に上がった爆発音だけがそこに響いていた。



この後も偉く長くなりますが、続きます。

うう、最終話とか言って一番長くなっていませんか?

特に絶対尺的に取っているようなきがしてならないのですが……。

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