からかわれるエマさん
「それじゃ、私はこれで失礼します♪」
「うん、ありがとうね♪」
エレナちゃんとエマさんが馬車から降りると、御者さんは馬車を動かしその場をあとにしたの。
「エレナちゃん、一緒に家の中へ入ろう♪」
「うん、入る入る♪」
御者さんが馬車を動かしその場をあとにすると、私とエレナちゃんは早速、一緒に家の中へ入ることにしたの♪
「アリアちゃんのお父様とお母様、それにメイたちも、今日はお泊まり会を開いてくださり本当にありがとうございます☆! こうしてお泊まり会が実現出来て私としてもとても嬉しい限りです♪」
「いえいえ、こちらこそ。見てて分かるようにアリアも物凄く楽しみにしていたので、お泊まり会が実現出来たことにこちらとしてもとても嬉しい限りです」
ん……? パパたち何かを話しているわね……。
そして私はエレナちゃんと一緒に家の中へ入ろうとしていると、パパたちが何かを話しているのが聞こえてきたので、足を止めて聞く耳を立てていたの。
「そうそう♪ アリアがエレナちゃんと一緒にお泊まり会をすることにこっちもとても大歓迎だわ♪」
「えぇ、そうですわね♪ 以前アリアちゃんが私と一緒にエレナちゃんの家でお泊まり会した時、いつかアリアちゃんの家でもお泊まり会するという約束をしていましたので、こうして今日遂に叶えることが出来て私としてもとても嬉しい限りですね♪」
「そうですね。こうしてお泊まり会を開くことが出来て、僕もとても嬉しい限りです」
なるほどね♪ パパたちが話していたのって今回のお泊まり会のことだったんだね♪ パパたちも今回のお泊まり会が実現出来たことにどうやらとても嬉しかったみたいね♪ それ聞いて、何だかとっても幸せな気持ちになったかも♪
私はパパたちの会話に聞く耳を立てていると、パパたちも今回のお泊まり会が開かれることにとても嬉しかったことが分かり、それを聞いて何だかこっちまで嬉しい気持ちになっていたの♪
「うんうん、私も~♪ あと気になったんだけど、エマがいつもと違って畏まっていたからちょっとビックリしたかも♪」
ん……?
「なっ!? べっ、別にいいでしょ!? 流石にここは畏まらないといけない場面なんだからそんなの仕方ないじゃない!」
「ふふっ♪ 確かにエマの言っていることは正しいですが、ソフィアの言う通り、いつもと違ってちょっとビックリしましたね♪」
「そうですね。僕もビックリしました」
「ちょっと!? メイとアレンまで何言ってるのよ!?」
んんっ……!?
「確かにソフィアの言う通りかもな!」
「えぇ、そうね♪ 言われてみれば確かにいつもと違っていたわね♪」
「もぅ~! アリアちゃんのお父様とお母様まで~! むぅ~!」
「「「「「アハハハッ!」」」」」
あっ……、あはは……。
するとここでソフィアさんの一言により、エマさんがいつもと違って畏まっていたことにパパたちからからかわれ、それに対してエマさんが顔を真っ赤にしながら怒って頬を膨らませているのを見て、私は心の中で苦笑いを浮かべていたの……。
それにしても、まさかエマさんがここまでからかわれるなんてね……。
「ん? どうしたのアリアちゃん?」
「へっ!? あっ、ううん! 何でもないよ!」
「そう? それより早くエマさんたちも呼ばなくちゃね♪」
「うっ、うん、そうだね♪ お~い☆! エマさんたちも早く一緒に家の中に入ろう♪」
パパたち大人だけで盛り上がっているその最中、私はエマさんたちを呼んだの。
「あっ♪ アリアちゃんが私たちを呼んでいるね♪」
「どうやらそうみたいですね♪ では、私たちもそろそろ家の中に入ることにしましょ♪」
「そうですね。僕も賛成です」
「うんうん♪ 私も賛成だよ♪」
「もちろん私も賛成よ♪」
私がエマさんたちを呼ぶと、エマさんたちは私たちに続いてそのまま家の中へと向かったの♪




