遂に始まったレイゼルート学院の入学試験☆!
「この教室の試験官を担当するアロール・バザーナだ。みんなしっかりと試験に励むように。以上だ」
ガヤガヤ……。
「遂に試験が始まるわね♪」
「うん、そうだね♪」
レイゼルート学院に足を踏み入れた私とエレナは指定された教室の席に着き、そろそろ始まる入学試験に備えて試験モードに気持ちを切り替えたの。
入学試験は筆記と実戦の2種類が行われる予定で、それを足した合計が良かったら合格出来る仕組みになっているの。つまり両方頑張るのみ☆! ただそれだけです☆!
「では、始め!」
「「「……」」」
カキカキ……。
そしてレイゼルート学院の入学試験は遂にスタートし、まず先に筆記の方が行われたの。
前世でもそうだったけど、試験として行われるペーパーテストはやっぱりとても緊張感が高まるわね……。それにこの静けさや重苦しい空気がより一層それに拍車をかけているし……。まるで独特な雰囲気を醸し出した空間に閉じ込められて息が詰まるような気持ち……。あはは……。
それでもとりあえずは何とか無事に問題を解けているわね♪ エレナと一緒に勉強した甲斐があったよ♪ 本当にありがとうございます♪
「……」
カキカキ……。
さてと♪ 次の問題は――、
『この世界に存在する属性魔法の種類をすべて答えよ』
うわ〜……、これはそこそこ難しい問題だね……。数だけを答えるなら全然簡単なんだけど、全ての種類を答えなくちゃいけないことで難易度がかなり爆上がりされてしまってるんだよね……。問題が難しくなるようにちゃんと考えて作られているんだなと感じます……。前世のテストや受験でも数じゃなくて全ての種類を答えると出た時はかなり焦った苦い思い出があるぐらいだし……。ぐぬぬ〜……。
え〜っと〜……、属性魔法は確か全部で9種類あったはず……。それで肝心の種類はと言うと、火・水・風・土・氷・雷・光・闇・無になるんだよね……。よし、これで大丈夫☆! ゲームや漫画やラノベなどの作品とかによって属性魔法の種類の数は異なるけれど、それらと比べてここ異世界では結構多いなと思って一応何となくは覚えていたんだよね♪ 良かった♪ ニヒッ♪
「……」
カキカキ……。
ここはこうかな♪ よしっ☆! それじゃ、この問題は――、
『属性魔法同士の相性をそれぞれ書け』
ふむふむ……、なるほどね〜……。って、これかなり難しい問題じゃない! 確かちょっとややこしかったんだよね……。火は風と氷に強くて水と雷に弱く、水は火と氷に強くて土と雷に弱いといった感じで、光・闇・無以外の6属性が複雑に絡み合ってそれぞれどれも2つに強くて2つに弱い相性として相互関係になっているんだよね。それから光と闇はお互いが弱点になり、無は相性の良し悪しが全くなかったと思う。
これらは某有名なゲームなどで見たことある属性魔法間の相性に似ていてここ異世界でもほとんどはそれに当てはまっているんだけど、一部は絶対におかしいなと思うぐらい全然納得出来ないものがあるんだよね……。あはは……。
まあでも、そういうものだと割り切ってちゃんと受け入れてはいるんだけどね♪ ニヒッ♪
※補足
その他の属性魔法同士の相性
風は土と雷に強く火と氷に弱い
土は水と雷に強く風と氷に弱い
氷は風と土に強く火と水に弱い
雷は火と水に強く風と土に弱い
になります。




