それからの私
「ありがとうございました~♪」
「おう! 嬢ちゃん、また来るぜ!」
「次ももう一度、来てみようかなと思います♪」
「ありがとう♪ また来てね~♪」
ジェフリーさんと対戦して遂に念願の初勝利を達成してからあれから更に半年が経過し、現在私は11才になっていたの。
前世で生きた時と比べたらまだ6年差があるけど、もうこれで幼い喋り方や仕草を一切演技しなくてもよくなったことを考えると、かなり楽になったわね♪ ようやくこれで普通の喋り方が出来るようになったから、何だかとっても嬉しいわね♪
そして私は現在、ソフィアさんと一緒にパパとママが営んでいる鍛冶屋の店の手伝いをしていて、お互い店番や雑務とかを担当していたの♪
パパとママの仕事の手伝いをするの、とっても楽しいんだよね♪
私が3才の時に初めてパパとママの仕事の手伝いをしてから、実はあれからも私は不定期にこうしてパパとママの仕事の手伝いをしていて、とても頑張っているの♪
パパとママの仕事を知ったあの時、せっかくだからパパとママの仕事のお手伝いをしたくなった私は、そのままお手伝いをしてみたんだけどこれがとっても楽しくて、またもう一度お手伝いをしてみたいなと思うようになり、それから何度もお手伝いをするようになって、今に至るんだよね♪
「今日はこれでおしまいだね♪」
「うん、そうね♪ 今日はこれで終了よ♪ それじゃ、一緒にお店を閉めよっか♪」
「うん、そうする♪ 一緒にお店を閉めよう♪」
今日の営業が終了し、私とソフィアさんは一緒にお店を閉め始めていたの。
「アリアもソフィアも本当にありがとうね♪ おかげで今日はたくさんの商品が売れたわ♪」
「そうだな! 今日商品がたくさん売れたのは、間違いなくアリアとソフィアのおかげだな! 2人共本当にありがとうな!」
「パパ、ママ、ありがとう♪ そう言ってくれて、何だかとっても嬉しい♪」
「うん♪ そうだね♪ ご主人様と奥様がそう言ってくれて、何だかとっても嬉しいね♪」
私とソフィアさんで一緒にお店を閉め、現在お店の中で清掃をしていると、今日商品がたくさん売れたこともあって、パパとママが私とソフィアさんのことを褒めてくれて、私もソフィアさんもとても嬉しかったの♪
「それじゃ、片付けや掃除を終えたら、みんなで一緒に帰って、ご飯も一緒に食べようぜ!」
「えぇ、そうね♪ そのためにも、早く片付けや掃除を終わらせましょ♪」
「うん☆! 私も頑張らなくちゃ♪」
「そうだね♪ みんなで一緒に頑張ろう♪」
そして私たちはその後、お店の片付けや掃除を早く終わらせ、みんなで一緒に帰って、メイさんの作った料理をみんなで一緒に食べて、とっても楽しく過ごしたの♪
今日も楽しい1日を過ごせて、私はとっても幸せだよ♪
「トゥッ! ハァッ! ヤァ~ッ!」
「フンッ! エイッ! タァ~ッ!」
カンッ! カンッ!
「2人共とても良いですね。その調子ですよ」
「本当に凄いよね……。エレナちゃんもアリアちゃんも確実に剣の実力が成長してるよね……」
「そうですね……。アリアちゃんもエレナちゃんもまさかここまで剣の実力があったことに、僕は大変驚きです……」
ソフィアさんと一緒にパパとママの仕事の手伝いをしてからその2日後、現在私はアレンさんと一緒にエレナの家に来ていて、エレナと一緒にジェフリーさんの指導の下、練習用の本物の剣を使って剣の練習をしていたの♪
あれから3年経った今でも、こうして剣の練習を続けているんだよね♪ 最初は木で作られた剣を使って練習をしていたけど、今では練習用のモノとはいえ、本物の剣を使って練習しているから、何だかとっても嬉しいんだよね♪
そして私とエレナの剣の練習風景を見ていたアレンさんとエマさんは、私とエレナの剣の実力のあまりの成長ぶりに、ただただ驚いていたの。
まあ、あれから3年経っているとはいえ、ここまでの成長ぶりを見せられたら、そりゃ驚くのも無理はないわね……。正直、私自身もそのことに驚いているぐらいだしね……。
「これでトドメです。ハァッ!」
「来たわね。それじゃ、私たちもここは行かないとね」
「うん。そうね。私たちも行かなくちゃ!」
「よし! それじゃ……、「せーの! ハァ~ッ!」」
カーンッ!
現在やっている剣の練習内容は、私とエレナでタッグを組んでジェフリーさんを倒すというもので、お互いに今トドメを決めようとしていたの。
「2人共中々やりますね。2人がここまで成長してくれて、私はとても嬉しい限りです」
「そう言ってくれてありがとう♪ ジェフリーさんのおかげで、私たちここまで成長出来たよ♪」
「うん♪ そうだね♪ ジェフリーさんには本当に、感謝しかないよね♪」
お互いにトドメを決めようとしたところ、互いの剣がぶつかり合い、勝負は互角だったの。すると、ジェフリーさんは私とエレナがここまで成長してくれたことを褒めてくれて、私とエレナはとても嬉しかったの♪
「そう言って下さり、誠に光栄です。ですが、絶対に負けませんよ」
「「私たちも絶対に負けない!」」
「何か……、凄くハイレベルな戦いになっているわね……」
「そうですね……。かなり凄い戦いになっていますね……。ですが、3人共何だかとっても楽しそうにも見えます」
「そうね♪ 私もそう見えるわ♪」
そして私たちは一旦お互いに距離を取り、間合いを取りつつ、次のチャンスを窺っていたの。すると、それを見ていたアレンさんとエマさんは、そのあまりにも凄すぎる戦いに目を見張っていたの。
「それじゃ、行きますよ。ハァ~ッ!」
「「こっちこそ! ハァ~ッ!」」
カーンッ!
「「「あっ……!?」」」
「「おっ……?」」
ヒュルルル……、バタン……。
「どうやら……、勝負が着いたみたいね……」
「そのようですね……。ですが、こんなに凄い戦いを見られて、何だかとても楽しかったですね」
「うん♪ そうだね♪ 私もそう思うかも♪」
次のチャンスを窺っていると、ジェフリーさんが先に攻撃を仕掛けて来たので、私たちもそれに合わせて攻撃を仕掛けることにし、ほぼ同時に再びお互いにトドメを決めようとしていたの。すると、再び互いの剣が激しくぶつかり合ってしまい、その激しさ故に勢いが物凄く、剣を支えることが出来なくなり、その勢いのまま全ての剣が吹っ飛び、そのまま地面に落ちてしまったの。
まさか……、こんな激しい戦いになっちゃうなんてね……。でも、ジェフリーさんとそれぐらい良い勝負が出来たのは、何だかとっても嬉しいかも♪
そして最後まで私たちの戦いを見届けてくれたアレンさんとエマさんは、そのあまりにも凄すぎる戦いを見れたことにとても満足そうだったの。
アレンさんとエマさんが私たちの戦いをそれぐらい楽しんでくれたのは、何だかとっても嬉しいよね♪ それに、私も実際に戦って、とっても楽しかったぐらいだしね♪
「あはは……。剣が全て地面に落ちちゃったね……」
「どうやらそうみたいですね。今回のところはこれで引き分けに致しましょう」
「う~ん……、引き分けか~……。絶対に勝ちたかったから、何だかちょっと悔しいかも……」
剣が全て地面に落ちてしまい、ジェフリーさんの判断により、この戦いは引き分けになり、一応負けはしなかったものの、エレナは勝てなかったことにちょっぴり悔しそうだったの。
まあ、その気持ちはちょっと分かるけどね……。私もエレナと同じで、やっぱり勝ちたかったな……。
「うん、そうだね。ハァ~……、やっぱり本物の剣だと、ジェフリーさんに勝つのはまだまだ叶わないかも……」
「そんなこともないですよ。お二人共、あれから剣の腕が格段にレベルアップされていますし、かなりの成長を見せていますから、いずれ私が再び負ける時もそう遠くはないでしょう。何たってお二人は、木の剣で私に勝ったぐらいですから」
「ジェフリーさん、そう言って下さりありがとうございます♪ ジェフリーさんのおかげで、私またすっごく勇気を貰いました♪」
「ジェフリーさん、本当にありがとうございます♪ ジェフリーさんがそう言ってくれて、私も再びすっごく勇気を貰いました♪」
私とエレナがジェフリーさんに勝てなかったことに悔しんでいると、ジェフリーさんからあれから格段にレベルアップしていて、かなり成長していると褒めてくれて、その上いずれ本物の剣でも勝てる時が来ると言ってくれて、それを聞いた私とエレナはとっても嬉しく、再び勇気を貰ったの♪
そうなんだよね。ジェフリーさんとはあれから何度か戦っていく内に、木の剣では勝てるようになったんだよね。そのおかげで本物の剣を使えるようになり、それからは本物の剣を使って練習するようになって、ジェフリーさんとも何度か手合わせして戦ったんだけど、やっぱり本物の剣だと全然勝てなくなり、全く歯が立たなかったんだよね……。
だからこそ、私とエレナはそこから更に剣の練習に励み、いつか本物の剣でもジェフリーさんを倒せたらいいなと思うようになったんだよね♪ 今回の結果は引き分けに終わってしまったけど、全然勝てなかった頃を比べると、引き分けに出来たのはとても良いことだし、この調子でいつかは絶対に勝たなくちゃね♪
「そう言って下さり、誠に光栄です。では、本日の剣の練習はここまでに致しましょう。それではエマさん、アレンさん。私はこれで失礼致します。後は全てお二人にお任せ致します」
「うん♪ 了解♪ ジェフリーさん、今日も本当にありがとうね♪ 後は全て私とアレンに任せてね♪」
今日の剣の練習も終了し、ジェフリーさんは地面に落ちてしまった練習用の本物の剣を全て拾い、後は全てアレンさんとエマさんに任せ、その場を後にしたの。
今日の剣の練習はこれで終了ね。今日が一番手応えあったかも♪ この調子で次も頑張らないとね♪




