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妖怪ダンジョンで頂点を目指す  作者: llaruma
ダンジョンマスター始まり編
8/27

冒険者達に備えて

 ゴブリンとオークの戦いは我等にとって、好都合な結果となった


 ゴブリンとオークをダンジョンに取り込んだことによりレベルが4まで上がった


 恐らく、ハイオークが強力な個体であったのが大きいだろう


 また、主力となるカイリとうつけ、土方歳三を失わずに済んだのが1番大きい


 そして、思わぬ事も起きた。小鬼に成長が見られたのだ


 今回の戦いで小鬼の数は半分に減ってしまったが、生き残った個体の中で3体が進化が起きたのだ


 この3体は小柄から成人の男性と同じくらいの大きさに成長した。これからは鬼と呼ぶことにしよう


「お頭お世話になっております」


 そして、この3体の鬼は喋るようになった


 俺は、どこかの国のマフィアかよ


 鬼に何か要望がないかを聞いてみると自分達の巣を作りたいと言っていたので小部屋を新たに2つ作って、鬼の巣を3つにした


 そして、スキル名付けを使って、それぞれに「イチ」、「ニイ」、「サン」と名付けた。これは、土方歳三による案だ


 土方歳三は名付けるのが好きみたいで、俺が名付けを考えるたびに参加する





「アイス!」


「肉だ!」


 カイリとうつけは、自分が食べたかった食べ物を食べれて幸せそうにしてた


 今回の戦いでダンジョンのレベルが上がったことにより、スキルが取得できるようになったので、スキル:食料補充を手に入れることができた


 これを共有スペースとして作った小部屋に誰でも好きな時に出せるように設定した


 食料出す燃料としてダンジョンポイントが必要だが、数ポイントだけで気にするほど消費することはない


 そんな彼等を見ていると、土方歳三が話しかけてきた


「主人よ、1つ頼み事があります」


「ん?どうした?」


 土方歳三が頼み事とは珍しい、いつも助けてもらっているから、頼み事の1つや2つぐらい叶えたい


「その...沢庵たくあんを食べたいので頼んでも良いですか?」


 そういえば、以前ぼそっと沢庵を食べたいと言っていたな


「それぐらい構わんよ」


「感謝の極みです!」


 土方歳三は、嬉しそうな顔をすると沢庵を頼み食べ始めた


「生きてて良かった!」


 霊魂だから1回死んでるけどな


 心の中でツッコミを入れたが、土方歳三があんなに嬉しそうに食べているのみたら俺も嬉しくなった


 そんな事で悩んでいた食料事情は解決した




 一通り問題が解決して、俺は残りのダンジョンポイントを確認する


「小部屋作成などに使って残りは1000ポイントか」


 そろそろ冒険者が来てもおかしくない頃だ


 妖怪を召喚してもいい頃だな


 霊魂召喚は後1レベル上げる必要がある


 スキルを取得できるのも後1つ


 本格的に防衛体勢を整えるためにも、ダンジョンの部屋の配置を考えなければ


「部屋の配置を変えるスキルなんてあるのか?」


『スキル;ダンジョンの部屋配置替え取得可能です』


 あるんだ、便利だなダンジョンマスターのスキル


「ダンジョンの配置替えスキルを取得する」


 俺はダンジョンの配置替えスキルを手に入れ、防衛体勢を整える準備ができた


「後は召喚だが...」


 召喚可能な妖怪のリストを見るが種類が膨大すぎる


「できれば、遠距離攻撃とかサポートができる妖怪がいいな...」


 んーどれが遠距離出来そうな妖怪かわからん


「この妖怪にしてみるか」


 それっぽい名前を見つけたので、妖怪を召喚してみることにした


 妖怪を選択すると水晶玉が光出した





「主人よ、この妖怪は?」


 土方歳三達が俺の元に来ると、3体の妖怪がいた


「えーと、雪女って妖怪なんだが...」


 俺は召喚する際、雪女を3体まとめて召喚してみたんだが


「姉様、私の氷の方が美しいわ」


 姉様という雪女は短髪で透き通った黒髪が特徴的で、手に氷を作り出した


「いいえ、妹より私の氷の方が美しいわよ」


 透き通った黒髪だが妹と対照的に長髪の雪女は両手で氷を作り出す


「なんですって!?」


「姉に勝とうなんて一生ないわよ!」


 街とかにいたら、誰もが振り向く美人姉妹だ


 しかし、喧嘩する度に周りの温度が下がらない事を除けばだが


「寒い...」


 俺はつい本音をもらしてしまった


「姉様達辞めてください!主人が困っています!」


 2人の雪女より一回り小さい短髪の雪女は恐らく1番下の妹であるのであろう


 3体まとめて召喚したら、まさかの3姉妹だったとは、これはレアケースなのか


「あ、すいません主人」


 長髪の雪女は、すぐに謝罪をした


「いや、いいんだ。慣れない環境だから、ストレスもあるだろう」


「申し訳ありません」


 短髪の雪女も続けて謝ってきた


「いいんだ。仲間に自己紹介しとくよ、3姉妹の雪女だ」


 俺は振り向いて土方歳三達に紹介した


「し...死ぬ...」


 うつけは唇を紫色にして言った


「暗殺者の私でも流石に凍えるわね...」


 カイリは凍えている


「箱館の戦争時と比べればどういうことはない」


 土方歳三は寒さに耐えている


 自己紹介どころではないな...


 俺は一番上の長髪の雪女に「アリス」、真ん中の短髪の雪女には「スイミ」、一番下の雪女には「ミンス」と名付けた


 これは、小さい時に吟遊詩人が語っていた物語に登場する3姉妹の名前からとった


 その伝承だと仲良い3姉妹と聞いたけど


「喧嘩するほど仲が良いとも言うしな」


 個性的な雪女を仲間に加えて、そろそろ来るであろう冒険者を迎撃する準備を行った



次回から攻防戦が始めります


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