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妖怪ダンジョンで頂点を目指す  作者: llaruma
ダンジョンマスター始まり編
3/27

首無し

  冒険者狩りと遭遇する前


「あんたらは何者だ?」


  生前こういう類の者は見たことなかったであろう土方歳三は、つい言葉をもらした


  俺が召喚した妖怪2体は、人の姿をしていたが人として無ければならない物がなかった


「首がない...」


  人の頭を支えなきゃいけない首が存在していないのだ


  召喚する時にリストには『首抜き』と書かれていたから、巨大な妖怪かと思った


「うちらはろくろ首の一種で、首無しと言うんでさぁ旦那」


  この言葉を聞いて1つ気になった事がある


  俺は水晶玉を持った


「この召喚する呪文ってもしかして、存在する者を呼び込むものか」


「はい、そうです。ただし、誰かの部下や他ダンジョンにいる魔物など主従関係が作られているものは呼べません」


  なるほど、通りで召喚で生まれたとしたとしても会話に違和感があった


  ずっと生きていた様に話すからだ


「あんたらは、いきなりここに来ておかしいとは思わないのか?」


「驚かないと言えば嘘になりますが、うちらがいた国も似たような術を使うやつがいたんで、びっくりするほど驚かんかったです」


「てか、あんた喋りすぎ、私にも喋らせなよ」


  もう1人の首無しの女性が割って入ってきた


  首無しに驚きすぎて気づかんかった女性か


「で?私らがこの術で呼ばれたってことは、あんたが召喚した主人でいいの?」


「あぁ、そうだ」


  その首無しの女性は洞窟の奥に目を向ける


「じゃあ、今ゆっくりこちらに進んできてるのは敵?」


「あぁ、それでこの人の護衛を呼ぶために召喚したら、あんたらが出てきた」


「なるほどね、わかった。さっさとあいつら倒しましょ。いろいろ聞きたいことがあるけど、それはあいつらが倒した後でいいわ」


  そう言うと、首無しの女性は土方歳三の元へ行った


  男性の方もそれを見て慌ててついていった


  俺はただそれを見送ることしか出来なかった







「ねぇ、あんた」


  首無し女性は歩きながら土方歳三に話しかけた


「何だ?」


  腰にかけている刀を指さす


「この武器なんて言うの?初めて見たわ」


  土方歳三は、刀に手を置いた


「日本刀だ。刀名は和泉守兼定(いずみのかみ かねさだ)


「へぇ、日本刀初めて見る武器ね」


「あんたらは何を使うんだ?」


  首無しの女性は裾から小さい剣を出した


「あっちにいる男の使う武器は知らないけど、私はこれよ」


「暗器か」


「なんで、わかるのよ。護身用と勘違いするとこなんだけど」


  土方歳三は首無し女性の足首に指をさした


「そこにも武器を隠しているだろう。そして、あんたが着てる服は俺がいた国日本の和服と似ている、和服は物をしまう時服の裾に入れるんだ。そこに武器やら何でもしまえる。後、殺気を隠そうとしているのがわかる」


  首無しの女性は呆気に取られた顔をした


「初めて見た時から思ったけど只者ではないね、何をしてきた?」


「国を守るために戦っていたが、気づいたら国と戦ってた」


「いろいろあったんだね、てかお前は何を使うんだい」


  首無し女性は同じ首無しの男性に目を向ける


「やっと俺の番がきた、俺が使うのはこれでさぁ」


  首無し男性が取り出したのは腰にかけてあった剣であった


「片方にしか刃がないんじゃなくて、前と後ろに刃がある両刃の剣ね、わかった行きましょ」


「え?俺の番これだけ!?」


  首無し女性が前に行くと首無し男性も慌ててついて行った


「フッ...この感じ思い出しますね局長」


  土方歳三はこのやり取りを見て、この世界で初めて笑みを見せた





「あいつらが敵?」


「そう見てえだな」


  先に待ち伏せポイントについてた、首無しの男女は見つからないように隠れていた


「行くぞ」


「ちょ!?あんた!?」


  土方歳三は着くや隠れずに冒険者狩りの前へと姿を表す


  首無し達も慌ててついて行く


「相手は6人、1人で2人倒せばいい」


  土方歳三はそう呟いた


「1人で2人倒す!?ははははは!!兄者こいつらいかれてますよ!」


「まずは、小手調べだ」


  周りから兄 兄者と呼ばれる男はナイフを土方歳三に向かって投げた


  土方歳三は抜刀でナイフを無言で切り落とした


「げ!?兄者のスキル早撃ちをスキルを使わずに落とした!?」


  冒険者狩りはどよめいた


「なるほど、あんたがダンジョンの主か。俺達がつけた冒険者はあんたにやられたな。人形の魔物とやるのはいつぶりかな俺は元Dランク冒険者だ。久々に本気出すか」


「兄者!本気を出すんっすね!」


「あぁ、俺はこいつと戦う。お前らは周りをやつをやってくれ」


「へい!」





「さて、さっさっと戦おうぜ」


  兄者と呼ばれる者は土方歳三と向き合っている


「あんたの仲間」


「あ?」


「あんたの仲間すぐ死ぬけどいいのか?女性の方は危険だぞ」


「ははは!!何を言ったかと思えば!うちらは冒険者の資格を剥奪された無法者だが、腕には覚えがある!冒険者の資格が無くなった後も腕を磨き続け...」


  兄者と呼ばれる人物はふと横を向いてしまった


  そう、危険だって言われた女性の方を見てしまう


「すんません...兄者...」


  女性の方を攻撃した冒険者狩りの2人は一瞬で心臓か首の急所を刺されて倒れていた


「なんだ、こいつはああああああ!!」


  兄者と呼ばれる人物の叫び声がダンジョン内に響き渡った


最近冷えますね

布団から出れないや、、、

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