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妖怪ダンジョンで頂点を目指す  作者: llaruma
ダンジョンマスター始まり編
12/27

妖怪軍団VSドリニ街連合 4

 うつけ率いる第3部隊


「さて、道を開かせてもらおう首が無いもの」


 青の弾丸リーダーであるブルースの周りには水で作られた水の狼がいた


「水魔法『水狼弾すいろうだん』」


 狼はうつけに向かって駆け抜けた


「何度やっても無駄...」


 雪女のスイミは魔法で攻撃を止めようとしたが、うつけが止めた


「俺がやる...風魔法『斬り風』」


 水狼は、うつけが放った風の斬撃によりはじけ飛んだ


「おっと、やる気になったかい?」


 ブルースは笑いながら言った


「ただの準備運動だよ、ここを通過されると俺が怒られるし」


 うつけは背筋を伸ばしながら言った


「あんたらも、そろそろ攻撃しなよ?」


 ブルースとうつけの攻防に見とれた冒険者達は、はっと我に返った


「はい!みんないくぞ!」


 冒険者達は妖怪の軍団に向かって突撃した


「サン、妖怪たちの指揮は任せた。俺はこいつらを相手にしないといけないみたいだし」


「へい!若頭の旦那!」


 鬼のサンは妖怪の指揮をしに行った


「(鬼のやつ、みんなあんな口調なのか?)」


 うつけは、サンの受け答えを聞いて思った


「それで、俺ら青の弾丸とFOXの8人を止めるのは2人でいいってことかい?」


「あぁ、2人でいいよ。さっさと始めようぜ」


 うつけはだるそうに答えながら言った


「(ゆーて、俺の能力あべこべは今回の相手を見る限り使えなそうだし、魔法に頼るしかないな)」


 うつけは剣を構えた


「後悔するなよ」


 ブルースは青の弾丸のメンバーと横並びになった


「あいつ何するつもり?」


 スイミは不思議な構えに思わず声を出す


「なんか、めんどくさそうだな」


「あんた、めんどくさい、だるいばっかり言ってないで動きなさい!」


 スイミの叱咤しったに、うつけは構えをしっかりと構えた


「水召喚魔法『水龍すいりゅうの陣』、FOXの隊員さんしばらく足止めをお願いします」


「ほう、複数人で行う召喚魔法。まさか、田舎街の冒険者でここまで高度な魔法が行えるとは、面白い俺ら4人で時間を稼ごう。倒しても文句言うなよ?」


 FOXの隊員は、うつけとスイミに向かって走り出した


「束になってかかってきても無駄だよ」


 スイミはFOXの隊員に向けて、手を向けた


「後ろがら空きだぞ、氷使いの姉ちゃん」


 FOXの隊員の1人がスイミの後ろに回っていた


「影魔法『影分身』、あんたが正面で見てる俺は偽物だよ」


「氷魔法『氷剣山こおりけんざん』、喋りすぎだよあんた」


 スイミの背中から鋭く尖った氷の剣が複数放たれ、後に回ったFOXの隊員を突き刺した


「な...に...!?」


「誰も私の手から魔法を出しているとは言ってないじゃない?」


 スイミは笑みをこぼして言った


 うつけはそれを見て感心したような顔をした


「お姉さん、中々ほら吹きではないか」


 うつけは嬉しそうな顔をした


「あんたほどじゃないわよ、てか前見なさい来るわよ」


 うつけに2人のFOX隊員が剣で斬りかかろうとしていた


「正面からか...いや真上にもいるか」


 うつけが上を見ると残り1人のFOX隊員が鉄のハンマーを振り上げていた


「今更気づいても遅い」


「確かに動こうとしたら、もう遅い...だが魔法ならどうだ?風魔法『風神の風』」


 うつけの周りに猛烈な風が発生した


「ぐっ...!」


 FOX隊員の3人は吹き飛ばされた


「ちょっと!あんた!私も吹き飛んだよ!」


 スイミは土だらけになった服を手で払って落としながら来た


「悪い姉ちゃん、これは加減できなくてね」


「てか、あいつら諦め悪いわね。また来るよ」


 体勢を整えたFOX隊員の3人は、うつけに向かって走り出していた


「たく、こりない奴らだな」


 うつけは背中にかけてあった弓を取り出した


「ふっ...弓だと我らの力を侮ってはないか?」


 FOX隊員の1人が笑いながら言った


「弓をなめてると痛い目に合うよ、風魔法『疾風の矢』」


 うつけは弓矢を3本同時に引いて放った


「はやっ...!?」


 FOX隊員3人とも矢を頭にくらって動かなくなった


「さて、残りはあんたらだ」


 うつけは青の弾丸の方を見る


「くっ...まだ詠唱が不完全だが出すしかないか」


 ブルースはFOXの隊員が予想以上の速さでやられたので、慌てて召喚するしか方法しかなかった


「不完全だが行くぞ!」


「はっ!」


「「「「水召喚魔法『水龍の陣』!」」」」


 青の弾丸4人全員声を揃えて言うと、前に巨大な魔法陣が現れた


「ギャオオオオオ!!!」


 戦闘している部屋内で異常なほどの鳴き声が聞こえた


「おいおい、何だありゃ」


 うつけの前には巨大な龍が現れていた


 しかし、その姿は完全なものではなく、ようやく保っている形であった


「我が青色の弾丸が長い間かけてしつけた龍だ」


 青色の弾丸ブルースは自慢げに行った


「(本当は、縄張り争いに負けて虫の息だった龍を偶然捕まえただけなんだが)」


 うつけはスイミの元に寄った


「あいつは生き物なのか」


「えぇ、そうだけど。完全な姿で召喚されてないけど生き物よ」


 スイミは龍の姿を見て言った


「ちょっと俺に考えがある」


 うつけはスイミに作戦を教えた



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