いざ、試験という名の戦場へ☆!
「試験会場に無事到着したね♪」
「うん、そうだね♪」
ここが試験会場としても使われるかの有名なレイゼルート学院……。噂には聞いていたけど、その姿は本当に凄く豪華で立派な校舎ね……。ゴクリ……。
フォーミラル街へと入り、その後街中をぶらりとしながらしばらく歩き続け、エレナたちと一緒にレイゼルート学院の前までやって来た私は、その豪華さぶりに度肝を抜かれていたの。
今更だけど……、こんな凄く立派な学校に受験をするんだなと思うと、何だか恐れ多くて申し訳なく感じちゃうわね……。あはは……。
「ふむ……。実際にレイゼルート学院を見てみますと、やはりスケールがかなり大きいですね♪ まさに冒険者などを育成するに相応しい偉大な学校だと思います♪」
「そうだね♪ 私もメイと同じ気持ちかな♪ もう素晴らしいの一言に尽きます☆! うんうん♪」
メイさんとエマさんはレイゼルート学院を間近で見てとても感心しているわね……。一方でエレナはと言うと……、
「ワァ〜☆!」
キラキラキラキラ〜ン♪
目をキラキラと輝かせて凄く感銘を受けているわね……。あはは……。でもそれぐらい、好奇心が強くワクワクしているってことだよね♪ よ~し☆! 私もエレナみたいにネガティブな気持ちになんかならずに、ここはポジティブな気持ちにならなくちゃ☆! そもそも受験する場所に対して怖気付いちゃダメだよね☆! フンス☆!
「ではアリアちゃんもエレナちゃんも入学試験頑張って下さいね♪ 私たちも陰ながら応援しています♪」
「うんうん♪ それと家族みんなもアリアちゃんとエレナちゃんのこととっても応援しているよ♪」
「「はい♪ ありがとうございます♪」」
それからメイさんとエマさんは、自分たちも含めて家族みんなで私たちのことを応援していることを話してくれたの♪
そっか、そうだよね♪ みんな私たちのことを応援してくれているんだよね♪ 何だかすっごく嬉しい気持ち♪ この応援を力にして、入学試験を必ず合格出来るように頑張ります♪ ニヒッ♪
「「それじゃ、行ってきます♪」」
「「うん♪ 行ってらっしゃい♪」」
そして最後に私とエレナは、メイさんとエマさんに一旦お別れをしてそのまま試験会場であるレイゼルート学院へと足を踏み入れたの。
試験を受けるのは前世の高校受験以来でかなり久しぶりになるから、やっぱりとても緊張しちゃうわね……。多分何度経験しても永遠に慣れないと思う……。
ちょっと中二病っぽい表現になるけど、試験というのは大勢の人たちがいる中限られた数しかない合格を勝ち取るという、謂わば戦場でもあるんだよね……。しかも倍率次第ではかなりの激戦区にもなるんだとか……。うぅ〜……、そう考えるとプレッシャーに押し潰されて何だか胃が痛いかも……。
とはいえ今までの努力は絶対無駄じゃないと思うし、それを活かすため私とエレナはこの試験という名の戦場に挑んでみせます☆! そして難攻不落な牙城を攻略して絶対に突破してやるんだから☆!




