表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/154

アリア・シャルトレーヌの誕生

第1章の始まりです☆!

「……ぅあ……?」


 ここは一体……?


 次に目が覚めると、私はなぜか見知らぬ人たちから祝福されていて、訳が分からず困惑していた。


「これで俺もようやくパパになって、キャサリンもママになるんだな」


「えぇ、そうね♪ 私たちの子供が遂に生まれて、これから幸せな毎日が訪れそうね♪」


「だな!」


「……ぅっ……、ぅあ……」


 この人たちは一体何を言っているの……? あと、ここは一体どこなの……? それになぜかまともに喋ることが出来ないし、一体どうなってるの?


 状況が全然理解出来ていない私は、この人たちが何を言っているのかあまりよく分からず、さらに自分がまともに喋れないことに気付き、頭の中がかなり混乱していたの。


「ねぇ、一度その子を抱いてもいいかな?」


「……ぅあ……?」


 えっ……、私……?


「はい♪ もちろん♪ いいですわよ♪」


「……ぅあっ……!?」


 ちょっ!? ちょっと!? 何でそんな普通に私を持つことが出来てるの!? 一体どんだけの力持ちなの!?


 すると、キャサリンという名前の女性がなぜか私を抱きたいと希望し、1人の女性はそれを承諾し、私をなぜか軽々と持ち上げ、キャサリンという名前の人に渡していたの。私は今の一連の流れを全然理解出来ず、頭の中がパニックになっていたの。


「ハァ~♪ とっても可愛い~♪ よしよし♪ とってもいい子でちゅね~♪」


 えっ……? 何この人……? ちょっと引くんだけど……。


 キャサリンという名前の女性は私を抱くと、なぜかとっても可愛いがりながら私を撫でて赤ちゃん言葉で話していて、それを見た私は状況が全く飲み込めず、とても引いていたの。


「ねぇ、俺も一度、抱いてもいいかな?」


「うん☆! いいよ♪ はい♪ どうぞ♪」


「……ぅあっ……!?」


 えっ!? 何でこの人も普通に私を軽々と持てるの!? ここにいる人たち、どんだけ力持ちなの!?


 すると今度は1人の男性が私を抱きたいと言い、キャサリンさんはそれを承諾し、私をその男性に渡していたの。


 キャサリンさんや今私を抱いている男性、そしてさっきの女性もそうだけど、何でみんな私を軽々と持つことが出来るの!? もう恐ろしすぎて、ただただ怖いんだけど……。


「お~、よしよし~♪ とっても可愛いでちゅね~♪」


 えっ……、嘘……? この人もなの……? さっきのに続いて更に引くんだけど……。


 男性も私を抱くと、なぜかこっちもとっても可愛いがりながら私を撫でて同じく赤ちゃん言葉で話していて、それを見た私は、その連続に頭をかなり混乱しながら更に引いていたの。


 それにしても、何でキャサリンさんもこの男性も私のことをこんなに可愛がってくれているんだろうか……? それに、他の人たちも私たちのことをなぜかとても温かい目で見ていて何だかとっても嬉しそうだし……。う~ん……、何か分かるものとかないかな~……? うん? あっ! よく見たら、あそこに鏡があるじゃない♪


 私はキャサリンさんやみんながどうして私のことをこんなに可愛がってくれているのか考えていると、近くに鏡があることに気付いたの。


 あの鏡を見ればきっと何かが分かるかもしれないわね♪ それじゃ早速、鏡を見ることにしようっと♪


 私は鏡があることに気付くと、早速その鏡を見てみることにしたの。


 どれどれ~……? えっ、嘘……? 私、赤ちゃんになってるじゃない!


 私は鏡を見てみると、自分の姿が赤ちゃんになっていることに気付いたの。


 でも何かの間違いかもしれないし……、ここは一度ちゃんと確認しないとね。


 ユサユサ……。


 駄目だ……。どこからどう見ても、私が赤ちゃんだね……。つまり、私が赤ちゃんになっているということはどうやら本当みたいね……。


 私は、自分が本当に赤ちゃんになっているかどうか今一度確認することにし、手や足を動かしてみたの。


 すると、鏡に写っている赤ちゃんも同じように手や足を動かしていたので、どうやら本当に私は赤ちゃんになっていることが分かったの。


 となると、これまで訳も分からず頭の中がパニックになっていた状況も全て説明がつくわね。まず、私がみんなから祝福された理由は、キャサリン夫婦の赤ちゃんとして生まれたからなんだね。そして他の人たちは多分、キャサリン夫婦の関係者で、あちらの女性は恐らくお医者さんだと思う。それと、私がまともに喋れなかった理由も私が赤ちゃんだったからに他ならない。あと、キャサリン夫婦やお医者さんが普通に私を軽々と持てていたのも、私が赤ちゃんだったから普通に軽々と持てていたことが分かる。ハァ~……、ここまで理解するのにとても苦労したよ~……。


「それでは、再びゆりかごに戻しておきますね♪」


「はい。本当にありがとうございます」


 すると、私をしばらく抱いていた男性ことキャサリンの夫は、私を抱いたことに満足したのか、女性ことお医者さんに私を渡し、お医者さんは私を再びゆりかごに入れていたの。


 私が最初目覚めた時、このゆりかごに入っていたんだよね。


「……ぅあ……、ぅあ……」


「「「キャ~♪ とっても可愛い~♪」」」


 とりあえず冷静になったことだし、ここは一旦状況を整理することにしよう。まず私はミューナの魔法によって、異世界へと転生した。そしてここは恐らく異世界なんだと思う。そして私は、異世界で赤ちゃんに転生していた……。うん、なるほど。そういうことね。


 冷静になった私はひとまず状況を整理することにし、全てを理解した。まず私はミューナの魔法により異世界へと転生し、ここにやって来た。そして、その異世界で私は赤ちゃんに転生していた。つまり、私の異世界での第2の人生は赤ちゃんからスタートするということが分かったの。


 私の異世界での第2の人生は赤ちゃんとして、1からのスタートになるんだね……。でもまあ、その方が初心に帰りやすいと思うし、始めやすいのかもしれないね♪


「これで無事に、シャルトレーヌ家にも子供が出来ましたね♪ おめでとうございます♪」


「「はい☆!」」


 ふ~ん……。つまり今私がいるこの場所は、シャルトレーヌ家の家になるんだね。


 私は、今いるこの場所がシャルトレーヌ家の家だということが分かったの。


 つまり、キャサリン夫婦の名字はシャルトレーヌってことね……。てことは、私の名字もシャルトレーヌになるわけね……。


「それで、ご主人様と奥様は、もうその子の名前を決めたりしているのですか?」


「あぁ! もう決めているよ」


「えぇ♪ もし女の子が生まれたら、この名前を付けるって私たち夫婦で既に決めていたの♪」


 ふ~ん……、そうなんだ。てことは、私の名前は既に決まっているんだね。


 どうやら、キャサリン夫婦は女の子が生まれた時の名前を既に決めているみたいで、私の名前はキャサリン夫婦が決めた名前になるみたいなの。


「そうなんだ♪ ご主人様と奥様で既に決めていたんですね♪ 何だかとっても素敵です♪」


「ありがとう。そう言ってくれて」


「それで、名前はどんなのにしたんですか?」


「今から発表するよ。この子の名前はアリア。アリア・シャルトレーヌだ!」


「私たち夫婦で決めたとっても素敵な名前よ♪」


「アリアですか……。何だかとっても素敵な名前ですね♪」


「だろ!」


 私の名前はアリアか……。うんうん♪ 私もその名前、とっても好きかも♪


 こうして、私の名前はキャサリン夫婦が付けてくれたアリアに決まり、私はその名前をとっても気に入り大好きになったの♪


 そう。それが私こと奥村玲奈が異世界転生し、アリア・シャルトレーヌとして誕生した最初の日で、私はアリア・シャルトレーヌとして、異世界での第2の人生がスタートしたの。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ