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classroom

気になるアイツが転入してきたんだ、あとはやることはアイツを隣の席にやるだけ(大嘘)

とまあ、そんなわけで転入してきたのですよ。

おいしいしゅちゅえーしょん。ではそんなわけで。

………今、身近に知ってはいけない境界が存在することがわかった。

目の前に呆然としたくなる気持ち。

 それとはべつにこの時期に転校してくるとは誰も予想できまい。

しかも秋月が教師として赴任してくることに意外性があるわけで。こには、この前思いっきりBB弾で脅したヤツとクロアさんも含めてこうしてクラスに編入することなんて良かったのだろうか?

 不自然さ――――でいいのだろうか?

「初めまして、秋月考九朗です。新任として怠らない部分をあるかと思いますが何かとよろしくお願いします」

 一瞬こちらを見る。

ああ、理解したよ、秋月。

というか、それ以上コメントしたくない。

「初めまして、呼び易いクロアで結構です」

「ぷしゅ~……えっと、えと……ユーリです。お願いします」

 というか、頭から湯気が出てくるくらい真っ赤に恥ずかしがったユーリと言葉はおぼつかないけど、一字一字言葉にするクロアにはまるで大差があった。

ああ、そうだ。これが転入してきた。

「あっ、ハルさんっ!!」

 それは一目散ってやつだろう。発見して、子犬のようにしっぽを振っている。

教諭、その他知っていないクラスメイトがどれだけ驚いただろうか。

「まてまて、ユーリ。まず先生の話を聞いてだな」

 強硬策ではないが、これはハプニングにしては……だ。

「それと、二人の転校生はくれぐれも丁重に頼むよ。おお。知人がいるとは知らなかったよ。席も決まっていないからその辺に座ってくれ」

 教諭も呆れた素振りを見せる以外に対応できない。

わかっている。

「それと、君たちには一つ忠告しておく。これは“責任”という言葉だ。責任という言葉を行使されるということはさまざまな要点になるものがある。たとえば『義務』そして『義類とよばれる義務から違反した場合』だ。元々小さい義務なんて自分たちで持っている。だが、それは少なからず社会における自由として認可されれば同時に負荷しなければならない当然なる責務がそこにある。当然、全てにおいて義務を守れとは言わない。だけど、当然守らなきゃいけない義務がある。そこにはしなければいけない行為に応じた責任がある。だから、一つ約束してもらおう。この学校の生徒であることを誇りに思うなら――――この子たちがロボットであることを、学生たちに公開してそれを世間に洩らすことのできない私のために。このクラスメイトであることを幸せと思うなら口を噤んで欲しい」

 自由意思の概念があるならば、そこには道徳的レベルで確かに守らなければいけないものがある。

それにおいてクラスメイトの一因は理解したこと。

 ただ、それだけしか信じきれなくてH・Rを終えていた。

それは、必然であると群がるクラスメイトに言葉を一つかけられない。

 当然、ガイノイドと呼ばれる類では最新型。そして国家待望なる秘密である故、クラスが騒ぎ立つ。

 半ば強要された質問に、恥ずかしながらも応えるユーリと。そして平然すぎるクロアにはまるで個体差そのものが視野にいられるわけだけど。

「……助けてあげるべきだろうか。このままだと本気でパンクしかねない」

「ユーリッ! ユーリっ」

 くいくいくい

「あ、ハルさんっ」

そのまま、立ち上がり教室の外へ。

ああ、一丸になって出てくるわけだが。わかっている追いかけられない場所が一つ。

「はっ、ハルさん……その」

「なんだ。事情なら」

「おトイレに……行きたいのですが」

「―――」

 とまあ、そんなことで少女のささやかな誓いは守られたのでした。


着ました。

そして気がつけば、こんな生ぬるい展開が待ち受けているなんていうのは読者の誰ひとりとして気づかないだろうに。

ふふふん、こんなのが暫く続くんだい。

冗談ですが、改めまして今回にはユーリの初登校でしたが権力国家の恐ろしさを知りました。

ああ、恐るべし国家の罠!?

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