アリア・シャルトレーヌの日常
「……ぅあ……、ぅあ……」
「キャ~♪ 見て見てあなた~♪ アリアが自分でハイハイしてるよ~♪」
「おぉ~、本当だ! もう自分でハイハイ出来るなんて、アリアはとっても凄いな! それにやっぱり、アリアはとっても可愛いぜ!」
「えぇ、そうね♪ やっぱりアリアはとっても可愛いよね♪」
私が初めてハイハイしただけで、パパとママがこんなにも喜んで感動するなんてね……。でもまあそれぐらい、パパとママは我が子である私のことがとっても大好きなんだね♪ パパとママにこんなにも愛されているのはとっても嬉しいかも♪
私がアリア・シャルトレーヌとして生まれてから、あれからほんの少し経った。私は今いるこの世界を知るため、まず最初にこのシャルトレーヌ家について調べていたの。
ミューナのおかげで異世界転生することは出来たけど、この世界についてあまりよく知らないから、まずはそれを知っておかないとね♪
そしてシャルトレーヌ家について調べた結果、シャルトレーヌ家にはキャサリン夫婦だけじゃなく、メイド2人、執事1人がいることが分かったの。
そういえば私が生まれた時もメイドと執事がいて、確かこの人たちも私のことを祝福してくれていたよね。
「ぅ~あ~……、ぅ~あ~……」
やっぱり、私が赤ちゃんである事実に変わりはないわね……。
私は鏡を見ながら自分のほっぺを引っ張り、私が赤ちゃんである事実を改めて確認していたの。
どうやら本当に、私はこの異世界で赤ちゃんからスタートするみたいね……。
「……ぅあ……?」
「よしよ~し~♪ アリアはとってもいい子でちゅね~♪」
「ぅあ♪ ぅあ♪」
ママの抱っこは何だかとっても優しくて、温かいぬくもりを感じるから、心が癒されるんだよね♪
ママに抱っこされた私はその優しさやぬくもりにとても心が癒されていたの♪
ママの名前はキャサリン・シャルトレーヌ。私が生まれた日にパパがママの名前を口にしていたから、私が一番最初に名前を覚えた人なの。
「やっぱりアリアはとっても可愛いな! 俺も抱っこしてもいいかな?」
「えぇ、いいわよ♪ はい、あなた♪」
「ありがとう、キャサリン。お~、よしよし~♪ いないいな~い……、ばぁ~!」
「ぅあ♪ ぅあ♪」
パパの抱っこも優しさやぬくもりがあって、何だかとっても幸せに感じちゃうんだよね♪
パパの抱っこも優しさやぬくもりを感じ、私はとても幸せな気持ちだったの♪
そういえば、前世の両親も私にこうして、優しくしてくれてたんだよね……。何だか懐かしいなぁ……。
パパの名前はライリー・シャルトレーヌ。パパの名前は家族やメイドと執事と一緒にご飯を食べた時に知ったんだよね。
ちなみに私は、キャサリンさんとライリーさんを心の中でママとパパと呼ぶようにしているの♪
キャサリンさんとライリーさんは、一応この世界での私の両親になるわけだから、ここはママとパパと呼んでおかないとね♪
そしてその後はママとパパがお仕事のため外へ出ることになり、私はシャルトレーヌ家の中を冒険をすることにしたの。
せっかくだし、ここは赤ちゃんとしての生活を楽しまないとね♪
「ぅあ♪ ぅあ♪」
「あら♪ アリアちゃんじゃない♪ ふふっ♪ どうしたの?」
まず最初に私は、洗濯物を干している1人のメイドさんの所に行ったの。
このメイドさんの名前はメイ・ラルストネス。2人いるメイドさんの内の1人なの。メイさんの名前を知ったのは、ある日ママに抱っこされた時に、ママがメイさんと会話している時だったんだよね。
「ぅあ~♪ ぅあ~♪」
「あっ、なるほど♪ 洗濯物でもふもふしたいんだね♪ ふふっ♪ いいわよ♪」
「ぅあ~♪ ぅあ~♪」
洗濯物でもふもふするのとっても気持ち良いんだよね♪ 何だかとっても幸せ♪
私はメイさんから許可をもらい、洗濯物でもふもふしていたの♪
洗濯物でもふもふすると、何だかとても安心感があって、なぜかとっても癒されちゃうんだよね♪
「ぅあ?」
「おや? アリアちゃん、どうされましたか?」
私は洗濯物をもふもふし終えると、次に厨房で料理をしている執事の所に行ったの。
執事の名前はアレン・マイフォード。アレンさんの名前はある日パパに抱っこにされた時に、パパとアレンさんが会話している時に知ったの。
「ぅあ~、ぅあ~」
「なるほど。味見をしたいのですか……。ですが、今作っている料理は我々大人用に作っている料理なので、赤ちゃんであるアリアちゃんに食べさせることは出来ません。ですので、変わりに磨り潰したりんごを食べさせてあげますね」
「ぅあ~……」
まあ、そうなるよね……。
私はこの世界の料理を一度食べてみたかったのだけど、残念ながら赤ちゃんなのでまだ食べることは出来ず、変わりに磨り潰したりんごを食べることになったの。
まあでも、その磨り潰したりんごはとっても美味しかったから別にいいんだけどね♪ それに、大きくなったらいずれ食べることが出来るしね♪
「ぅあ? ぅあ~♪」
「あっ♪ アリアちゃん♪ こんにちは♪」
私は厨房を後にし、次に寝室で掃除をしているもう1人のメイドさんの所に行ったの。
もう1人のメイドさんの名前はソフィア・ミザレンス。ソフィアさんの名前を知ったきっかけは、ソフィアさんが私をお風呂に入れていた時にメイさんがソフィアさんの名前を呼んだからなの。
「アリアちゃん、こんな所に来てどうしたの?」
「ぅ~あ~、ぅ~あ~」
「うんうん。あっ、分かった♪ アリアちゃんもお掃除したいんだね♪ いいわよ♪」
「ぅあ~♪」
私も一度、掃除したかったんだよね♪ まあでも、今の私は赤ちゃんだから、あんまり思うようには出来ないけどね♪
そして私はソフィアさんと一緒に寝室の掃除をし、とっても楽しんでいたの♪
そういえば思ったんだけど、みんな私が言いたいことをなぜかちゃんと理解出来ているんだよね。みんな凄すぎでしょ!
「すぅ~……、すぅ~……」
「ふふっ♪ 眠ってるアリアちゃんもとっても可愛いわね♪」
「そうだな。眠っているアリアもとっても可愛いな。今のアリアはまさしく、眠り姫だな」
「えぇ♪ そうですわね♪ 今のアリアちゃんを見てると、とても心が癒されます♪」
「そうですね。それに、何だかちょっとほっぺたを触りたくなる気持ちになりますね」
「それ分かるかも♪ 何だかツンツンってしたくなっちゃうよね♪」
みんなが眠っている私を見て、何だか凄く盛り上がっているわね……。まぁ、いいけど……。それにしても、体が赤ちゃんだから少しでも動き回るとすぐに眠くなっちゃうわね……。これからは少し気を付けないとね……。
私は家のあちこちを動き回った影響ですぐに眠くなり、そのまま眠ってしまったの。そして、私の眠りにママたちは何だか凄く盛り上がっていて、とても心が癒されているみたいだったの。
まぁでも、みんなからこうして愛されているのはすっごく嬉しいかも♪
そしてその後目を覚ました私は、みんなで一緒にご飯を食べたりしてとっても楽しんだの♪
アリア・シャルトレーヌに生まれ変わってから数日、いつしか私はこの日常がとっても大好きになっていったの♪
異世界に転生し、私の願いを叶えてくれたミューナには改めて感謝しないとね♪