ナルシスト新入生とお互いに自己紹介へ
「それじゃ、僕の自己紹介を始めるぜ。僕の名前はセムレン・ソリューアさ。まあ一応、僕はこう見えても伯爵の息子でもあるんだよね」
「伯爵の息子って……、あなたもしかして貴族の人なの!?」
お互いの自己紹介が始まると、1人の男子はセムレン・ソリューアと名乗り、それから更に伯爵の息子であることも明かしたの。そして、それを聞いていた私はかなりの衝撃を受け、本物の貴族なのかどうかセムレンに確認していたの。
「あぁ、そうさ。僕は正真正銘の本物の貴族だぜ」
「そっ……、そうなんだ……。あなたって、本物の貴族なんだね……」
「どうだい? 驚いただろ?」
「うん……、かなりね……」
出て来たわね……、本物の貴族が……。まさかこうして、本物の貴族に会えるなんてね……。恐るべし異世界……。
セムレンが本物の貴族であることが分かった私は、貴族とこうして実際に会えたことに再びかなりの衝撃を受けていたの……。
やっぱりここって、貴族が通う学校なんだね……。貴族と実際に会えちゃうなんて、改めて異世界って本当に凄いと思うわね……。
「それじゃ、僕の自己紹介も無事に終わったことだし、次はどっちが自己紹介するんだい?」
「それじゃ、次は私が自己紹介するわね♪」
「うん、いいよ。次は君だね。それではどうぞ」
セムレンの自己紹介が終わると、次はエレナが自己紹介をすることにしたの。
「私の名前はエレナ・アストリーネよ♪ よろしくね♪」
「あぁ、よろしく。ん? 待てよ。アストリーネってことは、君はもしかしてあのアストリーネ商店の御令嬢さんなのかい?」
エレナの自己紹介が始まると、セムレンはアストリーネと聞いて、エレナがあのアストリーネ商店の御令嬢なのかどうか確認していたの。
「うん、そうだよ♪ アストリーネ商店はパパとママが作った商店で、私はその娘に当たるよ♪」
「なっ……、何てこった……。まさかアストリーネ商店の御令嬢さんまで、このレイゼルート学院に入学するなんて……。あまりにも恐ろしすぎるぜ……」
あはは……。アストリーネ商店って、やっぱりとても凄い商店なんだね……。
エレナがアストリーネ商店の御令嬢であることを話すと、セムレンはアストリーネ商店の御令嬢であるエレナまでこのレイゼルート学院に入学することにかなり驚き、その光景を見ていた私はアストリーネ商店が改めてとても凄い商店であることを実感していたの。
私も何度かアストリーネ商店に入ったことあるんだけど、本当にとても大人気の商店で、入るととても楽しいんだよね♪
「ねぇ、エレナ。エレナがアストリーネ商店の御令嬢さんであることに、セムレンかなり驚いちゃってるね……」
「あはは……、そうだね……。まあでも、伯爵の息子であるセムレンが驚いているっていうことは、それぐらいパパとママが作ったアストリーネ商店が凄いっていう意味でもあるから、何だかとっても嬉しいんだよね♪」
「エレナ……。うん、そうだね♪ とっても嬉しいよね♪」
エレナがアストリーネ商店の御令嬢であることを知り、セムレンがかなり驚いていることについて、私はエレナとコソコソ話していると、エレナは伯爵の息子であるセムレンがそのことにかなり驚くぐらい自分の両親が作ったアストリーネ商店が凄いということが分かり、何だかとっても嬉しかったみたいで、それを聞いていた私はエレナの気持ちにとても共感していたの♪
「フゥ~……、それにしてもかなり驚いたぜ……。まさかアストリーネ商店の御令嬢さんであるエレナちゃんまで、このレイゼルート学院に入学するなんてね……」
「「あはは……」」
といっても……、伯爵の息子であるセムレンが入学するのもとっても凄いんだけどね……。
セムレンがアストリーネ商店の御令嬢であるエレナまで、このレイゼルート学院に入学することにかなり驚いたことを話してくれたんだけど、それを聞いていた私は呆れながら、伯爵の息子であるセムレンが入学するのもとても凄いことなんだけどねと心の中でそう思っていたの。
「それじゃ、エレナちゃんの自己紹介も終わったことだし、最後は君が自己紹介をする番だね」
「うん、そうだね♪ 最後の自己紹介は私になるわね♪」
エレナの自己紹介も終わり、最後は私が自己紹介をすることになったの。
「私の名前はアリア・シャルトレーヌだよ♪ よろしくね♪」
「あぁ、こちらこそよろしく。そういえば気になったんだけど、エレナちゃんの両親がアストリーネ商店を開いているということは、もしかして君の両親も何か店を開いているのかい?」
あはは……。流れが流れだけにまあやっぱり気になっちゃうよね……。
私の自己紹介が始まると、セムレンは私の両親も何か店を開いているのかどうか聞いてきたの。
「うん♪ 私のパパとママは鍛冶屋を開いているよ♪」
「そっ……、そうなのか……。アリアちゃんの両親は鍛冶屋を開いているんだね……」
私の両親が鍛冶屋を開いていることを話すと、セムレンは再びかなり驚いていたの。
まあ……、驚くのも無理ないよね……。
「フゥ~……、しかしこれまた驚いたぜ……。エレナちゃんの両親だけじゃなく、アリアちゃんの両親まで店を開いているなんて……。何だかとても凄すぎるぜ……」
「「あはは……、そうだね……」」
セムレンはエレナの両親だけじゃなく、私の両親まで店を開いていたことにかなり驚いたことを話してくれて、私とエレナはそのことに終始苦笑いを浮かべていたの。
「それじゃ、これで全員の自己紹介は無事に終了だね。アリアちゃん、エレナちゃん、これからもよろしくだぜ」
「うん♪ こちらこそよろしくね♪ セムレン♪」
「セムレン、これからもよろしくね♪」
全員の自己紹介が終わると、私たちはお互いの名前を呼んで挨拶をしていたの。
「それじゃ、僕はこれから寮の部屋に戻ることにするぜ。アディオス!」
「「うん♪ じゃ~ね~♪」」
そしてセムレンはこれから寮の部屋に戻ることにし、先に私たちと別れたの。
「それにしても……、何か変な人といきなり会っちゃったわね……」
「あはは……、そうだね……。でも、いいんじゃない? それによく見たら別に、そんなに悪い人でもなさそうだしね♪」
「まあ……、それはそうかもしれないけど……」
セムレンと別れた私たちは、その後セムレンのことについてちょっと話していたの。
「そんなことより、早く私たちが使う寮の部屋を見つけよう♪」
「アリア……。うん、そうね♪ 早く寮の部屋を見つけなくちゃね♪」
そして私とエレナは、自分たちがこれから使うことになる寮の部屋をそのまま探し始めることにしたの。




