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ゴブリンとの戦いを終えて 後編

 タッ、タッ……。


「あっ! 二人共やっと見つけた!」


「ソフィアさんとエマさん!」


 私がエレナちゃんを暖かく抱きしめていると、私とエレナちゃんの後を追っていたソフィアさんとエマさんが私たちの所に遅れてやって来くれたの。


 良かった……。これでとりあえず一安心ね……。


「二人共大丈夫!? さっき凄い音が聞こえてきたんだけど……」


「うっ……、うっ……、うわああああ~~ん!」


「ちょっとエレナちゃん!? 急に泣き出したりして、一体どうしちゃったの!?」


 あはは……。まあそうなっちゃうよね……。


 そしてソフィアさんとエマさんが遅れてやって来ると、エレナちゃんは二人がやって来てくれたことにとっても安心したのか、再び泣き出しながら二人に向かって抱き付いていたの。


「もしかして……、二人の身に何かあったの……?」


「うん……。あのね……、あのね……」


 それからエレナちゃんは、ゴブリンと遭遇してしまって私たちが襲われそうになったこと、そしてそのゴブリンが突然現れた謎の光によって、かなりのダメージを受けて恐怖でそのまま逃げて私たちが無事に助かったことをソフィアさんとエマさんに話したの。


 と言っても……、謎の光に関しては私が作った嘘なんだけどね……。


「そうだったんだ……。するとさっきの凄い音はどうやらその謎の光が正体みたいね……」


「うん……。エレナちゃんの話を聞く限り多分そうかも……。でも良かった……。アリアちゃんもエレナちゃんも無事でいてくれて……」


 ソフィアさんとエマさん曰く、どうやらさっき凄い音が聞こえてきたみたいで、その音の正体が謎の光と分かり、そのおかげで私もエレナちゃんも無事だと分かり、2人はそのことにとても安心していたの。


 多分その凄い音の正体って……、私が発動した魔法陣からの攻撃だよね……。


「うっ……、うっ……。エマさん……、ソフィアさん……、勝手にどこかに行ったりして……、本当にごめんなさい……」


「わっ、私も勝手にどこかに行ったりして、本当にごめんなさい!」


 そして私とエレナちゃんは、ソフィアさんとエマさんに勝手にどこかに行ってしまったことを謝っていたの。


「ううん……! そんなの全然大丈夫だよ……。それよりもエレナちゃんとアリアちゃんが無事でいてくれて本当に良かった……。それだけで私はとっても嬉しいよ……」


「うんうん……! エマの言う通り、アリアちゃんとエレナちゃんが無事でいてくれたそれだけでとっても嬉しいんだからね……!」


 私とエレナちゃんが勝手にどこかに行ってしまったことを謝ると、ソフィアさんとエマさんはそのことを気にせず、無事でいてくれたそれだけでとっても嬉しかったことを話してくれたの。


「うっ……、うっ……。エマさんとソフィアさんが来てくれて……、本当に良かった……!」


「うんうん……♪ ソフィアさんとエマさんが来てくれて、私もとっても嬉しいです……♪」


 それから私とエレナちゃんは、ソフィアさんとエマさんの言葉にとっても嬉しく思い、エレナちゃんは泣きながら2人が来てくれて良かったことを話し、私も少し涙を出しながら2人が来てくれてとっても嬉しかったことを話したの♪


「そっか……。それぐらい恐い思いをしていたんだね……」


「うん……、そうみたいね……。良かったらアリアちゃんも私とエマのところにハグをしてもいいよ♪」


「えっ……? いいんですか……?」


「うん♪ いいのいいの♪」


「はい♪ それじゃお言葉に甘えて♪」


 そして私はソフィアの言葉に甘えることにし、私もエマさんとソフィアさんに向かってそのままハグをしたの♪


 ハグをしたおかげで、何だか暖かい気持ちになったかも♪



「さて、それじゃそろそろ帰ることにしよっか♪」


「そうだね♪ その方がいいと思う♪」


「うん、そうする♪」


「私も賛成です♪」


 それからしばらくして、エマさんの提案により私たちはそろそろ帰ることにしたの。


「それじゃ、みんなで一緒に帰るよ♪ あっ、次からは勝手に行動しないようにね♪」


「「はっ……、は~い……」」


「と言っても今回はそれを許した私とソフィアの責任でもあるから、今度からは私もソフィアもそのことに気を付けることにするね♪」


「うんうん♪ 私もエマも2人を絶対に危ない目に遭わせないから安心してね♪」


「「は~い☆!」」


 そしてエマさんから次からは勝手に行動しないようにと注意され、次からはお互いそのことに気を付けることを決め、ソフィアさんからエマさんと一緒に私とエレナちゃんを危険な目に遭わせないから安心してと言われ、私もエレナちゃんもそのことにとても嬉しい気持ちだったの♪


 次からは本当に気を付けるようにしなくちゃね……。


「それじゃ行くよ♪」


「アリアちゃんもエレナちゃんも、私とエマからなるべく離れないようにね♪」


「「は~い☆!」」


「……」


 それにしても……、私の左手から発動したあの不思議な力は一体何だったんだろう……? まさか魔法陣が発動するなんてね……。もしかしてこれって……、ううん……。そんなはずないよね……。う~ん……、それじゃだとすると一体……?


「どうしたのアリアちゃん? 足止まってるよ」


「アリアちゃん、早くしないと置いてっちゃうよ~♪」


「アリアちゃん、早く早く~♪」


「待って、今すぐそっちに行くから!」


 まあいっか♪ 今はまだ何も分からなくても、いつか答えが分かる時が来ると思うしね♪


 今回の冒険はゴブリンに追い詰められる絶体絶命な状況を無事に乗り越えたものの、私の左手から発動した不思議な力が何なのかその謎を残したままこうして幕を閉じることになったの。

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