いつかジェフリーさんに勝ちたいなと思う私たち
「ねぇねぇ、アリアちゃん。私たち、いつかジェフリーさんに勝てるかな……?」
「う~ん……、どうだろう……? かなり難しいと思うけど、いつか勝てるんじゃない?」
とは言ったものの……、いつか本当に勝てるかどうかとっても怪しいところなんだよね……。ジェフリーさんとは何度か対戦して、その内の何回かはとてもいい勝負になったんだけど、どれもあと一歩のところで負けたり、引き分けになったりしたんだよね……。ハァ~……、どうしたものやらか……。
私たちがいつかジェフリーさんに勝てるかどうかエレナちゃんに聞かれた私は、いつか勝てるんじゃない?と答えてみたものの、心の中では本当に勝てるかどうか少し不安を感じていたの。だって、ジェフリーさんに勝つのは本当に難しいことだしね……。
「いつか勝てるんじゃないって……。もぅ~……、アリアちゃんったらそんな能天気に……」
「あはは……」
まあ……、やっぱりそう思うよね……。
「別に能天気に言ったわけじゃないよ。ただ本当に勝てるかどうかは確かに微妙なところよね……」
「やっぱりそうだよね……」
それから私は、ジェフリーさんに勝てるかどうかは微妙であることをエレナちゃんに話したの。
「でも、全く勝てないわけではないと思うの。事実、私たちはジェフリーさんにあと一歩のところで勝てそうなことが何回もあったぐらいだしね♪」
「それはそうだけど……」
「つまり、そのあと一歩さえを何とか出来たらきっとわずかながらに私たちにも勝機があると思うの♪」
続けて私は、ジェフリーさんとの対戦で何回かはあと一歩のところで勝てそうだったこと、そしてそのあと一歩さえを何とか出来たらきっとわずかながらにジェフリーさんに勝てるんじゃないかということをエレナちゃんに話していたの。
「なるほど……。アリアちゃんの言う通り、確かに一理あるかも♪」
「でしょ♪ だからそのあと一歩を何とかするためにも、まずはどうすればいいのか考えなくちゃね♪」
「アリアちゃん……。うん、そうだね♪ ジェフリーさんに勝つためにもまずはどうすればいいのか考えなくちゃいけないよね♪ よ~し、そうと決まれば早く剣の練習を再開しなくちゃね☆!」
「そうだね♪ それじゃ早速再開しよっか♪」
ジェフリーさんに勝つため、私とエレナちゃんはまずどうすればいいのか考えることを決め、剣の練習を再開することにしたの。出来るかどうかは分からないけど、ジェフリーさんに勝つため何としても攻略法を見つけ出さなくちゃね!
「ここをこうしたらどうかな?」
「うんうん♪ それはいいかも♪」
「おっ♪ 二人共頑張ってるね♪」
「お二人が剣の練習に励んでいてとても何よりです♪」
「あっ、エマさん♪」
「それにメイさんも♪」
私たちが剣の練習を再開してそれからしばらくすると、メイさんとエマさんが私たちのところにやって来たの♪
「やっほ~♪ 迎えに来たよ~♪」
「剣の練習を頑張っているところ、大変申し訳ございません……」
「ううん、全然大丈夫だよ♪ ねっ、エレナちゃん♪」
「そうそう、全然大丈夫♪」
メイさんとエマさんは私たちを迎えに来てくれると、メイさんから「剣の練習を頑張っているところ、大変申し訳ございません……」と謝罪されるも、私もエレナちゃんも全然気にしていないことをメイさんに伝えたの。
「そうですか……。それなら良かったです♪ 実はアリアちゃんとエレナちゃんにお願いしたいことがありまして……」
「「お願いしたいこと?」」
「そう♪ この後みんなで一緒に今日の晩御飯を作りたいと思うんだけど、良かったらアリアちゃんとエレナちゃんも一緒に手伝ってもらいたいの♪ どうかな?」
「料理のお手伝い!? はいは~い☆! 私料理のお手伝いすることに賛成♪」
「私も料理のお手伝いすることに賛成♪」
メイさんとエマさんは私たちを迎えに来ただけじゃなく、どうやら今日の晩御飯を作るのに一緒に手伝ってほしいというお願いもあったみたいで、それを聞いた私とエレナちゃんは迷わず一緒に手伝うことに賛成していたの♪ みんなで一緒に料理を作れるなんて、何だかすっごく幸せな気持ちだよ♪
「それじゃ決まりね♪ そうと決まれば、早くアリアちゃんの家に戻らなくちゃね♪」
「美味しい料理を作れるように、みんなで一緒に頑張りましょう♪」
「「は~い☆!」」
そして私とエレナちゃんは剣の練習を終了し、料理作りをお手伝いするため、迎えに来てくれたメイさんとエマさんと一緒にそのまま家へと戻って行ったの。それにしても、一体どんな料理を作るんだろう……? それまでとっても楽しみにしておこう♪




