私とエレナの思い出話 中編
「そっか♪ もうそれぐらいになるんだね♪ 思えば、私とアリアがこうして仲良くなれたのは、この髪飾りのブローチのおかげだよね♪」
「うんうん♪ この髪飾りのブローチがきっかけで、私とエレナは初めて出会って、そこから仲良くなったんだよね♪」
そして、私とエレナは初めて出会うきっかけにもなったお互いの髪飾りのブローチについて、話すことになったの。
この髪飾りのブローチのおかげで、私とエレナの今があるんだよね♪
「そうそう♪ そして、私もアリアもこのオレンジ色の髪飾りのブローチがとても欲しかったんだよね♪ だけど……、このオレンジ色の髪飾りのブローチがあと1個しかなかったんだよね……」
「うん。そうだったね。それで、エレナがどうしようか凄く悩んでいたんだよね」
私とエレナは、初めて出会った時のことを振り返り、エレナが現在付けているオレンジ色の髪飾りのブローチがお店にあと1個しかなかったことを話していたの。
そうなんだよね……。私もエレナも欲しかったあのオレンジ色の髪飾りのブローチがあの時お店にあと1個しかなかったんだよね……。運命のイタズラって本当にあるんだなとあの時思ったよね……。まあでも、そのおかげで私とエレナがこうしてお友達になれたから、その運命のイタズラには感謝しなくちゃね♪ もしかしたら、きっと神様であるミューナのおかげかもしれないね♪
「うん。確かに私はあの時、どうしようか凄く悩んでいたんだよね……。でも、私がそれで凄く悩んでいた時、アリアはこのオレンジ色の髪飾りのブローチを私に譲ってくれたんだよね」
「そうそう♪ それで私は、変わりにこの紫色のブローチを買うことにしたの♪」
それから私とエレナは、あの時お店にあと1個しかなかったオレンジ色の髪飾りのブローチを私がエレナに譲って、変わりに紫色の髪飾りのブローチを買ったことを話したの。
私にとって、みんながハッピーになることが一番だったから、すぐに譲ることにしたんだよね♪
「うん。そうだね。アリア、本当にごめんね……。本当はアリアもこのオレンジ色の髪飾りのブローチが欲しかったはずなのに……」
「もぅ~、前にも言ったけど、そんなの気にしなくても全然大丈夫だよ♪ むしろ私にとっては、こうして色違いの髪飾りのブローチをお揃いに出来たことがとっても嬉しいんだから♪」
エレナは自分のせいで、私がオレンジ色の髪飾りのブローチを買えなかったことに責任を感じ、改めて謝っていたの。だけど、そんなことを気にしていなかった私はエレナに気にしなくても全然大丈夫と答え、むしろ色違いの髪飾りのブローチをお揃いに出来たことがとっても嬉しかったことを話したの。
「そっか……。うん……。そうだよね♪ アリア、本当にありがとう♪」
「いえいえ♪ どういたしまして♪ それに、それがあったからこそ、私とエレナはこうしてお友達になれて、今に至るんだよね♪」
そして私は、それがあったおかげで、私とエレナはこうしてお友達になれて、今に至っていることをエレナに話したの。
「うん♪ そうだね♪ そういえば、アリアはどうしてあの時、私にこのオレンジ色の髪飾りのブローチを譲ってくれたの?」
私の話を聞いたエレナは、そのことにとっても嬉しくなっていたのと同時に、どうしてあの時譲ってくれたのか私に聞いたの。
うん……。やっぱり気になっちゃうよね……。
「それはね、みんながハッピーになるのはこれが一番だと思ったからだよ♪」
「えっ? それだけ?」
「うん。それだけ♪」
「そうなの!? もぅ~、アリアがそんなことを考えてくれてたなんて、何か申し訳ない気持ちだよ~……」
「ううん。全然大丈夫だよ♪ だから気にしないでね♪」
あはは……。さすがに私の中身が元女子高生だから、ここはお姉さんとして譲ることにしたからっていうのは黙っておこうっと……。
私があの時譲ることにした理由の一つを話すと、エレナはそのことに何だかとても申し訳ない気持ちになっていたので、私はそのことに気にしなくても全然大丈夫だということをエレナに話したの。
もぅ~、エレナったら~、そんなの気にしなくても全然大丈夫なんだけどね……。私が勝手にやったことなんだから……。あと、もう一つの理由でもある私が本当はお姉さんだというのは、別にエレナに話す意味はないしね……。




