みんなで一緒に料理作り♪ 前編
「それじゃ2人共、準備は出来たかな?」
「「うん、バッチリ☆!」」
手を洗い終えた私とエレナちゃんはその後、厨房室ヘ移動しエプロンを付けて準備万端だったの♪
「どうやら2人共準備が出来たみたいね♪ それじゃみんなで一緒にとっても美味しいビーフシチューを作るぞ~☆! エイエイ」
「「「オ~☆!」」」
うぅ~……、何これ……? 何かすっごく恥ずかしいんだけど……。
そして準備が出来ると、ソフィアさんの掛け声に合わせて私たちも掛け声をかけてやる気を鼓舞し士気を高めたんだけどこれが想像以上に恥ずかしくて、表面上の私は一応キラキラした笑顔で満ち溢れていたんだけど、心の中では恥ずかしさのあまり今にも爆発しそうなぐらい赤面してしまっていたの……。
それにしてもどうしてだろう……? さっきまでは全然大丈夫だったのになぜか急に恥ずかしくなったんだけど……。ハッ……、これってもしかして嬉し恥ずかしってやつかな……? うん、絶対にそうだと思う♪ きっと照れちゃって恥ずかしく感じたんだよね、うんうん♪ それに楽しい気持ちであることには変わりないしね♪
そういえばソフィアさんがかなりノリノリだったわね♪ ひょっとして、ソフィアさんは私とエレナちゃんが料理のお手伝いをすることにとっても嬉しかったりして♪ もしそうだったら私も嬉しいな♪
「今回使う材料全て置いておきましたよ」
「うん、アレンくんありがとうね♪」
ふ~ん、どれどれ……。ん……?
今回の料理に使われる材料を一通り見てみると、そこにはビーフシチューの材料だけじゃなく、なぜかパンやトマトなども含まれていたの。
「どうしてここにパンとかがあるの……?」
「それはね、ビーフシチューだけじゃなく他の料理も作るからなの♪」
「へぇ~、そうなんだ♪」
ソフィアさんが言うには、どうやらビーフシチュー以外にも何か別の料理も作ることになってるみたいなの。
まあそりゃ……、ビーフシチューだけではちょっと物足りないなとは思っていたけどね……。あはは……。
「ちなみに他はどんな料理を作るの?」
「そうですね♪ 他はサラダとベーコンエッグになります♪ ちなみにパンは切ったものをお出しし、それをビーフシチューに付けて食べるのがオススメです♪」
「そうなの!? やった~☆!」
他にどんな料理を作るのかエレナちゃんが聞いてみると、メイさんが他に作る料理を明かしてくれたの。
なるほど、パンが使われるのはそういうことね♪ 確かにビーフシチューに付けるのもとっても良いと思うけど、ここはパンの上にベーコンエッグを乗せるとかもアリよね♪ ちょっと色々と楽しんでみようかな♪
「それでは、まずアリアちゃんはソフィアと一緒ににんじんを切る担当、そしてエレナちゃんはアレンと一緒にじゃがいもの皮剥き担当でそれぞれお願いします♪ ちなみに私とエマはサラダ作りの担当をしますので、何かありましたら報告をお願いします♪」
「「は~い☆!」」
「アリアちゃん、一緒に頑張ろうね♪」
「うん☆! 私お手伝い頑張るからね☆!」
「エレナちゃん、本日はよろしくお願いいたします」
「うん♪ アレンさんよろしくね♪」
続けてメイさんはそれぞれの担当を発表し、私たちは早速分担作業に入ったの♪
ストン……! ストン……!
「そうそう♪ アリアちゃんその調子その調子♪ あれから大分成長したね♪」
「エヘヘ~、ソフィアさんありがとう♪」
転生してからというもの、こうして何回かお手伝いしたことはあったんだけど、友達と一緒に料理のお手伝いをするのは初めてになるんだよね……。思えば同い年の子と一緒に料理を作ること自体、家庭科の調理実習以来になっちゃうんだよね……。あの時は別にそんなに楽しくはなかったけど、今はエレナちゃんのおかげでとっても楽しいと感じてるんだよね♪
そういえば前世でもこうして、私は両親と一緒に料理のお手伝いをしていたね……。グスッ……、本当に懐かしいな……。料理のお手伝いをする度、今でもこうして思い出しちゃうんだよね……。きっとそれぐらい……、とっても楽しかったからだよね……♪
私はにんじんを切っていると、ふとそんなことを思い出していたの。これらの記憶は絶対に忘れないようにしなくちゃね……!




