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妖怪ダンジョンで頂点を目指す  作者: llaruma
ダンジョンマスター始まり編
10/27

妖怪軍団VSドリニ街連合 2

 閃光の旅団率いる冒険者と対峙するカイリ率いる第二部隊


「準備はいいか?投げナイフ使い」


 閃光の旅団リーダーライクンは辺りに電気を発生させながらいった


「私の名前はカイリよ、死ぬ前に覚えときなさい」


 カイリは持っている短剣をライクンに向けた


「名前付き魔物か、こんな初期ダンジョンでは考えられないレベルの魔物だな」


 ライクンは両手の間に電気を溜めた


「くらってみろ!電気魔法「電流砲でんりゅうほう」!」


 電気をまとった光線がカイリに向かって放たれた


「氷造形魔法『氷鏡ひょうきょう』」


 カイリの目の前に氷の鏡が生成された。鏡に当たった電流砲は反射してライクンに向かって飛んでいく


「なに!?」


 まさかの自体にライクンは驚く


 しかし、驚いたライクンの前にFOXの1人が出てきた


「金属造形魔法『避雷針』」


 FOXの前に銅の棒が生成される


 電流砲は引き寄せられ避雷針に当たった


「冒険者よ相手を見くびり過ぎた」


 狐族の人は振り向いて言った


「さすが街長の精鋭...実力だけならCランク以上の冒険者になれるぞ」


「俺は、冒険者には興味がない」


 FOXの人は、再びカイリの方を見た





「あなた3姉妹の雪女って言ったわよね」


 カイリはミンスを見た


「は、はい!」


 ミンスはびっくりして答える


「他の2人の姉も似たような魔法を使うの?」


「氷魔法使うのは同じです。しかし、使い方が違います」


 カイリは難しそうな顔をした


「使い方?」


「はい、私は主に氷造形魔法と言って鏡など物体を氷で造形させるのが得意です。一番上の姉さまは氷空間魔法の使い手で、氷の空間を用いてそこにいる敵を攻撃させます。2番目の姉さまは、氷魔法の使い手でシンプルですが並みの氷魔法の使い手では敵いません」


 ミンスはカイリの顔を見ると、今にも頭から湯気が出そうな感じであった


「まぁいいわ。さっきの鏡みたいのを出すのがあなたの魔法ね」


「はい、だけど自分で見たものじゃないと作れません」


 カイリはライクンの方を見る


「それでも構わないわ。あの電気野郎以外にも手練れが何人かいるみたいだから気をつけなね」


「はい!」


 振り向いたミンスだが、自分の影から1人黒い影が飛び出てきた


「影魔法『影移動』、氷使いあんたは邪魔な存在となる。先に死んでもらう」


 黒い影の正体は、FOXの隊員の1人だ


「え?」


 ミンスは気配に気づいたが、目の前までFOXが向けた剣が迫っていた


 剣はミンスの首を切るかと思われた


「ぐは...!?」


 しかし、気づけば自分の首元にナイフが刺さり岩壁に激突していた


 FOXの隊員は、汚物でも見るような冷たい目線のカイリの目を見た


「暗殺者の前で暗殺しようなんて愚かな事ね。しかも、こんな小さい子供を殺そうとするなんて、暗殺者としては失格ね」


「同業者が敵側でいるとは不覚...」


 FOXの隊員は、力を失い崩れ落ちた


「あんたらの仲間の1人は死んだわ。後私と同じ暗殺者は3人かしら」


 カイリは死体となった者から剣抜き取った




「強敵だなあいつ」


「あぁ、うちの仲間を一発で倒しやがった」


 FOXの隊員達そう言うと、ライクンの元へ歩いてきた


「ライクンさん、あのカイリという人を攻撃してください。私たちも接近戦で援護します」


「仲間の敵討ちか、いいぜ付き合う」


 ライクンは冒険者側の方を見た


「お前ら!余興は終わりだ!行くぞ!」


「おおおお!!!」


 冒険者たちは妖怪たちに向けて攻撃を開始した


「閃光の旅団は、FOXと協力してあいつらを倒すぞ」


「おう!」


 ライクン達はカイリに向かって走り出した




「あいつら総攻めで来たわね」


 カイリは片手をあげた


「あんたらも行くわよ!」


「おおお!」


 小鬼達は雄たけびをあげ、冒険者たちに向かって突撃した


「ニイはいるか?」


「ヘイ!」


 鬼のニイはカイリの前の現れる


「小鬼達の指揮はお前に任せる」


「任せて下せぇ!お嬢!」


 鬼は小鬼達を指揮しに向かった


「さて、私とミンスの相手は7人だな。ミンス行けるか?」


「はい!さっきは不意を突かれましたが、次は大丈夫です!」


 ミンスはあらかじめ作り出していた氷の魔法陣を発動させた


「氷造形魔法『12人の円卓騎士』」


 ミンスの周りに氷でできた騎士が12体現れた


「これで、自分の身は守れます。カイリさんは自由に動いてください」


「やるじゃない!じゃあ好きにやらせてもらうよ!」


 カイリは武器を構えて走り出した


 走るカイリの前にライクンと同じ服をした男が立ちふさがる


「ライクン様には手をださせない!」


「よせ!ラーニ!お前では太刀打ちできないレベルだ!」


 ライクンは声を荒げて止めようとしたが間に合わなかった


「雷魔法『雷鳥のかぎ爪』!」


 ラーニは自分の両手を鳥の足の形をした電気をまとわせた


「まずは1人目、ふふふ...」


 カイリは軽々とラーニの攻撃を避けて、胸に剣を突き刺した


「ライクン様...」


 ラーニはその一言を言うと、地面に倒れた


「くつ...!」


 ライクンは自分の仲間がやられたことにより、悔しさで唇をかみしめた


「レンとオールは、あの氷使いをやれ!」


 ライクンは残った閃光の旅団のメンバーに命令を出した


「ああ!ラーニの番まで頑張ってくるぜ!」


 閃光の旅団の団員は、ミンスに向かって移動を始めた


「さて、ライクンと言ったか?決着をつけようじゃない」


 カイリはライクンの前にいた


「なめんじゃねぇぞ!」


 ライクンは剣を抜き出した

12人の円卓騎士は、アーサー王物語に登場する12人の円卓騎士が元ネタになっています

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