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妖怪ダンジョンで頂点を目指す  作者: llaruma
ダンジョンマスター始まり編
5/27

ダンジョン内政

  ダンジョンマスターとなった俺は仲間2人の首無し男女に付ける名前で悩んでいた


「あだ名とか無さそう?」


「あだ名か...」


「あだ名ねー...」


  しばらく考えてると、首無しの女性は何かを思い出した顔をした


「そういえば、わたし陰で呼ばれていたあだ名あった」


「お!なんて呼ばれてたんだ!」


  勢いで返事したけど、なんか嫌な予感する


「召喚される前の国だと、『返り血の暗殺者アサシン』って呼ばれてたよ」


  そんな名前を仲間に付けたくないよぉ...


  俺は、両手で頭を抱えた


  んー...返り血の暗殺者...返り血...カエリ...カイリ!


「首無しの女性に付ける名前が決定した」


「いいね、血溜まりの女性にするの?」


  首無しの女性は不気味な笑みを浮かべた


  怖すぎるだろ...


「血から離れてくれ...名前は『カイリ』にする」


  首無しの女性は、一瞬動きが止まった


「『カイリ』良い名前!」


  カイリと名付けられた首無し女性は目を輝かせていた


「俺の名前は!?」


「そうだな....」


  カイリという名前の他に何か良い名前出てくるかな


  考えてると、土方歳三が前に出てきた


「主人よ、私が考えた良い名前があります」


「おぉ、何て名前だ?」


  お互いに名前を考え合うのも良いな


「『うつけ』ってのは、いかがでしょう」


「『うつけ』良いっすね!それ!」


  首無しの男も嬉しがってるようだ

 

  俺は首無しの男性に『うつけ』と名付けた


  はて、うつけとは何て意味なのだろうか...


  俺は土方歳三を近くに呼び聞いてみた


「『うつけ』とはどういう意味だ?」


  土方歳三は俺の耳元まで顔を近づけると小声で意味を話し始める


「『うつけ』とは、私の祖国の意味で馬鹿者ってことです」


  それを言った土方歳三の顔は笑いを堪えている顔をしている


  まじか...


  俺はその意味を知って、うつけと名付けられた首無しの男性を見る


「?」


  いや、意味は言わない方がいいだろう


  今度から名前付ける前に、ちゃんと意味を調べることにした





  冒険者狩りを倒してから数日たった


  俺はダンジョンについて調べており、いくつかわかったことがある


  1つ目はダンジョンができて、しばらくしたらダンジョン内で妖怪が現れ始めた


  主に現れた妖怪は、小鬼と呼ばれる小柄で小さな角が生えた妖怪だ


  後は、人魂と呼ばれる小さな炎の妖怪だ


  2つの妖怪はダンジョン内を徘徊しており、小鬼はダンジョン内の小部屋で巣を作り始めた


「数は合わして100体か、小鬼が70体と人魂が30体ほどだな」



  2つ目はダンジョンの拡張にはポイントを使うことだ


  妖怪が増えた事により、手狭になったダンジョンを広げようとしたら、ダンジョンポイントを使うことがわかった


  小部屋を作るのに200ポイント、大部屋には500ポイント使う


  ちなみに最初に持っていたポイントは1000ポイントで、首無しを出すのに500ポイント使った


  そして、冒険者狩りを倒したことで1200ポイント手に入れる事が出来た


  俺は、小鬼が巣を作りたがっていたため小部屋を1つ作り、召喚したカイリとうつけ、土方歳三のために小部屋を3つ作った


「これで残り400ポイント」


  これは、いざというために残していこう



  そして最後にわかった事は食料事情だ


  妖怪は基本食事をしなくても生きていけるみたいだ


  ダンジョン内には妖気が漂っており、妖怪達はそれを体内に取り込んで栄養にしてるみたいだ


  だけど食欲はあるみたいで、いろんな要望が届く


「甘いデザート食べたいな」


  カイリはそう言いながら、磨いたナイフを眺めている


  だから怖いって


  普段クールな印象がある土方歳三もたまに


「たくあん食べたいな...」


  と呟いている。土方歳三は前世だと人間だったが霊魂召喚で妖怪になったみたいだ


  そんな土方歳三の悪い考え方で名付けられた、うつけに関しては


「肉食いてぇー」


  と嘆いている


  食料事情も何とかしたいな


  てか、俺も食料食べなくても大丈夫だな


「俺も人ではなくなったか...」


  以上3つの事がわかったが、それ以外は何もわかっていない




  ダンジョンについて調べていると水晶玉が光り始めた


『侵入者が現れました』


  侵入者だと、冒険者が来るとしても日数はまだ先だ


「侵入者が誰だかわかるか?」


『オーク3匹ゴブリン60匹です』


  魔物だと、しかもオークとゴブリンか、オークがリーダーだろう


  オークとゴブリンは、集団で住んで周りの食料が無くなったら移動する種族だ


「今度はここに住むつもりか」


  しかし、外にいる魔物はダンジョン内に来ることは滅多にない


  てことは、オークの中でも強い個体が率いているのか


「みんな来てくれ」


  俺は土方歳三達を呼び集めた


「主人よ、侵入者のことですね」


  土方歳三達は敵が来たのをわかったようで、すぐに出撃できるように準備していた


「そうだ、敵はオーク3匹とゴブリン60匹だ」


  土方歳三とカイリは笑みを浮かべた


「そんだけ数が多いと倒しがいがあります」


  その辺にいる魔物より怖いなこの2人


「ゴブリンには小鬼と人魂をぶつける。オーク3匹を頼めるか?」


「もちろん、主人よ」


「任せてください」


  こうして2度目の攻防戦が始まろうとしていた







次はダンジョン攻防戦になります

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