悪い魔物と遭遇
「結構かなり深くまで来ちゃったね♪」
「うん、そうだね♪」
引き続き森の中を冒険を続けることにした私とエレナは、2人で先に別の所へと進んでいくと、いつの間にかかなり深くまで来ていたの。
「それにしてもいろんな可愛い魔物たちがたくさんいて、見てて凄く癒されちゃったよね♪」
「うんうん♪ あと何だか幸せな気持ちにもなったし、時には撫でたりじゃれたりもしたよね♪」
私とエレナは2人で先に冒険を続けていると、その道中いろんな可愛い魔物たちと出会っていたことを話していたの♪
撫でたりじゃれたりしてる時の魔物たちがはしゃいでいる姿もとっても可愛かったんだよね♪
「ねぇねぇ、アリアちゃん。せっかくだからもっと深いところも冒険してみよう♪」
「えっ? もっと深いところ……?」
「うん☆! それじゃ、どっちが早くに着くか競走だよ♪ よ~いドン☆!」
「あっ! ちょっと待ってよエレナちゃん! もぅ~!」
私とエレナちゃんはかなり深いところまで冒険を続けていると、エレナちゃんはせっかくなのでもっと深いところまで冒険をしようと言ってきて、そしてそのまますぐ先に走りだしたので、私も急いでエレナちゃんの後を追うことにしたの。
「フフッ♪ 更に深くまで来ちゃった♪ 見てみたらアリアちゃんとはかなりの距離があるし、このまま行けば競走は私が勝ちそうだね♪ よ~し☆! この調子でゴールまで走り続けるぞ~☆! オ~☆!」
タッ、タッ……! タッ、タッ……!
「いいペースいいペース♪」
ドンッ!
「わっ!?」
ボフッ……。
「いたた……。あの……、ぶつかってしまってごめんなさ――」
「……」
「い……」
「……ニィ~ッ……」
ジュルリ……。
「ひっ……!!」
「エレナちゃ~ん、どこにいるの~?」
もっと深いところに冒険するため、エレナちゃんはその場所を目指して先に走り出し、私もその後を追ったんだけど、どうやら途中で見失ってしまい、現在エレナちゃんがどこにいるのか探していたところだったの。
「もぅ~……、エレナちゃんったら突然走り出してすぐいなくなっちゃうんだから~……。一体どこにいるんだろう……?」
私はエレナちゃんがどこにいるのか分からず、凄く心配になり、かなり不安な気持ちになっていたの……。
「お~い! エレナちゃん、どこなの~? いたら返事して~!」
「あっ……、あわっ……」
「ん……? 今の声って……」
私は引き続きエレナちゃんを探していると、近くから聞き覚えのある声が聞こえてきたので、そのまま声のする方へと向かったの。
「もしかして……」
「あわわ……」
「あっ♪ やっぱりエレナちゃんだ♪」
私は声のする方へと向かい、その声が誰なのか見てみると、そこにいたのはエレナちゃんだったの♪
「お〜い☆! エレナちゃ――」
「キャ~~~~ッ!!」
「エレナちゃん!?」
声の正体がエレナちゃんだと分かり、私はすぐにエレナちゃんの所へ駆け寄ったんだけど、エレナちゃんが突然悲鳴を上げ、私は何のことか分からずかなり驚いていたの。
そういえば……、私がさっき聞こえてきたエレナちゃんの声も……、何かに怯えていた感じの声だったわね……。
「エレナちゃん一体どうしたの!? 何があったの!?」
「あっ……、アリアちゃん……。あっ……、あれ……」
「あれ?」
「うっ……、うん……」
私はエレナちゃんの所に急いで駆け付け、一体何があったのかエレナちゃんに聞くと、エレナちゃんは恐る恐るその原因となっているものに指を差してきたので、私もエレナちゃんが指を差している所を見てみることにしたの。
「……ニィ~ッ……」
「えっ……?」
私はエレナちゃんが指を差している所を見てみると、そこにいたのは何だかとっても恐そうな魔物だったの……。
エレナちゃんが怯えたり悲鳴を上げたりした原因は、おそらくあの魔物を見たせいだね……。
「嘘でしょ……? 確かあれって……」
そして私はその魔物を見てみると、どこか見覚えのある魔物だということが分かったの。
ゲームとかでよく見たことがあるから一応知っているけど、まさかこうして実際にゴブリンを見ることになんてね……。改めて異世界はとても恐ろしいわね……。って……、今はそんなことを思ってる場合じゃない……!
そう……。私とエレナが今遭遇している魔物……、それはゴブリンだったの……。




