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私とエレナの思い出話 前編

「さてそれじゃ、剣の練習も終わったことだし、次は何する?」


「う~ん……、とりあえず今は部屋でゆっくりとくつろぎたいな……」


「うん……。私もエレナと同じで、部屋でゆっくりとくつろぐことに賛成……」


 剣の練習が終わり、エマさんに次は何するか聞かれた私とエレナは、部屋でゆっくりとくつろぎたいことを希望したの。


 ジェフリーさんとの戦いがあまりにも凄まじいものだったから、その影響でかなり疲れてしまって……、今はゆっくりと休みたい気分なんだよね……。


「そっか♪ それじゃ、今からそれぞれの部屋でゆっくりとくつろぐことにしましょ♪」


「そうですね。今はゆっくりと少しでもリラックスしておいた方が良いですね」


「良かった♪ やったねエレナ♪」


「うん♪ これでしばらくはゆっくりとくつろげるね♪」


 そして、エマさんは私とエレナの希望を受け入れ、アレンさんもそのことに賛成し、ここからしばらくはそれぞれの部屋でゆっくりとくつろぐことになったの♪



「う~ん☆! 部屋でゆっくりくつろぐの、何だかとっても気持ち良いかも♪」


「うんうん♪ それは分かるかも♪ 私もこうして過ごすのが、何だかとっても気持ち良いんだよね♪」


 その後、私たちはそれぞれの部屋に戻り、ゆっくりとくつろぎ始めたの。


 今回も私はエレナと一緒に同じ部屋で過ごしていたの♪ ちなみに、アレンさんとエマさんはそれぞれ別々の部屋で過ごしていたの。まあそりゃ、付き合ってない男女が同じ部屋で過ごすのは流石にちょっとね……。


 ちなみに、私とエレナはあれからお互いのことを呼び捨てで呼ぶようになったの。


 呼び捨てで呼ぶようになったのは親しみを込めた意味もあるんだけど、ちゃん付けで呼ぶのが何か段々と恥ずかしくなったのもあるんだよね……。


「ふぅ~……。それにしても、大分疲れちゃったよね……」


「うん……。そうだね……。かなり疲れちゃったね……」


 私とエレナは改めてジェフリーさんとの戦いで、とても疲れていたことを感じていたの。


 それぐらい、ジェフリーさんとの戦いがあまりにも凄すぎたんだよね……。


「ハァ~……、それにしても、今回のジェフリーさんとの戦いは引き分けに終わってしまったね……。うぅ~……、あと一歩で勝てそうだったのに~……。アリアもそう思うでしょ?」


「うん……、そうだね……。確かにあと一歩で勝てそうだったよね……。だけど、本物の剣になってから、今まで全く勝てなかったのに、あと一歩で勝てるぐらいの引き分けに持ち込めたのはとっても大きいし、きっとこれはかなり成長した証だと思うの♪ だからここは、ポジティブに捉えていこう♪」


「ポジティブに捉える……。そっか……。うん♪ そうだよね♪ 確かに本物の剣になってから、ジェフリーさんには今まで全然勝てなくなってたのに、それをあと一歩で勝てるぐらいの引き分けにしたんだもんね♪ アリアの言う通り、ここはポジティブに捉えないとね♪」


 私とエレナはジェフリーさんとの戦いを振り返り、勝ちはしなかったけど、引き分けにしたことをポジティブに捉えることにしたの♪


 それぐらい、本物の剣では全く叶わなかったから、引き分けに出来ただけでもとっても嬉しいんだよね♪


「それにしても、アリアもあれから剣の実力が上がって、かなり成長したよね♪」


「もぅ~、それを言うならエレナもでしょ♪ エレナもかなり成長しているじゃない♪」


「うん♪ それもそうだね♪ アリアが私のことを凄いと思ってくれて、とっても嬉しいよ♪ ありがとう♪」


「いえいえ、こちらこそ♪ エレナも私のことを凄いと思ってくれて、私もとっても嬉しいよ♪」


 私とエレナは剣の練習を始めるようになってから、共にあれから成長して凄くなっていることをお互い評価し、そのことにとても感謝をしていたの♪


「うぅ~……、それにしても結局、木で作られたあの大きな的を真っ二つに出来たのは最初だけだったんだよね……」


 するとここで私は、木で作られたあの大きな的を真っ二つに出来たのは最初だけだったことを振り返っていたの。


 そうなんだよね……。私があの大きな的を真っ二つに出来たのは結局最初だけだったんだよね……。それ以降は傷を付けることはあっても、真っ二つになることはなかったんだよね……。それにしても、何であの時だけ真っ二つに出来たのか、その原因は今でも分からないままなんだよね……。


「あはは……。もぅ~、アリアったら何を言ってるのよ。その最初だけでも、真っ二つに出来たのはとっても凄いことじゃない♪ だからそのことに自信を持っても大丈夫だよ♪」


「エレナ……。そっか♪ そうだよね♪ うん♪ エレナ、そう言ってくれてありがとう♪ 私とっても嬉しいよ♪」


 私があの大きな的を最初だけしか真っ二つに出来なかったことにションボリしていると、エレナからその最初だけでも真っ二つに出来たことは凄いことと言われ、私はそのことに何だかとっても嬉しく、その言葉にとても救われた気がしたの♪


 エレナが私のことを励ましてくれたのは、何だかとっても嬉しいかも♪


「ねぇねぇ、アリア。私たちいよいよ来年レイゼルート学院に入学だね♪」


「うん♪ そうだね♪ いよいよ来年に入学だね♪」


 次に私とエレナは、レイゼルート学院の入学がいよいよ来年にまで迫ってきていることを話したの。


 そうなんだよね。いよいよ来年になるんだよね♪ レイゼルート学院は12才になる年に入学することになってるから、今年11才になった私とエレナは、来年入学することになるの♪


 といっても、当然試験があるわけだからまだ正式に入学が決まったわけじゃないんだけどね♪ でも必ず試験に合格して絶対にレイゼルート学院に入学してみせるんだから☆!


「何だか凄くとっても楽しみだね♪ お互い一緒に頑張ろうね♪」


「うん♪ そうだね♪ お互い一緒に頑張ろう♪」


 そして、私とエレナはレイゼルート学院でお互い一緒に頑張ることを約束したの♪


 私もエレナと一緒にレイゼルート学院で過ごすの、とっても楽しみだよ♪


「そういえば、私とアリアが初めて出会ってから、あれからもう6年ぐらいになるんだよね♪」


「うん♪ そうだね♪ もうそれぐらいになるね♪」


 するとここで、エレナが私と初めて出会った頃の話を始めたの。


 あれからもう6年か……。とっても長いけど、何だか短くも感じちゃうね……。きっとそれぐらい、エレナと一緒に過ごした時間がとっても楽しかったからだよね♪

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